毎月 長居植物園で 植物観察会が行われています
第4土曜日の 14時半~16時まで
自然史博物館の学芸員さんたちが その時々のテーマで
園を回って実際の植物を見ながら 説明をして下さいます
今までにもやっていることは知っていたのですが
なかなか参加できなくて 今回が初めての参加
今回はお天気も良かったので たくさんの方々
ざっと数えて80人くらいはいたと思います
今回は『葉脈スペシャル』
最初の挨拶で 今回はかなりマニアックな内容となります・・・との説明。
そして 説明してくださる先生は なんと地質学の専門の方
なぜ 地質学??
化石を調べることが多く 葉っぱの化石を調べる際
残ってるのは ほとんど葉脈
ということで 植物の葉脈にとても詳しいとのことから
今回の 先生となったそうです
今回のテキスト
葉脈とは 簡単に言うと 血管でしょうか
中心を走る 主脈(1次脈)
主脈から 横に広がる 側脈(2次脈)
側脈からも さらに細い葉脈が出ています(3次脈)
主脈から側脈とは言いにくい細いものが出てるのを 2.5次脈
↑ハマビワの葉には 鋸歯(葉の周りのギザギザ)がありませんので
葉先の方でマルク円を描くように 繋がっています
でも 鋸歯のある葉は 鋸歯に向かって伸びています
↓ ケヤキ
山溪ハンディ図鑑 「樹木の葉」より
クヌギやアベマキの葉は 鋸歯の先から葉脈が付き出て 特徴的です
↑はクヌギ アベマキも良く似た葉ですが
見分け方として アベマキの裏は白っぽくなっています
触ると分かりますが 細かい毛が生えています
イチイガシは 葉の先の方だけが 鋸歯があり 覚えやすいです
やはりこれも裏に毛が生えていて 白っぽく見えます
山溪ハンディ図鑑 「樹木の葉」より
ちなみに ハマビワの花も咲いていました
ハマビワ自体 あまりこの辺では 珍しい木だそうです
植物園を歩いていると 今までなかった こんな姿の木が数本
これは ナラガシワの木ですが とうとう 長居公園にも
ナラ枯れの被害が 出てきた為に 処置してるとのこと
この園では ナラガシワとコナラに 被害が出てるそうです
対処がうまくいくといいですね
今回 2枚ほど 写真を使用した 山溪ハンディ図鑑 「樹木の葉」
去年参加した 植物観察会で会った方が持っていて
とても気に入ったので 早速購入したもの
図鑑というより 見分け方に重点を置いてる本です
1100種も載っているので 分厚く 持ち歩くには ちょっと重い
でも 実際の葉や実をスキャンした画像が 分かりやすくて良いです
という事で 紹介させていただきました