電脳くおりあ

Anyone can say anything about anything...by Tim Berners-Lee

「子曰く、其れ恕乎。」

2004-08-12 14:59:55 | 子ども・教育
 朝日新聞の今日のWebニュースによると、また、記録更新らしい。今年の夏は、本当に暑い。

……東京都心(大手町)では12日午前9時26分に最高気温が30度を超えて真夏日となり、連続真夏日日数を38日間に伸ばして都心の観測史上最長記録を塗り替えた。

 ところで、齊藤孝さんの『子ども版 声に出して読みたい日本語 3』は、『論語』だ。大滝まみさんのかわいらしいイラストの中に大きな明朝体活字で鎮座する孔子の言葉は、それはそれで愉快な印象を与える。もちろん、『論語』なので、内容はシリアスだ。私は、「儒教」は好きではないが、『論語』は好きだ。

 齊藤さんの本から、一つだけ引用してみる。本では、書き下し文と現代語訳が見開きになっている。また、すべての漢字に読み仮名がついている。

子曰く、
其れ恕乎。
己の欲せざる所を、
人に施すこと勿かれ。

「先生! 死ぬまで大切に
 しなければならないことを
 一つあげるとすれば、
 なんですか?」
「まあ思いやりだね。
 自分が望まないことは
 人にしむけないことじゃ」

 私は、この孔子の言葉は、中学生のときに覚えたような気がするが、たしかに小学生でも意味と一緒に声に出して読んでほしい言葉だ。できたら、一年生から。

 あとがきの「腰を立てて背筋を伸ばして論語を声に出そう」の中で、齊藤孝さんは次のように述べている。

……論語は子どもにはむずかしいのでは、という心配はいらない。小学校一年生のクラスで『声に出して読みたい日本語』(草思社刊)からいろいろなテキストを用いて授業をしてくれた先生がいる。そのテキストの中で一年生がいちばん好きだったのが論語だったということだ。

 私も、ブログを始める前には、一度声に出して、この言葉をつぶやいてみようと思う。

コメント
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