ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

鎌倉マウンテンサイド ■和さび

2006-08-06 21:15:40 | 鎌倉のレストラン

 わさび(寿司/鎌倉)

*玄関で履物を脱ぎ、畳のお部屋でいただくお鮨

鮨はあまり興味のある料理カテゴリーではないので、「鎌倉で美味しいお鮨が食べたい」というリクエストがあると、案内するお店に困っていました。
常連さんが「ホントはあんまり教えたくないんだけどね…」と前置きして紹介してくれたのが此方。
報国寺には何度も行っているのに、ここにお鮨屋さんがあるとは全く知りませんでした。
辺りの風景にもしっくりと馴染んだ古い日本家屋は、どこから見ても店舗とは思えません。
引き戸にお品書きが筆で記された板が釘で打ちつけてあるものの、良く見ないと見過ごしてしまうほどのさり気なさです。
玄関で履物を脱いで、畳のお部屋でいただくお鮨。
小さな一輪挿しに生けられた可憐な野の花、すぐ近くに聞こえるウグイスのさえずり。
まさに「古都鎌倉の隠れ家」といった風情が、常連に「誰にも教えたくない」気持ちを起こさせるんでしょう。
ご主人のコレクションだという骨董品の数々も、とてもセンス良く配置されていて感心しました。

<ランチタイム>
「お昼のおまかせ」(5,000円)を常温の日本酒で。
噂通り小さくて可愛らしい握りが17~8種類次々と登場します。一貫ずつ食べられるところがいいですね。ネタによっては軽くあぶったり、かぼすで香り付けしたり、大根おろしにゆず醤油をたらして上に乗せたり。様々な「仕事」が加えられていて、最後のピリッと山葵が効いた干瓢巻きまで飽きずに楽しめます。「デザート感覚で」と供される卵焼きも新鮮な食感。
間違いなく味も雰囲気も最高のお店です。これだけのものが5,000円で楽しめるのだからCPも相当優秀と言えるでしょう。

<ディナータイム>
丸いお盆にセットされた小鉢(これがまた器も素晴らしい)には、見るからに「お酒が進みそう!」な酒肴が5品。
酢の物、バイ貝のつぼ焼き、あん肝、子持ち昆布、活牡蠣…どれも美味ですが、良く見るとそれぞれに丁寧な仕事が施してあり感心させられます。続く白子焼きには表面に焦がしバターがさっとかけてあったり、意外な味付けが新鮮でした。お魚の出汁がたっぷり出たあら汁の後、次々とお鮨が登場です。
〆の卵焼きまで「お腹いっぱい」いただいて7,000円。お酒好きの人なら、断然「夜の部」の方がお得だと思います!

夜は一見が入りづらいとの声もありますが、こちらのご主人、客が常連だろうと一見だろうと全くのマイペースみたいなので、あまり気にしなくていいと思いますよ。常識ハズレなことさえしなければ、後は気の持ちようと言うか(私なんかこの性格なので、たった3度の訪問にしてすっかり常連気分です)。誰だって最初は一見さんですし。
恥ずかしがらずにご主人や隣のお客さんに話しかけてみましょう。
相席になったお客さんと和気藹々でお鮨をつまめるところも此方の魅力です。
タクシーの運ちゃんに教えてもらったと「飛び込み」で入ってきた観光客の若い一見カップル、埼玉の会社の団体さん(4名)、ご近所のご夫婦…。今までにご一緒した方々はみなさんいい人たちでした。色々な話題で盛り上がって楽しかったです。
団体さんの中に韓国の方が1人いらっしゃいましたが(日本語はペラペラ)、自分の国では偶然居合わせた知らない者同士がすぐに飲食店で意気投合なんてあり得ない、主人が料理しながら会話に参加する店もないと言って、大変感激のご様子でした。
そういうところが此方の魅力であり、ご主人の目指している商売の形でもあるようです。

お酒の「持ち込み」OKです!
ただし「名酒であること」「必ずご主人に味見させること」という条件付きなのでご注意下さい(笑)。

■店舗情報
□11:30~14:00 17:00~22:00 
□月曜定休 □駐車場なし
□鎌倉市浄明寺2-2-1 
□0467-25-2767
※「太刀洗行き」「金沢八景駅行き」の京急バスに乗り、「浄明寺」で下車。浄明寺郵便局まで戻り、道路を挟んで向かい側の広瀬橋を渡るとすぐ右手。

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