ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

■レストラン セララバアド/150625

2015-06-26 06:08:00 | 東京のレストラン

セララバアド(フュージョン/代々木上原)

<2015年6月ネタ絶賛消化中>
【2017年1月に当時の日付で記事を編集しています】
初訪問店については、すでに閉店していようと、賞味期限切れのネタであろうと、全て新記事を作成します。
※再訪店でTwitterの写真付きツイートによる実況がなかった場合は、後日画像をスライドショーで貼り付けています。

*代々木上原でアーティスティックな晩餐を!

いつも予約困難店のお席をGetしてくれるグル友かおりんが、酔っぱらった勢いで?ネット予約してくれた、1月にオープンしたばかりのモダンガストロノミー。「自然との共生」を料理テーマに掲げる鬼才 橋本宏一シェフが、代々木上原の住宅街の一角でひっそりと営業する素敵なお店です。

エントランスのメニュープレートだけが目印
うっかりすると見逃してしまいそうなさり気なさです。

お店の入口脇に設けられたテーブルセット
橋本シェフが、お庭の桜が満開になった時にお花見をするために用意したとのこと。

一番乗りだったため、席は「お好きな所へ」とのこと。滅多にないと思われる機会なので、2名限定のカウンター席を選びました。
ちなみに、ディナーは客が全員揃ってから「一斉スタート」というスタイルです。時間厳守!ということで、かなり早めの到着となった私たち。他のゲストが到着するまでシャンパーニュとオプションの生ハム盛り合わせで時間を潰しました。

とりあえず泡(^O^)/
稀少な樹齢80年のピノ・ムニエ主体のミネラリーなシャンパーニュをグラスで。
Jamart Carte Blanche Brut
ジャマール カルト ブランシュ ブリュット(シャンパーニュ/フランス)
発泡/Jamart/ピノ・ムニエ95%、シャルドネ5%

ドロ豚の生ハム盛り合わせ(ハム、ベーコン、サラミ)
お肉は北海道 十勝産の「ドロ豚」。北の大地を自由に駆け回る放牧豚だそうで、赤身で脂肪が少なく、生ベーコンでもあっさりいただけます。ゴーヤとみょうがのピクルス、キューブ状のオリーブオイルと共に。

奇抜でアーティスティックな演出が最大の魅力なので、まずはテーマに沿ってお料理だけご紹介します。

朝露 ①

ストーンポテト ②

春の高原 ③

渚 ④

砂肝 ほおずき スモーク ⑤

ハモ 雑穀 クレソン ⑥

才巻き海老 ビスク ⑦

短角牛 ミソ ネギ ⑧

ビワ 紫蘇 トンカ ⑨

夏野菜 オリーブオイル(プチフール) ⑩

目で楽しむ、香りで和む、舌で味わう――。
お料理はとにかく全てが衝撃的で、サプライズの連続でした。

① 蓮の葉っぱにちょこんと乗せられた朝露はジュンサイを封じ込めた昆布出汁。


② 5つの石の中にひとつだけ食べられるものが!
本物の石のように白くコーティングされたキタアカリ。ピスタチオのペーストと塩でシンプルにいただきます。


③ 若草や野の花を詰めたガラスの器にバラの香りのエスプーマ、リンゴのチップスで作った小さな蝶々。淡いピンクの泡の中にはフロマージュブランが隠れています。エディブルフラワーの小さなサラダと共に。
食べるのを躊躇う美しさ。

フルボトルでいただいた国産の白
TOMOE Chardonnay Reseave 2012
トモエ シャルドネリザーブ 2012(広島/日本)
白/広島三次ワイナリー/三次産シャルドネ100%
チョコレートやココナッツを思わせる甘くエキゾチックな香り、樽熟成による濃縮感とすっきりとした酸味が陰影を造り、立体感のある味わいに。濃い味付けのお料理と相性が良さそう。



