オドリコソウばかりじゃなくて、庭の花も見たい・・・
天の方から声が聞こえてきたので、4月に咲いた花を並べてみることにしました。
最低限のお世話しかしていないわたしの庭(&じいちゃんの庭)の花です。
まるで夏のような日もあったというのに、今頃咲く?
とビックリしたのがこちらです。
そう、タチツボスミレに埋もれるように沢山咲いたピンクの花は2020年12月に買ったガーデンシクラメン。
この2週間ほど前に最初の1輪が咲いたとき驚いて周りの葉をかき分けると沢山の蕾がありました。
それが満開になったのが上の写真です。
これと同じ時に買った赤い株は周りを完全にムスカリに取り囲まれ、生育不良に・・・
咲いた後の株を刈り取ると、やっと4輪咲きました。
ムスカリは4月上旬まで咲いていました。
これはじいちゃん庭ですが、うちの玄関先でも元気に咲いていました。強いですね。
同じころに咲いていたのがスノーフレークや・・
八重のスイセンや・・・
白いヒヤシンス(後ろに青も見えています)
なぜか一輪だけ咲いた白いチューリップ・・・
知らない間にフリージアも咲いていました。
荒れ地に生えている風情・・・健気です。
変わらず咲き続け、今や数えてみたら50個花が咲いていたビオラ。
こちらは宇治市植物公園で貰った株ですが、どうも花と水のタペストリーに使われている色と同じようです。
数を数えてから、萎んだ花を摘みました。
これは変わった色好きの母が好みそうなビオラ。
下旬になってから勢いが出てきた花たちがこちら。
タツナミソウです。
白と・・・
紫も・・・やはり、ラショウモンカズラ同様、斑点がありますね。
蜜標でしょうか。
去年の4月に買ったヒメウツギ、なんとか花が咲いてくれました!
こちらも自生地にもう一度行ってみたいです。
今の時期に元気に咲くのがツツジの仲間。
じいちゃん庭にはシャクナゲもあるのですが、花が咲いたのを見逃し、枯れていました・・・
こちらはダブル咲きのツツジ。大きさはキリシマツツジサイズです。
普通っぽいツツジもあります。ヒラドツツジではないかと。
こちらは遠目に真っ赤に見えたので望遠で撮りました。
(じいちゃん庭にはまだ植物が多すぎて近づけない場所があります)
これは何でしょうか。光が強すぎて、何が何だか・・・
次の出番を待っている?
ウバメガシのミニサイズ(左)と、ミセバヤの芽生え(右)でしょうか。
去年買ったニオイバンマツリ、緑の葉が出てきたかと思ったら、沢山の蕾が・・・
これでおしまい、と思ったら、二階の出窓でサボテン(マミラリア銀河)が咲いていました!
去年は3月に咲きましたが、今年は少し遅いです。
最初にも書いた通り、ほったらかしでも咲いてくれる健気な花ばかりです。
近くに花屋さんがあるのでついつい買いたくなりますが、自重しています。
【撮影:2022/4 宇治市】
去年のこの日も桃山御陵のオドリコソウの投稿をしていました。
偶々母が逝った日にオドリコソウを投稿していた縁で、なんとなく母を偲ぶ花がオドリコソウに・・・
(あの世で、もうちょっと華やかな花にして!って文句言ってるかもしれませんが)
まあ、母も子供のころから馴染みのある桃山御陵の花ということで、許してくれるでしょう。
もうあちらに行って丸3年になります・・・
他の花も色々見られたので、ちょっと枚数が多いですが一気に載せていきますね。
毎年咲く範囲が増えている気がします。
ピンク色と白があります。
ピンクの中でも濃いめの色もあり、綺麗です。雨の後なので緑も鮮やかです。
こんな感じの淡いピンクが一番多いです。
キンポウゲが沢山咲いてきていました。
ムラサキケマンはもう終盤。
紫系で一番元気だったのがこちらのキランソウ。
別名地獄の釜の蓋ですが、茎が伸びて隙間が空き、全然釜の蓋になっていませんでした。
毛深い・・・
木の花も・・・
こちらは雨上がりに行った時の約1週間前ですが、ウワミズザクラが綺麗に咲いていました。
今年は見逃したと思っていたのでラッキーです。
カナメモチは蕾でした。
アケビが満開!
白いものは・・・フジが咲いていました。
野生の白藤ってあるのでしょうか?
