池沿いの歩道をお散歩していると、例の投棄自転車にまたトンボが止まっていました。
縞々の体の先っぽに、奈良時代のうちわのような突起。
こちら、ウチワヤンマ(サナエトンボ科)です!
結構大柄で、縞模様とお尻のウチワが目立つので、一度見たら忘れられません。
東京など一部の都道府県ではレッドリストに入っているそうですが、地元では結構よく見かけます。
ヤンマに似ていますが、ヤンマほど長時間飛ぶことはできず、すぐにこうやって休んでいます。
ということで今日はトンボ特集です。
以前、「そのうちトンボ特集しますね~」といいつつ、結構時間が経ってしまいました。
ようやく名前がほぼ判明したので、約束を果たしに本日投稿です。
ほとんどの写真が地元の池ですが、時々他の場所で見かけた写真も入っています。
時期は6~7月にかけてのものになりますので、ご了承くださいませ~
さてお次も今年よく見かけるトンボ。
いつの池の上をぴゅんぴゅん飛び交って飛んでいるこちらは、コシアキトンボ(トンボ科)です。
珍しく止まっていたのでようやく撮れました。
コシアキは腰空なんだそうで、白い部分が「空いている」ように見えるところからの命名だとか。
コシアキトンボやウチワトンボがいたのは、このアカメガシワが生える池のミニ中洲の近く。
お次は今の時期一番写真が撮りやすいシオカラトンボ(トンボ科)のオス。
今となっては懐かしい、雨中散歩で撮った写真です。
こちらはシオカラトンボより少し体の色が濃いオオシオカラトンボ(トンボ科)のオス。
オオと付きますが、体の大きさは普通のシオカラトンボと同じくらいです。
色の違いもありますが、雌雄ともに翅の先と付け根が少し黒くなっているのが見分けるポイントだそうです。
確かに~
地面に羽を広げていたトンボ。
具合でも悪いのかと思いましたが、そんなこともなさそうで、私が近づくと飛んでいきました。
一瞬見慣れないトンボ!と思いましたが、オオシオカラトンボのメスのようです。
翅の先や付け根がちょっと黒っぽいのが元の写真では分かります。
シオカラトンボ、オオシオカラトンボともにメスや未成熟のオスは体色が茶系。
なので、ムギワラトンボとも言われるそうです。
お次もシオカラトンボの雌でしょうか。
それにしては、実際のサイズはずっと短くて、ずんぐりしていました。
色々調べてみたらシオヤトンボ(トンボ科)の雌と判明。
珍しいトンボを発見した!と喜んだのですが、わりと普通のトンボのようです。
こちらはちょっとした湿地にもよく現れる、キイトトンボ(イトトンボ科)。
比較的撮りやすいイトトンボですが、それもそのはずイトトンボとしては大きめなんだそうです。
次もイトトンボです。
以前はイトトンボといえばこのブルーのイメージでした。
調べてみたら、ブルーで縞模様なのはセスジイトトンボかオオイトトンボのどちらかのよう。
「胸部の黒い斑紋に淡色の条があるのがセスジイトトンボ、ないのがオオイトトンボ」
(昆虫エクスプローラーより。お世話になります)
とありましたので、拡大しても淡色の線がないこちらは、オオイトトンボ(イトトンボ科)ということで・・・
いよいよ本日ラストです。
時々フラフラと池の畔に現れるこちらは、ハグロトンボ(カワトンボ科)。
体が褐色なので多分雌ですが、雄は青緑色の金属光沢があって美しいです。
(写真の背景がゴチャゴチャしすぎていますね。)
オマケで、一昨年の7月に京都府立植物園で撮ったハグロトンボのオスの写真。
青緑色に光る胴体がとても綺麗です。
色々なトンボをご紹介しましたが、一番有名なあれがない!と思われた方もあったのでは・・・
実際には、池の畔の草地の上に、沢山のアカトンボ(種類は不明)が飛び交っていました。
でも、今の時期はみんなせわしなく飛び回るばかりで、どこにもとまってくれません。
なので、写真はナシ。
手に止まってくれる時期になったら登場してもらいますね~
最後に池の畔で見つけたこの植物。
最初はオニドコロか何かかと思いましたが、明らかに葉が大きすぎ!
そのうち、蕾が付き始めました。
調べてみたら、どうもニガカシュウ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)のようでした。
こんなに長く通っていても、まだ初めて見かける植物があるのが、面白いです。
巨大な葉はインパクトがありますよ~
最後の最後は、青空を写す池の写真で・・・
長々と見てくださってありがとうございました!
【撮影:2021/6~7月 宇治市】