なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

世界三大花木ジャカランダ満開!~宇治市植物公園2024/6下旬(5)

2024-07-06 06:10:08 | 植物

突然ですが、世界三大花木をご存知ですか?
スラスラ言える方がいらっしゃったら尊敬します!
答えは、ホウオウボク、カエンボクと、今回の主役ジャカランダです。

宇治市植物公園の温室(緑の休息所)の前には、大きなジャカランダの木があります。
花が咲いているところはめったに見られないのですが、今回行ってみると・・・



わぁ!花が咲いてる!


びっしり青紫の花を付けたジャカランダはとても見ごたえがあります。
別名の紫雲木というのがぴったりですね。


近くで見ると、ちょっとキリの花にも似た花が多数。


ジャカランダはノウゼンカズラ科ジャカランダ属。
南米原産で、日本でよく育てられているのはアルゼンチン原産のジャカランダ・ミモシフォリアだそう。
見頃は6月中旬くらいまでとのことですので、少し終わりかけでしょうか。


ジャカランダ並木の写真をネットで見ましたが、目が覚めるような美しい光景でした。
最近は日本でも温暖地を中心に植えられ、中でも宮崎県日南市のジャカランダの森は有名だそうです。

ジャカランダで気分が良くなり、久しぶりに夏の温室に入ってみました。
入り口近くには、チユウキンレン


ショッキングピンクのぶら下がり系の花は・・・


フィリピン原産のメディニラ・マグニフィカ。
意外ですが、ノボタン科です。よく見ると、一つ一つの花は、ノボタンに似ていますね。


エピスシア(イワタバコ科)と言う花のようです。


こちらはコダチヤハズカズラ(キツネノマゴ科)。熱帯西アフリカ原産だそうです。


こちらの花は初見でした。


名札を見ると、「パリソタ・パイナールティー」。熱帯西アフリカ原産のツユクサ科。
100%記憶できない名前です・・・
花は透明感があって綺麗!


久しぶりに満開のゲンペイクサギを見ました!


  

子どもに人気のカカオ、今年は大豊作です

テイキンザクラ(トウダイグサ科ナンヨウアブラギリ属)です。
目が痛いほどの赤!


アサヒカズラ(タデ科)も咲いていました。
別名はニトベカズラで、メキシコ原産。


食うたろかタイプの花。蕊が面白いです。
ツンベルギア・マイソレンシス、キツネノマゴ科です。


最後はこちら。ペトレア・ヴォルビリスです。中米原産。
花弁に見えるのは萼で、中央に花があります。
紫の花もあり、濃淡紫のツートンになるので、個人的にはそちらの方が好きです。


ということで、少しだけですが温室の花をご紹介しました~
今の時期は、温室の方がかえって涼しいときもあり、雨もかからないので、意外とねらい目ですね。

【撮影:2024/8/22  宇治市植物公園】

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必死のヒヨドリとメタボになったペーター君~宇治市植物公園2024/6下旬(4)

2024-07-05 05:30:38 | 植物

ハスの花を見たあと、いつもと同じルートでハーブ園の方に向かいました。
その途中、ジニアが植えられた花壇で何やら動く影。
最大ズームで覗いてみると、ヒヨドリが落ちている実を食べようと首を伸ばしている様子。

「まだ食べるとこ残ってるやん。た~べよっと」


「う~ん、なかなか取れない!」
ピントが合わないくらい振り回してる。


「え~い、本気だすでぇ。」
あらら、全身出てきて、大口開けてます。


「え~い!」必死な姿が面白い。


「え、誰か見てる?」
突然何かに気づいたように周りをキョロキョロ。


この後、向こう側から親子連れが歩いてきたので、しぶしぶその場を離れたヒヨドリ。
誰もいなくなったらまた食べに来たかもしれませんね。
さすがの私もそこまではお付き合いしませんでした。

先に進むと、とんでもない光景に出会ってしまいました。


え~!!あなたはまさかペーター君!?
  