折角なので、明治天皇陵の方に行ってみることにしました。
何カエデか分かりませんが、毎年見る真っ赤な花。
参拝!
あとはお決まりの急な石段。
雨でぬれていたので、すべらないようにビクビク降ります。
青もみじが綺麗!
最後に母子草の群生に出会いました~
【撮影:2022/4/22 京都市伏見区】
今日の主役はこちらです。
この花はミツガシワ(ミツガシワ科ミツガシワ属)です。
湿地や浅い水中に生え、春に沢山の毛が生えた白い花を総状に咲かせます。
先走ってしまいました。
今回、京都府立植物園に行った後、どうしてもミツガシワが見たくて深泥池まで足を延ばしました。
(深泥池の手抜き説明はこちら)
京都府立植物園から深泥池までは府道103号線と府道40号線の重複区間を進みます。
2つの府道が分かれるところから、40号線の方に進むと、右手に深泥池が現れます。
この辺り、道がせまくなるのですが、池の西岸近く、手が届きそうな場所にミツガシワが咲いていました。
以前秋に行った時、池の中に特徴のあるミツガシワの3枚葉を見つけ、花を見たいと思っていました。
今回は、他の方のブログでちょうど開花していることを知り、疲れた体に鞭打って出かけたというわけです。
《ミツガシワの葉》
自生地で見るのは初めてです。
本来寒冷地に生える植物ですが、氷河期の名残でこの池に取り残されたようです。
天然記念物なのでゆめゆめ引っこ抜いて家で育てようなどと思わないように。
そもそも、家では簡単には育ちません。
こんな感じで広がっています。
一面に咲いているわけではなかったですが、花が見られただけでも十分です。
池の南側に回ってみました。
こちらの方にもポツポツ咲いています。白い花と緑の葉が爽やかですね~
この後、歩道が整備されたという東側の池沿いの道を行きます。
こちら入り口に鹿よけの戸があり、ロックを外して入ります。
(入った後、またロックするのを忘れないように!)
さて、こちらのエリアを歩いていると、ピンクの花が目に付きます。
そう、もう何度も登場したミツバツツジですね。
蕊が10本あるので、コバノミツバツツジと思われます。
ちょうど満開で、すご~く綺麗でした。
それはそうと、歩道が整備されたとはいうものの、まだまだ狭い場所が多くちょっとドキドキしました。
これはおそらく池の北東側方向だと思います。奥が高山、手前の半島の丘がチンコ山です、
こちらにもミツバツツジが見えますね。
北側の斜面にも沢山のミツバツツジ。
陰になっていると色が違って見えますね。
突き当りの半島で見た木。
ここでクイズです!といきたいのですが、自分でも名前が分かりません。
ご存じの方、教えてくださいませ~
なんだか分かりそうで分からないのがもどかしいです。
ここでUターンします。
今度は池の方を見ながらゆっくり戻ります。
アオサギ君、お散歩中。
浮島
そこに咲くミツガシワをどうぞ!
シカの食害でかなり減ったと聞きましたが、まだ残っていて良かったです。
今回も、無理やり「府道を行く」、失礼しました~(笑)
【撮影:2022/4/9 深泥池】
昨日に引き続き、植物生態園の山野草たちです。
今回は白以外の花たちということで、集めてみたら結構ありました。
まずは紫から。
最盛期だったのがこちら。
ラショウモンカズラ(シソ科ラショウモンカズラ属)です。
渡辺綱が羅城門で切り落とした鬼の腕が由来の名前ですが、この紫色の斑点を切り口に見立てたとか。
横から見たところ。
それにしても、想像力が豊かすぎですよね。
腕がいっぱいありすぎやん!
ちょい群生していました。
もう一つ。
分かりにくい所に数輪だけ咲いていたこちらはホタルカズラ(ムラサキ科ムラサキ属)。
先ほどのラショウモンカズラといい、どうして葛なのかと思いました。
調べてみたら、このホタルカズラ、花の後に茎を横に伸ばして新しい根を出すからなんだそうです。
実際に咲いていたのはこんなところ。
望遠で撮りましたが、もうちょっと手前に咲いてほしい!
色が絶妙に美しいです。
紫ではありませんが、白に近い青系ということで・・・
シャガ(アヤメ科アヤメ属)が咲き始めました!
