なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

間に合ったカノコユリ、初見のヒナノウスツボ~京都府立植物園2022/8下旬(2)

2022-09-02 05:40:57 | 植物

植物生態園の花、ひと月前に行ったときより種類が増えているような気がしました。
昨日は紫系中心にしましたが、今日はそれ以外。
場所も色々、色も色々。
順不同でご覧くださいませ~

最初はこちらです。
少し前のHPに開花情報が載っていたので、行ったときにはもう終わりと思っていました。
予想通り、知っている開花場所はことごとく空っぽでしたが、たった一輪。
残っていました!


カノコユリです!
日本では九州・四国に自生し、花弁の点々模様が鹿子模様に見えることから名付けられました。

蕾が丸く、咲くとこんな感じになる花はなんでしょう。


こちらはタマアジサイです。
前にヨウラクタマアジサイ(瓔珞玉紫陽花)を紹介しましたが、それより花が大きいです。
咲く端から茶色く傷むので、綺麗な花を見つけるのが大変でした。

3つめはこちらです。


これは簡単ですね。
キツネノカミソリ(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)です。
タマアジサイのすぐ近くに咲いていました。去年あったかなあ。

隣には、同じくオレンジの花が咲いていました。
あれ~、こんな場所にあったかな。


フシグロセンノウ(ナデシコ科センノウ属)です。
雨の後だったので、花弁が濡れています。

場所を湿地ゾーンの向こう側、浜辺の植物ゾーンに移します。
そこに一面に咲いていたのがこの花です。


マキエハギ(マメ科ハギ属)です。
京都の絶滅危惧種です。
丘陵地や低山地の日当りのよい乾いた道端や岩地などの草原にはえる小さい半低木、
だそうで、生育条件が難しく、大繁殖するかと思うと、あっという間に消えるそうです。
京都府立植物園では大繁殖らしく、前にはなかった場所にまでこの可愛い花が広がっていました。
チョウたちにも大人気。ツバメシジミです。


じゃんじゃん続けます。浜辺ゾーンの木です。


こちらはハマナツメ(クロウメモドキ科ハマナツメ属)です。
ハマナツメは東海以西の海岸沿いに生えるため、この名前が付けられました。
ナツメという名前ですが、実は似ても似つかず、食べることも薬用にもなりません。
(根と葉は薬用になるそうですが)
それより、コルク質の実が海に浮かんで運ばれ海岸に流れ着き、分布を広げたそうです。

近くで咲いていた木、花を見つける前に香りで気づきました。


ご存知、クサギ(シソ科クサギ属)ですが中央が赤くなり、普段見ている花より綺麗です。
これこそ、臭木という名前が可哀そうです。

真っ赤になったアカトンボ(アキアカネ)が止まっていました。


湿地ゾーン周りの花はこんなところですが、最後にもうひとつ。
イセハナビやレンゲショウマが咲いている近くに咲いていた花をどうぞ。


ん?見たことがない花です。
小さすぎて、どうにも撮れません。しかも風が強くて、揺れて揺れて・・・
え~い!禁断の手で押さえて撮る技~


あちゃー、これでもボケボケです。
まあ不思議な花の形は分かるでしょうということで・・・
こちらの花は、ヒナノウスツボ(ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属)。初見です。
それより、ことごとく他の科になってしまったゴマノハグサ科の花、ちょっと嬉しいです。
しかも属までゴマノハグサ!!
上唇が2裂、下唇が3裂し、下の花弁が反り返る・・・説明通りの姿。
不思議な形ですね~

ということで、植物生態園のお花は出し尽くしました。
いかがでしたでしょうか?
明日はその他の場所で見た花たちです!

