私は、通勤中、携帯電話はたいてい鞄の中に入れて、持ち歩いている。一応、標準マナー(というのは、すべてこれではないからだが)である、「優先席付近では電源を切り、その他の場所ではマナーモードに設定し、通話はしない」を守っているつもりだが、ときには忘れてしまう。そして、突然になるベルの音(設定がそうなっている)に自分でびっくりすることがある。そんなときは、たいてい妻からの電話だ。
妻は、こういう機械に詳しくないので、私のメールに返信するとき以外は、メールを書かない。で、何かあると電話をする。仕方がないので、簡単に用件を聞き、「今、電車内だからすぐ切るよ!」と応える。この間、5秒くらい。それでも、何となく落ち着かない。本当は、出なければいいのだが、もし緊急用(実家に父親が1人で住んでいる)だったらと考え、発信者が誰だか分かるのでつい出てしまう。
電車内でのマナーは、標準マナーで良いと思うのだが、通勤中のマナー違反は、たいてい私のような中年が多い。若い人は、常に携帯とにらめっこしているが、メールを書いたり、読んだりしているだけだ。駅と駅の間にメールを読み書きし、駅に着いたときに送受信をするためだ。高校生は、携帯電話より、同乗した友達と話をする声の方が大きい。よくもあれだけ、開けっぴろげに話ができるものだと感心する。そういえば、電車内で平気で化粧している若いOLを見たりする。30分くらいかけてフルコースで化粧する強者もいる。
ところで、日経コミュニケーションの8月24日の記事によれば、名古屋の地下鉄では、地下鉄ホームをわざと“圏外”にしたようだ。
ただ、FOMAなどW-CDMA方式に限っては,逆にこの3月からホームをエリアにするようアンテナを設置しているそうだ。総務省などの実験で端末とペース・メーカーを約1.4cm離せば安全という結果が出たからだそうだ。私は、この辺の事情がよく分からなかったが、
ITPro記者の目の市嶋洋平さんの「『ペース・メーカーへの電磁波影響』にいただいたコメントに答える」という記事の中の「そもそもペース・メーカーはなぜ電波で誤動作するのか」を読んで、やっと分かった。
私と同じような誤解をしていたようだ。「携帯マナー向上に“見切り”をつけた名古屋の試みで考える」という記事とそれと関連づけられた一連の解説は大変参考になった。そして、私も、「喫煙車」や「女性専用車」があるように、「携帯専用車」というのがあって、その中では、自由に携帯電話が使えるというようにしてもよいと思う。いまや、携帯電話利用者は、「喫煙者」や「女性」より、数が多いに違いないから。特に空いている電車では、ついマナー違反をしてしまう人が多いようだから。
妻は、こういう機械に詳しくないので、私のメールに返信するとき以外は、メールを書かない。で、何かあると電話をする。仕方がないので、簡単に用件を聞き、「今、電車内だからすぐ切るよ!」と応える。この間、5秒くらい。それでも、何となく落ち着かない。本当は、出なければいいのだが、もし緊急用(実家に父親が1人で住んでいる)だったらと考え、発信者が誰だか分かるのでつい出てしまう。
電車内でのマナーは、標準マナーで良いと思うのだが、通勤中のマナー違反は、たいてい私のような中年が多い。若い人は、常に携帯とにらめっこしているが、メールを書いたり、読んだりしているだけだ。駅と駅の間にメールを読み書きし、駅に着いたときに送受信をするためだ。高校生は、携帯電話より、同乗した友達と話をする声の方が大きい。よくもあれだけ、開けっぴろげに話ができるものだと感心する。そういえば、電車内で平気で化粧している若いOLを見たりする。30分くらいかけてフルコースで化粧する強者もいる。
ところで、日経コミュニケーションの8月24日の記事によれば、名古屋の地下鉄では、地下鉄ホームをわざと“圏外”にしたようだ。
……名古屋市営地下鉄は今年9月までに,ホームでPDCやcdma2000方式の携帯電話が利用できないようにする。もともとホームは携帯電話の通信エリアから外していたが,「改札階から電波が届いていた」(名古屋市交通局資産活用課)。そこで,アンテナの位置や向きを変えるなどで調整。ホームや車内を“圏外”にした。「問題が起こってからでは遅い」との判断だ。
「優先席付近では携帯電話の電源をお切りいただき,その他の場所ではマナーモードに設定のうえ通話はご遠慮ください」――。関東圏では2003年9月,関西圏では2004年2月に,鉄道事業者が携帯電話の利用マナーを統一した。
目的は大きく二つ。一つは通話の声が周囲の乗客に与える不快感を取り除くこと。そしてもう一つが,心臓ペース・メーカーなど医療機器の誤作動への配慮である。総務省と厚生労働省などが共同で行った実験では,ごく一部のペース・メーカーと携帯電話の方式の組み合わせで,影響があるという結果が出ている。
ただ、FOMAなどW-CDMA方式に限っては,逆にこの3月からホームをエリアにするようアンテナを設置しているそうだ。総務省などの実験で端末とペース・メーカーを約1.4cm離せば安全という結果が出たからだそうだ。私は、この辺の事情がよく分からなかったが、
ITPro記者の目の市嶋洋平さんの「『ペース・メーカーへの電磁波影響』にいただいたコメントに答える」という記事の中の「そもそもペース・メーカーはなぜ電波で誤動作するのか」を読んで、やっと分かった。
……そもそも筆者はペース・メーカーというものをきちんと理解していなかった。ペース・メーカー本体は大人であれば肩の辺り,子供であればおなかの辺りに埋め込むのだという。そして,リード線で心臓と接続する。ペース・メーカーは心臓に埋め込むものだと思っていたが,間違いだった。
ペース・メーカーは心臓が脈を打っているかどうかを監視し,脈を打っていないと判断するとリードを使って心臓を電気信号で刺激する。脈を打っている場合は電気信号を出さない。患者の方の症状によって異なるが,脈を打たないというケースがたまに起こり,その状況に備えるためペース・メーカーを装着するのだという。携帯電話の電波がリード線にあたるとノイズが発生する。これが誤動作の原因となる。ノイズが大きいと,ペース・メーカーは心臓が脈を打ったという信号だと認識してしまうのである。
このようなケースが生じているときに,心臓が脈を打っていないと問題となる。ペース・メーカーは脈を打っていると誤判断し,本来出すべき心臓を刺激する電気信号を出さない。
つまり,(1)ペース・メーカーがノイズを脈動と誤認識する,(2)脈を打っていない,という二つの状況が重なったときに,患者の身に危険が及ぶのである。脈を打たない状態が3秒以上続くと,失神してしまう可能性があるという。
私と同じような誤解をしていたようだ。「携帯マナー向上に“見切り”をつけた名古屋の試みで考える」という記事とそれと関連づけられた一連の解説は大変参考になった。そして、私も、「喫煙車」や「女性専用車」があるように、「携帯専用車」というのがあって、その中では、自由に携帯電話が使えるというようにしてもよいと思う。いまや、携帯電話利用者は、「喫煙者」や「女性」より、数が多いに違いないから。特に空いている電車では、ついマナー違反をしてしまう人が多いようだから。