何ということでしょう。
たったひと月で、真ん丸になったペーター君。
そのメタボ体形に、言葉を失いました。
一時期骸骨のようになった時もあるのに、ちょっと極端ですよ~

ふぅ、気を取り直して、ハーブ園の花を見学します。


正確な品種名は不明ですが、サルビアの仲間だと思います。
GL先生に聞いてみると「クラリセージ」とのこと。予想通り、シソ科アキギリ属。
「女性のためのハーブ」と言われ、幸せホルモン「オキシトシン」の分泌を促すとされているそうです。


あ、大好きなチコリ(キク科キクニガナ属)の花がもう咲いていました。


こちらのネギ坊主のような花。
チャイブ(ヒガンバナ科ネギ属)ですね。


こちらはクリーピングタイム。
シソ科イブキジャコウソウ属。繁殖力が強いので、グラウンドカバーにいいそうです。


こちらはサボンソウ(ナデシコ科サボンソウ属)。
刻んだ根を水に入れてかき混ぜると泡立ち、ヨーロッパでは石鹸の代用にしたそうです。



免疫力を高めると言われているエキナセア(キク科ムラサキバレンギク属)。
本当だったら、ちょっとエキナセアティー飲んでみたいです。



和一点の紅花。終わりかけで、花はこれ一つ。
ベニバナ(キク科ベニバナ属)です。



ということで、ハーブ園を楽しんで最後は温室に向かいました。
明日は最終回です。

【撮影:2024/6/22  宇治市植物公園】

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ハスとオオヨシキリ~宇治市植物公園2024/6下旬(3)

2024-07-04 05:32:44 | 植物

行くと何かしらお楽しみのある宇治市植物公園の修景池。
前回は何一つ見るものがなかっのですが、今回はどうでしょうか。
池の周りに並んでいるハス鉢、まだ咲いていないと思っていたら、咲いていました!



残りは蕾か~


池の方に行ってみようかな。いつもと反対側から下りてみました。


あ、ヒメガマの花が咲いています!


ガマというと、ソーセージのような形を思い浮かべると思います。
でも花の時期のガマを見ると、ソーセージの上に黄色い粉が付いた棒が伸びています。
これはガマの雄花で、黄色い粉が花粉です。
一方、下のソーセージ部分は雌花で、受粉後、時を経てあのモコモコの綿毛(実)になります。


上の写真を見ると、雄花の穂(上側)の方が、雌花の穂(下側)より長いことが分かります。
そして因幡の白兎の神話で、赤裸のウサギがガマの花粉を体に付けて傷を治したというのは有名。

池の方を見ると、トンボが沢山飛び交っていました。
ひょっとして・・・


なんと、もうチョウトンボが飛んでいました。
いつもはヨシの穂の先に止まっているトンボが沢山いるのですが、今回はみんなぴゅんぴゅん。
勢いよく、追っかけっこしており、写真に撮るのは難しかったです。
少し時期が早いので、恋の季節なのでしょうか。

トンボといえば、こちらも。


真っ赤なショウジョウトンボです。
トンボの写真を撮っている間も、大音量で鳴くオオヨシキリの声がずっと聞こえていました。
その時です。あ!


いつもは姿を見せてくれないオオヨシキリが、ヨシの穂蔭から顔を見せてくれました!
こうなったら無我夢中。何とか撮ろうとシャッター押しまくり。
何とか撮れていたのが次の2枚です。鳴いているときの真っ赤な口が撮りたかった!




もうこれで今回は満足~
でもそれだけではありませんでした。まだほとんど咲いていないと思っていたハスの花。
咲いているのは1つだけと思っていたら、反対側に結構沢山の花が咲いていました。
時間が昼過ぎだったので、中途半端な咲き方ですが、これからが楽しみです。


巨椋の瑞光


巨椋の鳳凰


観世橋又又無条


巨椋の炎


南遊田


大池八重

てな感じです。
毎年のことですが、巨椋池から発掘されたハスの品種、本当に色々あって楽しいです。
平安の昔、広大な巨椋の池に船を出して、貴族たちはハスの花を見物したのでしょうか。
想像して見るのもいいですね。

【撮影:2024/6/22  宇治市植物公園】

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タペストリー紫式部の今~宇治市植物公園2024/6下旬(2)

2024-07-03 05:30:55 | 植物

昨日はアジサイだけ早送りでご覧いただきましたが、今日は秋の庭から春の庭の一部を載せてみますね。
トップのこちらは、ワスレグサの仲間(ヘメロカリス)です。


秋の紅葉が美しい秋の庭ですが、すっかり緑が濃くなりました。


今年は実が出来てるかな~


ありました!ロウヤガキの実、まだ緑です。
よく見ると、表面に細かい毛が生えていますね。

前に来たときには臨時のコーヒーフェスタの店舗になっていた東屋。
その前にはまだナンテンの花が咲いていてびっくり。
わが家の花はとおの昔に終わりました。


お向かいには・・・


オカトラノオが沢山!
サクラソウ科オカトラノオ属。その中でもオカトラノオは宇治川畔でも見かけます。
  

他には・・・下に見えている白いのは何でしょう。あ、多分あれだ!