【撮影:2022/8/20  京都府立植物園】


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (shu)
2022-09-02 06:09:14
よく知らないのですが、カノコユリは私が思っていたものより色が濃かったです。
ググってみると、カノコユリの花色は白~ピンク、濃い赤、オレンジ、中には黄色もあって様々なのですね。
植物園にあるものなので、恐らく原種に近いのでしょう。
ちょっと驚きました。

タマアジサイはよく見かけるアジサイですね。まだ花が咲いていてよかったです。
キツネノカミソリは、ちょっと苦手なヒガンバナ科です。この花もよく見かけます。
フシグロセンノウは、名前が出てきませんでした。
マキエハギは、ハギだけ正解でした。
蝶はシジミチョウとしか分かりませんでした。
その後は、アキアカネを除いて全滅。
なつみかんさんも初めてご覧になったヒナノウスツボ。花茎がひょろひょろ伸びて、先に不思議な形の花をつけるのですね。
小さな花なので、見ていても見逃しているかもしれません。
返信する
今日は (fukurou)
2022-09-02 07:29:45
なつみかん様
おはようございます。
朝から一人クイズ楽しみました。
正解率はとても悪いです。
マキエハギ、ハマナツメ、ヒナノウスツボは不正解です。
ヒナノウスツボは不正解どころか名前さえ出てきませんでした。
もちろん初見です!
臼に壺と同じような形態の名前を二つも持った不思議な花ですね。
霊感商法の壺を思い出してしまいました。(笑)
ヒナは小さいと言うことなのですね。
写っている指と比べても大きさが分かります。
あとで検索してみます。
レンゲショウマの自生地は青梅市の御岳山ではありませんか?
行ってみたいけど遠すぎます!
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おはようございます^^ (attsu1)
2022-09-02 07:55:14
カノコユリ、
テッポウユリがたくさん咲く時期に、
この花を見ると、何か得した気持ちになります^^;
私の見る範囲だと、とあるお寺に咲いているんですが、
お寺の風景に似合います。

タマアジサイ、キツネノカミソリ、
ホームグラウンドにもあるんですが、日陰で、
虫の攻撃がある場所なので、撮りに入るのに、
勇気がいるんです。
以前は、分かっていても撮っていたんですが、
今年は、負けました^^;

マキエハギ、
絶滅危惧種ですか、似ている白い萩の花で、
イヌハギは見るんですよ^^
以前、ネコハギ投稿していませんでしたか?
なんで、ネコとイヌって書かれていたような

ヒナノウスツボ、
ベテラン、shuさん、fukurouさんも、見ない花、
これは、ほんと貴重(@_@)
さすが、京都府立植物園ですね^^
返信する
山野草 (ダリアクミコ)
2022-09-02 09:39:47
なつみかんさん
お早う御座います!

いつもながら府立植物園に行けば山野草が見られるのは羨ましい~
ヒナノウツボは初見、ツバメシジミも初見
シジミチョウは
可愛いですね大好きです
たのしませていただきました。
流石京都植物園素敵です。ありがとう御座います!
返信する
なつみかんさん、こんにちは (さざんか)
2022-09-02 11:24:29
カノコユリ、うちの花より色が薄いです。
これはこれでエレガントで綺麗です。
フシグロセンノウまでとクサギは分かりましたが、後は初見です。
マキエハギ、京都の絶滅危惧種なんですか。
分かるはずないですね。
ハマナツメ、どうしてナツメなんて名前が付いたんでしょうね。
(なんて、なつみかんさんに言っても仕方ないですね。)
ヒナノウスツボ、小さな花ですね。
名前も形も摩訶不思議な花です。
色々珍しいお花を見せて頂きました。
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幸先良いスタートだったのですが・・ (ninbu)
2022-09-02 20:15:30
なつみかんさん、こんばんは。
今日も珍しい花がたくさん登場して、ついていくのが大変でした。(^^;)
最初は私の大好きな花、ユリの仲間カノコユリで、幸先良いスタートだったのですが・・。
フシグロセンノウ、マキエハギ、ハマナツメ、ヒナノウスツボなど全て知りません。

キツネノカミソリ、この時期、方々のブログで登場するのでお馴染みですね。
実は私は今年はまだ一度もキツネノカミソリに出会っていません。
もっとも、8月は一度も花の撮影に出かけたことがないので、当然かもしれません。

