なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

今年初ガガブタ~私市植物園2021/6末(2)

2021-07-10 05:36:16 | 植物

お久しぶりの大阪市大理学部付属植物園、通称私市(きさいち)植物園の2回目です。
スイレンを見た後は、その横に並んでいるそのほかの水生植物を見て歩きました。
普通にみられるものから、絶滅危惧の植物まで、研究施設だけあって結構取り揃っています。
今回咲いていたのはこちら。

かわゆいガガブタ(鏡蓋;ミツガシワ科アサザ属)
タイトルの通り、今年初見です。
世界の温帯に分布し、それほど珍しくはない種類のようですが、日本では生息地が減少しつつあるようです。
花弁のふちが細かく避けて毛のように見えています。
葉がツルツルして水面を鏡で蓋をしたようにみえるからこの名前が付いた・・・と聞きましたが、
こちらの葉、なんだか黒っぽい斑が入っていますね。


少し似ていますが、さらにサイズの小さいこちらはヒメシロアサザ(ミツガシワ科アサザ属)。
似てるのも当然、同じ属でした。
こちらはほとんど絶滅しているそうですので、こうやって植物園で保護しているのでしょうね。
それにしても花の大きさが1cm足らずなので撮りにくいのなんのって。
葉はガガブタと同じくらいなので、花の小ささをお判りいただけますでしょうか。


こちらはミズキンバイ。日本で確認されているのは4県だけであり、絶滅危惧種です。
攪乱した場所に生え、ヨシなどほかの植物が茂ると枯れてしまうとか。
なお、似た花に特定外来生物のオオバナミズキンバイがあります。
ミズキンバイの花を大きく華やかにした感じですが、半端ない繁殖力で見つけ次第駆除されています。


こちらも見たかった、サジオモダカ(オモダカ科サジオモダカ属)
その名の通り、葉っぱがさじ状になっていることから名づけられたそうです。


・・・肝心のさじ状の葉を撮るのを忘れたので、昔の写真を・・・
2018年6月に撮った同じ場所の写真です。この時に比べたら減ってたな~


ちなみに、ヘラオモダカという似た名前の花もありますが、葉がヘラ状になっているそうです。

お次はコウホネ(スイレン科コウホネ属)2種。
左がコウホネあるいはヒメコウホネ(メモするのを忘れてしまいました・・・)
右は、赤いコウホネです(こちらも、正式名称をメモるのを忘れました・・・)
折角花名板があるのに情けないです。次に行ったらちゃんと確認しますね!
ヒメコウホネは深泥池で咲いているので、数少ない自生が見られる水生植物でもあります。
 

そしてこちらはミクリ(ミクリ科ミクリ属)の仲間。
これもコウホネ同様、説明板を撮り忘れたので、正式名称不明。
左と右は違う品種です。
雌雄同株で、下の方の花が雌花、上の方の花が雄花です。
雌花が結実すると、栗のイガのように見えることから、「実栗」の名前が付いたとか。
 

ほかにもカヤツリグサ科など咲いていましたが今回はパス。
見ての通り水槽の周りは芝生。芝生には今の時期の定番の・・・


ネジバナが咲いていました~
結構くるくると捩じれていました~
         

それと、近くで咲いていたカンゾウの仲間をどうぞ~


水槽の横の草地にいろいろな種類がいつも咲きます。
こちらは普通のノカンゾウに近い感じですね。


カンゾウ(萱草)はススキノキ科ワスレグサ属。園芸品種は属名のヘメロカリスと呼ばれています。
私は、「この花を植えると悩みを忘れる」という由来の「ワスレグサ」の方が好きです。
カンゾウというと、生薬の甘草と間違いそうです。


明日は花木園のほうをご案内したいと思います。

【撮影:2021/6/25 大阪市大理学部付属植物園】




 

コメント (11)
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