昨日は自然大学の講義の日
テーマは 『都市計画と環境』
都市計画・・・何て言うと、あまり関係ない話のように思いませんか?
ところがさすがです。
先生の話を聞くうちにどんどん引き込まれていきました。
まず、日本の人口の推移について。
1900年(100年前) 4400万人
2000年は 1億2700万人
2005年 になると、減少の傾向へ
このままの状態でいくと 22世紀になると 4300万人
この数字、ちょっと怖いと思いませんか。
こんなに人の数が減ると、今のままの日本のやり方では
様々な面で、ダメになって行きます。
これを食い止めようとすると、若い人たちの世帯で4~6人の子どもを
持つようにしないと維持できないそうです。
まず少子化対策を実行に移さないといけません。
そのうえで、都市計画です。
今までの都市計画は、建物は大きく、土地もどんどん広げる
傾向で考えられてきました。
でもどう考えたって人が減るのならこれからは
都市を小さくまとめていくことをまず考えないといけないそうです。
アメリカのフリント市はシボレーで繁栄した街ですが
だめになってからは、どんどん空き家が増加
下の写真は ぜんぶ空き家です。
放置された空き家は放火されてもそのままにされてるようです。
売りたくても買う人もいないそうです。
固定資産税の滞納もどんどん増えてきて
自治体は困り果ててるとか・・。
そこでドイツでの例
どんどん人がいなくなった大きなビルを
10階建てを5階建てに減築
横に広かったものは、半分にして空いた土地を
家庭菜園用にしたり、森にしたりしています。
大きな建物や広い地域だと、人が住んでいなくても管理が必要。
小さくすれば、管理やメンテナンスも少なくなります。
賢いですよね~
ただドイツは国有住居が多かったので
小さくまとめる事は出来ましたが、
日本のように、個人所有の土地や建物が多いと
簡単なことではないようです。
でも空き家が増えてる事も事実です。
今から100年後・・もちろん私たちはいなくなりますが
子ども、孫、ひ孫の時代。
今からちゃんと考えてやりたいですよね。
韓国ソウルの「清渓川(チョンゲチョン)復元事業」も素晴らしいですね。
高度成長期に埋め立てて道路にした清渓川を
もう一度川に戻したそうです。
左は道路にした状態 ⇒ 右は川に戻した状態
人口が減るなら、無くした自然を取り戻して
気持よく住める環境にした方が、絶対いいですよね。
今回はも、かなり面白い授業でした。