Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

旅行に行ったら旅先で「郷土料理」は食すべきなのか?

2024年08月15日 23時59分59秒 | Weblog

【そもそも“郷土料理”とは?】


ネットの各辞書によれば、郷土料理とは「その地域に根付いた産物を使い、その地域独自の調理方法で作られ、地域で広く伝承されている地域固有の料理。」と定義されている。


つまり、「地産品を用いたその土地独自の料理」ともいえよう。


たとえば、沖縄地方でいうところの「ウミヘビ料理」であるとか南紀や南房でいうところの「クジラ料理」、山間部における「クマなどのジビエ料理」など挙げればきっとキリがないことだろう。



【特に都市部出身の旅行者は勘違いしがち】


主に旅行計画を立てる上で、郷土料理も食べておかねばならないと企画や企図する方もおられるだろうが、多くの人が「郷土料理=おいしいもの」として考えている方が多い。


実は、まったくそうではなくて、郷土料理とは「やむなく開発した料理」であることを皆さん知っておくべき。


たとえば、雪深い山間部で、暖かい季節のうちに片っ端から野菜を塩漬けにしておいて、冬季に飢えをしのぐに近い感覚で、食いつなぐために開発されたものの由来が郷土料理なのよ。


だから、明後日の方向に住む観光客が、その土地のガチ郷土料理を食したところでウマイわけないじゃんか。
もし仮においしいと思うのなら、それは観光客向けに食べやすく改良や改善といった配慮がなされているからだ。
(当然例外もあって、単純に美味しいものもあろうが。)



【飛騨地方の例を出しておこう】


ここのブログをよくご覧いただく方にとっては、いかに自分が飛騨地方(特に高山)に思い入れがあるかはご理解いただいているとは思って綴らせていただくのだけど・・・。


オレ個人として、勝手に飛騨地方の飲食店(居酒屋等)で提供される特有の郷土料理といえば、「朴葉味噌」「漬物ステーキ」が挙げられることだろう。


なお、ここでは飛騨牛料理、高山ラーメン、五平餅、あげつけ及びみたらし団子は除くものとする。
なぜなら、素材的にまずいわけがないし、それぞれ近年流行りだしたものだからだ。


話を戻すと前述の2種の料理は、現地において飛騨料理をうたうお店に入れば、必ずどちらかまたは両方の提供があるはずである。



<朴葉味噌>

これはこの名のとおり「朴の葉の上で、麹味噌を焼いたもの」が提供されるもの。

場所によっては、ライブ仕様よろしくで固形燃料料理として供されるのだが、これはただ味噌を舐めるようにチビチビと食するもので、酒のアテかご飯のお供として食するものだが、所詮は味噌だからな、特別うまいわけでも何でもない。

朴葉の上で味噌を焼くという行為が珍しいだけだ。


<漬物ステーキ>

これは、白菜の古漬けを鉄板の上で卵とじにして食すというもの。
塩味と卵のバランスが、多少焼かれた白菜と相まって不思議な味を醸し出すものだ。

飛騨地方では、越冬目的でギンギンに塩漬けした白菜をどうやって消化しようかという目的で生み出されたものであることから、地元で好んで食べる人はまずいないと現地ではよく聞かされた。

その理由は、毎日毎日、白菜の漬物を厳冬期は食しており、それも後半はだいぶ強い発酵臭がする古漬けを食すことになるためで、卵でとじたところで・・・というのが本音だそうだ。

つまり観光客用には古漬けではなくて、漬物ステーキ専用で調整した白菜を調理して提供されているものであるから、当然それなりにおいしいものになっている。

しかし、自分のような関東人には、飛騨地方の方が漬けた白菜が美味しいとは思えず、高山で提供される何店舗かで食する機会があったが、どれも美味しいというには近くない判定だった。

ところが、この料理を関東人にも美味しく供するよう調理するお店(柏市某所)を見つけ、そこで漬物ステーキを食してみると抜群にうまかったのよ。

その料理店で色々聞くところによると、やはりこちらの人(関東人・千葉県人)たちに合うように様々漬物そのものから考えているとのこと。

ゆえに、漬物ステーキは食べる場所さえ変われば郷土料理ではなくて、一つの料理というわけなので、地のものとして食せば郷土料理であっても必ずしも万人受けするものではないということだ。


(あまりネギが添えられることは少ないが、基本的にはこのような鉄板に白菜の漬物を炒めたものを溶き卵と合わせるものが漬物ステーキとして一般的。なお、原則としてあと掛けの溶き卵は、客によってかき混ぜてから食すことが多い。)



【だからオレは旅行先で郷土料理はまず食べない】


話のタネ程度の興味本位で郷土料理をいただくことはあるかもしれないが、前述のとおり、地に特化している食材を使っていればいるほど、ヘビーな料理となっていることは明らかなのだ。


重ねてではあるけれど、そうした料理は食べつなぐために開発された料理であるため、うまいまずいの本題ではないのだ。


ただ、便乗商法である場合は話が別だが。


たとえば、「君の名は。」で登場した五平餅や高山ラーメンなどは、現地でブームの頃、るで自分のお店の商品がモチーフだったかのような案内で看板を出していた店も多く存在していた。


その後、数年間だが高山や古川を巡った際には、色々頑張っていた店はあったものの便乗商法はあまり見かけなくなったものと記憶している。



【さいごに/PS】


前述でも紹介したテレビでもさんざん紹介されているはずの「漬物ステーキ」だが、きちんとその人に合うような白菜がベースであれば、間違いなく万人受けする料理だと思うのよ。


作り方は簡単だけど、お酒のアテにもぴったりだし、どこの居酒屋でもやってくれないものかと願うこともあるほど。
しかし、これが言葉だけではなかなかうまく伝わらなくてね、特に飛騨って日本全国的にはメジャーでもない認識があるし。


そのため、過去4年くらい通っていた(結構懇意にしていた)居酒屋でこの話になり、店主から「おいおい、聞いているだけでマズそうだなぁ。まったく美味しそうにも感じないし、ステーキでも何でもないじゃんか。」と一蹴された際には、こちらもブチ切れたという思い出があるほど(笑)


オレの説明も悪かったかもしれないが、この一件は自分が勝手に通いこんだ高山という土地や飛騨料理を提供してくれるお店への冒涜と感じたものよ。


まあ、この一件が引き金になったわけじゃないけれど、その店にも行かなくなったな。
郷土料理って、奥が深いものなのよ。


(漬物ステーキは、ご家庭で作るのも簡単なので試されてみては?本当に白菜の漬物とタマゴがあれば、すぐに作れる。余計なもの入れないほうが、素朴で楽しめることだろう。ただ、しょう油や味噌などの調味料は必須だ。)





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