オープンキッチン、臨場感があっていいですなぁ。

④ メッセージ入りのガラス瓶と貝殻を閉じ込めたコレクションケースのふたに料理を盛り付ける斬新さ。ムール貝と、ピューレ化した蛤、海葡萄がアクセント。ボトルから取り出した紙にはメニューが記されているという演出が斬新。

自家製パン
staubでこんがりと焼き上げられたパンはあつあつ!
バルサミコ酢を垂らしたオリーブオイルでいただきます。


⑤ 砂肝とほおずきはガラスの密閉容器で登場。蓋を開けると煙とともに燻製の香りが立ち上ります。ほおずきを潰し、塩を振って食す砂肝はしっとり柔らか。
⑥ 雑穀米リゾットに鱧のフリットが乗ったヘルシーで上品な一皿。
⑦ お味噌を隠し味にした濃厚なビスクにはプリプリの才巻海老。トッピングされた頭の素揚げが香ばしくてめちゃうまい。

グラスで赤ワイン
白のボトルが空になり追加。ボージョレの自然派、マルセル・ラピエールのピュアでフレッシュなガメイ。
Marcel Lapierre Raisins Gaulois 2013
レゾン ゴーロワ(ボージョレ/フランス)
赤/Marcel Lapierre/ガメイ100%

お口直しの生姜ゼリー

メインのお肉を前に、グラスでおかわりする赤の候補はこちら。

Boutinot Les Coteaux Schisteux Seguret
ブティノ レ・コトー・シストゥ セギュール(コート デュ ローヌ/フランス)
赤/Boutinot/グルナッシュ・ノワール98%、シラー2%
TOMOE Chardonnay Reseave 2012
トモエ メルロー 2012(広島/日本)
赤/広島三次ワイナリー/三次産メルロー100%

ボトルでいただいた白と同じ造り手のメルローにしました。
褐色がかった艶のあるガーネット色。青野菜、バニラの香り。フレッシュな果実味と樽熟成由来のしっかりとしたタンニン、程好い酸味が上手く調和したバランスの良いミディアムボディ。
⑧ 焼き色が美しい赤身の短角牛を葱味噌ソースで。思いの外しっかりと濃い味付け。

⑨ ロイヤルブルーのシロップに浮かぶ枇杷のコンポート。トンカは桜餅に似た香りのスパイス。



スタイリッシュな空間がとても魅力的なレストランなので、テーブル席でお料理の登場を待つ方が、非日常的な優雅さに浸れるとは思います。でもわたしは料理人が仕事をしている姿を見るのが好き。
たとえシェフが修行中のスタッフを怒鳴りつけるシーンに遭遇したってキニシナイ(もちろんそのようなことはありませんが)。
よくそれを減点要素にして口コミ書くひといるけど、そういうこともあるさくらいの心構えで席に着くべきでしょ。
厨房を晒すということはそこで起こるすべてを見せるということだし、素人には侵せない領域だと思います。

食後のお飲み物
ハーブティーをチョイスし、ごちそうさま。
可愛いブリキのクッキー缶に入った小菓子(夏野菜で作ったマカロンやクッキー、オリーブオイルのゼリーなど)を一緒にいただきました。

6,800円のコースに、オプションの生ハム、グラスシャンパーニュ、白フルボトル、グラス赤ワイン2杯追加し、支払いは1人18,000円弱。次から次へと繰り出される橋本宏一シェフの神業を、かぶりつきのカウンター席でしかとこの目に焼き付けた、まさに驚きと感動の3時間でした。食べ歩き歴はけっこう長いつもりだったけど、まだまだこんな新鮮な出会いがあるんだなぁ。思わず次回の予約入れてきたけれど、4名で空きがあるのはなんと10月半ばでした。

Restaurant Celaravird
□19:00~(一斉スタート)
□月曜定休
□渋谷区上原2-8-11 TWIZA上原1F
□03-3465-8471

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