毎年同じ植物園に行ってると、写真も記事も同じようなものになってしまいがち・・・
ということで、今年は木の実クイズにしました~
最初はこちらです。
ちょうどタイミングよく、真っ赤に色づいていました。
全体はこんな感じ。遠目にも目立ちます。
答えは・・・ゴマギ(レンプクソウ科ガマズミ属)でした~
日本固有種で、関東以西の太平洋側に分布するそうですが、自生は見たことがありません。
名前は、葉をもむと胡麻のにおいがするからとのことですが、少し試してみてもそれほどとは思いませんでした。
花は5月上旬ころに咲きますが、ガマズミ属だけあって、白い蕊蕊しい花!
(2017/5/3 京都府立植物園)
さてさて、第二問です。こんな実が生っていました。
写真が下手すぎですが、よく見ると実の上の方にぴろんと細長い苞葉が付いているのがわかります。
見上げるとこんな感じ。ハート形の葉が沢山!
答えは、フユボダイジュ(シナノキ科シナノキ属)です!
なぜハーブガーデンにあるのかと思ったら、ボダイジュは花をハーブティーとして用いるからだそうです。
化学的にも研究されていて、抗アレルギー作用があるそうですよ。
次の木に行く前に、ハーブガーデンのバジルで獲物を捕まえたカマキリを・・・
では次の問題。この実は何でしょうか。
おや、こちらにも苞葉が付いていますね。
見上げるとこんな感じ。
答えは・・・ナツボダイジュ(シナノキ科シナノキ属)でした~
フユボダイジュもナツボダイジュも、ヨーロッパ原産です。
シューベルトの歌曲リンデンバウム(菩提樹)は、このナツボダイジュのことなんだそう。
で肝心の冬と夏の区別はというと・・・
「全く分かりません!」
葉の大きさがナツボダイジュが大きく、英名はラージリーフリンデンというそうです。
フユボダイジュは葉が小さいので、スモールリーフリンデンというらしいですが、実際には差を感じませんでした。
で、ナツとフユの雑種が、セイヨウボダイジュ。
ヨーロッパの街路樹などで一番一般的にみられる種だそうです。
今回見たナツボダイジュには、たくさんハマキムシがついていました。
シナノキ科によく付くそうですが、樹勢が強い木なので、ほおっておいていいそうです。
ここまできたら、もう一つ、日本産のを載せないわけにはいきませんが、あいにく実が見当たらず。
ハート形の葉だけご覧くださいませ。
シナノキ(シナノキ科シナノキ属)です。
見上げた姿はこちら。縦にひび割れた樹皮は、ほかのボダイジュと似ていますね。
シナノキは日本固有種で、日本全国に分布します。
前に青森に旅行した時、八甲田のふもとで沢山のシナノキを見ました。
こんな実がびっしりと生ります。
信濃は古くは科野と書きましたが、これはシナノキを沢山産したからなんだそうです。
長野市の市の木だそうですよ。
左がナツボダイジュ、右がシナノキです。
さて、出題者も判別できない問題を出して失礼しました。
こちらは超簡単。
はい、ブルーベリー(ツツジ科スノキ属)ですね。
この一枚しか写真がないので、説明は省略。
お次はどうでしょうか。
こちらは先日投稿した実と同じなので(多分・・・)、復習になります。
アメリカカンボク(レンプクソウ科ガマズミ属)ですね、多分・・・
真っ赤に熟すと、食べられます。
クランベリーというと「ああ、なるほど~」と思うかも・・・
でも実はこの木、樹名板がなく若干自信がありません。
間違っていたらご指摘くださいませ。
長々とお付き合いくださってありがとうございました!
今日のクイズはこれでおしまい。
最後は、セイヨウニンジンボク(シソ科ハマゴウ属)でお口直しをどうぞ~
明日は最終回、温室の様子をちょこっとだけご紹介しますね~
【撮影:2021/7/10 宇治市植物公園】