なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

涼し気な紫の花たちクイズ♪~京都府立植物園2021/7中旬(4)

2021-07-25 06:08:59 | 植物

植物生態園の続きです。
写真の整理をしてみたら、意外と紫系の花が多いことに気づきました。
ただ載せても面白くないので、花の一部クイズにしたいと思います。
(トリミングしてるので、ボケボケ写真ご容赦を!)

では第一問です。


多分見たことがあったら簡単かも・・・
全体はこちらです~


そう、ユキミバナ(キツネノマゴ科イセハナビ属)です。
そういえば、イセハナビも咲いていましたね~
この手の花の形は、キツネノマゴ科に比較的多いです。
スズムシバナも似ていますね。

では第二問です。


花の名前が分からなくても、科は分かるのでは・・・
では全体を見てみましょうか。
・・・まだ花はほんの一部しか咲いていません。


でもこの咲き方をみれば一目瞭然、アキノタムラソウ(シソ科アキギリ属)です。
もう少ししたら、あちこちで沢山咲き始めると思います。

第三問です。


こちらもどう見てもシソ科。
ちょこっと「噛んだるぞ~」系の花ですね。
では、全体をどうぞ。


はい、こちらはナツノタムラソウ(シソ科アキギリ属)でした。
アキギリ属といえば、アキギリがありますが、アップで見た花は少しアキギリに似ていますね。
そもそも、アキギリ属の英名はサルビア属。
噛んだるぞ~に似ているのは当然でした。

第四問はこちら。
この模様、少し面白いですよね。見覚えがあるでしょうか。


こちらは、野生では個体数が少なく、林道建設や園芸用採取などで絶滅の危機に瀕しているそう。
なので、京都府でも準絶滅危惧種に指定されています。
でもしいちゃんのお庭では「増えて、増えて・・」と贅沢な悩みが。
植物園での生息場所も年々増えています。
はい、答えはこちら。



まだ咲き始めですが、カリガネソウ(シソ科カリガネソウ属)でした~
蕊がくるんと巻いているのが可愛いですね。


ピンクのカリガネソウも咲いていました。こちらは園芸品種なんでしょうね~


最後の問題です。こちらは何でしょう。


これもしいちゃんには楽勝ですね。
濃い紫、蕊蕊しいその姿。
全体はこちら。



はい、スズカケソウ(オオバコ科クガイソウ属)です。
こちら、絶滅危惧IA類(近い将来絶滅の可能性が極めて高いもの)に指定されています。
野生の花はほぼありませんが、栽培はあちこちでされており、ここ京都府立植物園でも毎年藪のように広がって咲いています。

ところでスズカケソウの名前の由来は、山伏の装束の鈴懸に由来する・・・
とありますが、調べてみたら「鈴懸」は上着のことのようです。
で、こんなふうにポンポンが付いた首からかけるものは、結袈裟というそうです。
「鈴」のイメージで間違われたのでしょうか。どう見ても、鈴懸はこの花と似ても似つきません。

いかがでしたでしょうか?
最後に、クイズにしなかった紫の花を2種類ご覧くださいませ~

キキョウ(キキョウ科キキョウ属)があちこちで咲いていました。
白い花がみたかったのですが、もう終わりかけになっていました。


こちらはワイルドガーデンで満開になっていたルリトラノオ(オオバコ科ルリトラノオ属)。
この花をみたら伊吹山にすごく行きたくなりました・・・


4回にわたって植物生態園の花を中心にご覧いただきましたが、明日は最終回。
残りの花をどどっと載せる予定です。
咲いている花のご参考にどうぞ。

【撮影:2021/7/17  京都府立植物園】

コメント (13)
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