正解!


ハンゲショウ(ドクダミ科ハンゲショウ属)がその名の通り半分お化粧して白くなっていました。
前来たときはただの緑の葉っぱだったのに面白いです。

あとは咲き始めの・・・


ミズヒキ(タデ科イヌタデ属)くらいでしょうか。
この後アジサイの道を通り抜けた先が花の広場です。
じゃじゃーん


お~、ひと月前よりかなり色がくっきりとしましたね!
紫式部のタペストリーです。


前回はご紹介しきれませんでしたが、今回はこんな花で制作されています。
緑の黒髪ならぬ茶色い髪は、コリウスでした。
衣装のピンクは、ベゴニアですね。


タペストリーを満喫して、と言いたいのですがここは日陰がないので暑い!
早々に次の春の庭の方に移動します。
こちらの緑の実、何かお分かりですか?


バラ科・・・が分かれば半分正解。
こちらは中国産のオオサンザシの実です。熟すと食べられるそうです。

そして、まだ植えたての季節の花ガーデンを横目で見ながら進むと・・・


あ~、この季節だったんだ!
黄色い花が満開のこの木は・・・


さて、何でしょうか。


花をアップにするともうお分かりですね。
モクゲンジ(ムクロジ科モクゲンジ属)です。
日本海側と宮城、長野に自生するそうなので、自然に生えているのは見かけません。


地元で最近よく見かけるのは近縁のオオモクゲンジ。中国原産ですが最近野生化しています。
花は小さいですが、実がピンクで良く目立ちます。

この後、もう一つのお目当てを見に、修景池方面へ。
その途中、アガパンサスの小径があるのですが、咲いていたのは白がたった一輪。


今年は季節が読めませんね~
ということで今日はこの辺で。
最後に、水の階段から見下ろしたタペストリーをどうぞ!


【撮影:2024/6/22  宇治市植物公園】

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アジサイと戯れる恐竜くん~宇治市植物公園2024/6下旬(1)

2024-07-02 05:28:57 | 植物

7月に入りましたが、しばらくは6月の画像が続きます。
6月は雨の日が多かった上、何かと忙しく遠出が出来ませんでした。
代わりに近場で楽しもうと出かけた宇治市植物公園。
前に行ったのは5月下旬、タペストリーの絵柄が変わったばかりの時でした。
あれから約一か月。園内はどうなっていたでしょうか。5回に分けてお届けします。

この日は久しぶりにいいお天気。
とはいえ、湿度も気温も高くて、少し歩いただけで汗が噴き出るような日でした。


実が鈴なりになっていたトチノキ(正面)を見ながら、エントランス方面へ。
下に見えている白い花は・・・


カシワバアジサイですね。
ということで、今日は季節の花、アジサイを中心にお届けします。

緑の館(センターホール)からいつものように園内へ。
大好きなカツラの木にまずはご挨拶。


ここにもカシワバアジサイが咲いていました。


今年は6月上旬にはもうアジサイがあちこちで満開になっていました。
なので、もう終わっているかと思いきや・・・


賑やかに咲いていたのは、牧野博士が発見したヒメアジサイ。
前回はたった一輪だけでしたが、今回は満開です。


横のエリアには、生垣のように園路沿いに沢山のアジサイ。
普通のアジサイが多いですが、中にはこんなガクアジサイも。


おや、アジサイに埋もれるように見えてきたのは・・・


あ~、花を求めてウロウロ移動する恐竜くん、この季節はやっぱりアジサイですよね!
でも食べないでね。


続いて、秋の庭から花の広場に続く園路沿いにあるアジサイです。


さわやかなブルーが主ですが、よく見ると微妙に色の違うアジサイが沢山。
アルカリ性がピンク、酸性が青と覚えていましたが、同じ場所から咲く花の色が違うのはなぜ?

中でもブルーの鮮やかさは目に痛いくらいです。


他の品種も色々。名札がないので品種は分かりませんが、かえって潔いです。








中央の両性花が可愛すぎ!


ということで、宇治市植物公園特集の初日は、なんとなくアジサイを見て回る感じになりました。
それにしても、案外沢山アジサイが植わっていたんだな~と改めて感心しました。


ゆる~い投稿なので、見てくださる皆様ものんびりと眺めてくださいね~
ということで、今日はコメント欄閉じてます。
明日また開けるので、一言物申したい方は、どうぞ明日のコメント欄にお願いしますね。

【撮影:2024/6/22  宇治市植物公園】

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