結構その辺の里山や、山ですらない林縁、お寺の庭などどこでも見られます。
名前を知らなくても、見たことがある人は多いのでは・・・
次は赤系。
名残のオオミスミソウ(雪割草)です。
キンポウゲ科ミスミソウ属。
こちらは二輪だけ湿地ゾーンに咲いていたクリンソウ(サクラソウ科サクラソウ属)。
あちこちのブロ友さん宅ではサクラソウブームのようですが、こちらも日本に自生するサクラソウの仲間です。
上にどんどん輪状の花が伸びていき、塔の上の九輪のようにみえることから名づけられました。
花を見ると、なるほどサクラソウですね~
赤系といえば赤系の花。何かおわかりでしょうか。
花の感じは、ウマノスズクサ科カンアオイ属ですね。
葉を見たら分かりやすいかも・・・
こちらは徳川の紋所、ミツバアオイのモデルになったフタバアオイです。
京都では、葵祭のときに斎王が付けることでも有名です。
最後は紅一点ならぬ、黄一点。
エンコウソウ(キンポウゲ科リュウキンカ属)です。
キンポウゲ科の花独特の光沢がある萼片が水辺でよく目立ちます。
今回、植物生態園で見た花はこれでほぼ全てです。
いかがでしたでしょうか?
これらの花を見終わったのが15時頃。
まだ行けるかな~
実はもう一か所、行きたいところがあったのです。
それはどこかというと・・・
(明日に続く)
【撮影:2022/4/9 京都府立植物園】
ひねりのないタイトルでお恥ずかしい・・・
なつみかんの聖地、京都府立植物園の植物生態園では、今春の山野草が色々咲いています。
その中でも、白系の花が目立っていました。
梅園横の入り口(今咲いている花の写真が貼ってあるところ)から入ってすぐのところに咲いていたのがこちらです。
ユキモチソウ(サトイモ科テンナンショウ属)
テンナンショウの仲間は気味が悪いと嫌いな人もおられますが、こちらはいかがでしょう。
花の中央に白い雪のようなもの(付属体なんだそうです)があることから、雪餅草の名前が。
私は何度見てもこの白い付属体が雪見〇い〇くアイスにしか見えません。
でもテンナンショウの仲間はどれも刺激毒があるので、ゆめゆめパクっとしないように。
見つけても、冷凍庫に入れて人をだましてはいけませんよ!ってしないか^^;
お次はこちら。
イチリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。
野生ではなかなか見られない花がこちらで見せていただけるので有難いです。
キンポウゲ科ではよくありますが、花弁のように見えるのは萼片です。
一輪ときたら二輪でしょう!
というわけで、ニリンソウです。
イチリンソウと同じく、キンポウゲ科イチリンソウ属。
一か所から2本の花茎が出ているのですが、咲くのは時間差なのでほとんどの花が一つしか咲いていません。
こちらは白いトキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)です。
冬も葉が残るイカリソウの仲間です。
関東以西の日本海側に分布するそうで、以前新潟の弥彦山に行った時、葉っぱを見かけた記憶があります。
(11月だったので、当然花はなし・・・)
ピンボケですが小さい小さい白い花を見つけました。
ちゃんと名札があります。ん?「オオバイカイカリソウ」?
この花のどこが「オオ」やねーん!
ピンボケやし・・・
確かにバイカイカリソウに似ていると思いましたが、それもそのはず、トキワイカリソウとバイカイカリソウの雑種です。
中国地方東部に分布するそう。
お次ももう最盛期を過ぎてちょっと見栄えがイマイチですが、ヒゴスミレです。
スミレ科スミレ属。その名の通り九州の山地に自生しています。
葉に切れ込みがあるのが特徴的。
そしてトリは純白の大きな花をつけるヤマシャクヤク(ボタン科ボタン属)です。
こんなに綺麗な花なのに、毒々しい真っ赤な実をつけることでも有名。
蕊が派手ですね~
トリは私ですよ~と、愛想よくポーズをとってくれたシロハラに言われました。
確かに、トリでした・・・
それにしてもこれで愛想のいい顔なの?
シロハラはまだ里山などにいるようで、独特のココココという声を時々聞きます。
さて、明日は白くない山野草たちです。
ますますやる気なさ全開の写真ですが、4月上~中旬に咲いている花の参考にしていただければと思います。
【撮影:2022/4/9 京都府立植物園】