昨年も、なつみかんさんへのコメントで触れましたが、私はヒガンバナが苦手なんです。
小さい頃から、お墓の近くに咲く花というイメージが強く、トラウマになっています。
ですから、キツネノカミソリもヒガンバナの仲間なので、積極的に見たいとは思えません。

またまた、的外れな脱線コメントで失礼しました。<m(__)m>
返信する
同感です (なつみかん)
2022-09-02 22:23:20
shuさん、こんばんは。
カノコユリの色、私の思っている色よりも濃かったです。
去年はもうちょっと白っぽい花を見たような・・・
結構色の濃淡の変化はあるのかもしれませんね。

タマアジサイはこれぞ咲きたて、綺麗!
という花が少なかったです。
いつ行っても、咲いていないか、ちょっとよれよれ。
今回もモデルになってもらったこの一枚以外、どれももっと茶色っぽくなっていました。

あれ、shuさんもヒガンバナ科は苦手ですか?
ninbuさんもそんなことをおっしゃっていましたね。
やはりお墓に生えるヒガンバナのイメージからでしょうか。
私は嫌いではありませんが、ナツズイセンの方が好きかな~

フシグロセンノウはオレンジが鮮やかです。
マキエハギは花の色と大きさはネコハギに似ていますが、毛がないです。
ヒナノウスツボ、名前だけ聞いたことあって未見でしたが、初めて見られてラッキーでした。
でも写真が難しすぎ!!
確か関東の方にもどこか自生している場所があったような。
どなたかの投稿で見ました・・
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ハマナツメ (なつみかん)
2022-09-02 22:28:31
fukurouさん、こんばんは。
クイズ、楽しんでくださって良かったです。
写真の後に答えを出したら、結構悩みますね。
マキエハギはあちこちに増えていました。
可愛い花ですが、かなり小さいので、撮るのに苦労しました。
小さい花にもちゃんと小さい虫(チョウ)が来ていますね。
ハマナツメは、ナツメ同様クロウメモドキ科ですので、どこかに共通点があるのでしょうね~
私は京都府立植物園で覚え、別の場所に生えているときも、花で分かりました!
星型の花が可愛いですよね~

ヒナノウスツボは臼と壺。
そして霊感商法に話が飛ぶのは、想像力豊かすぎ!?
小さいなんてものではない花なので、多分名札が無かったらスルーしていたと思います。
もうちょっと見たいです。

レンゲショウマの自生地はおっしゃる通り御岳山です。
確かダリアクミコさんがよく行っておられたですね!
返信する
今日は4か所 (なつみかん)
2022-09-02 22:33:36
attsu1さん、こんばんは。
これは行った場所の数ではなく、蚊に刺された数です。
昨日も書きましたが、最近の蚊の威力はすごい!!
長袖・長ズボン・マスク・帽子・手袋していても、わずかな隙間を狙ってきますね。
虫よけスプレーも使うのですが、耳なし芳一のように、撒かれていない隙間を狙って刺しに来ます。
そんな場所に咲いているのは、結構見に行く方としては辛いですね><

そうそう、そういえばイヌハギを見るっておっしゃっていましたね。
あの時は、イヌとネコの違いを調べましたが、マキエは入っていなかったですね~
ネコハギはご記憶通り地元にもありましたが、乾燥する場所だったので枯れてしまいました。
どちらも可愛いんでしょうね~
返信する
意外と少ない (なつみかん)
2022-09-02 22:37:06
ダリアクミコさん、こんばんは。
確かに植物生態園に行くと、なんなりと植物がみられますね。
わざと花後も置いてる場合もあります。
なので、入り口にある「今咲いている花」の看板をみなくても、倍以上は見つけることがありますね~
今回は名残のカノコユリ、珍しいヒナノウスツボなど、見られて良かったです。
カノコユリはともかく、ヒナノウスツボは小さくて地味なので、もし野生で生えていてもスルーしそうです。
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