今年はハスシーズンが少し早めに始まったということで、今年も地元宇治の黄檗山萬福寺を訪れました。
目的は、総門横の放生池。
そして、今年のベスト・オブ・ハスはこちらです!
少し先走ったので、例によって総門から。
暑いのと、ハスを見るということで、早朝の散策です。
目的の放生池は総門入ってすぐ右手。
一時期ハスが全くなくなりましたが、数年前よりまた復活しました。
少し時期が早かったので、蕾がメインでしたが、いくつか綺麗に開いている花も。
それらを中心に・・・
まとまって咲いていたのはこれくらい。
トップのハスもそうですが、この八重咲のハスがすごく綺麗でした。
白いハスは少しお疲れ気味の花が多かったです。
他にも、少し横を向いた花。こちらも可愛い!
ハスは普通水の上に花茎を伸ばして咲きますが、まるでスイレンのように水面に横たわる蕾も。
これは雨で倒れたわけではありません。
去年8月初めに見に行った時には、このように地面に横たわる花が開花していていました。
その姿は、普通見られるハスとは全く違い、花弁が無数にあったり、二つに花が割れたりしていました。
この姿は5年ほど前、草津で見た近江妙蓮によく似ています。
ご親戚かもしれませんね。
さて、少しだけ境内に入ってみることにしました。
逆光で見にくいですが、正面の布袋さんがおられる天王殿に続く参道の両側にハス鉢が並んでいます。
残念ながら花は少ししか咲いていませんでしたが、とても綺麗です。
奥の右手には、スイレン池があります。
ヒツジグサにしては大きいので、白いスイレンなのでしょう。
突き当り、燈籠が並ぶ回廊を少しだけ眺め、この日はUターンしました。
最後にオマケです。
実はこれらの写真を撮る前の週にも、萬福寺を訪れていました。
目的はハスだったのですが、残念ながらその時はほとんど花が咲いていませんでした。
その代わり、目にしたのは全く見慣れない光景。
何かイベントが開かれているのかと思い、早々に引き上げましたが、後でHPを確認すると、
「6/19~26 台湾寺院 妙通寺様が萬福寺を使用し日本水陸法会を行います。
このため6月中は境内が通常の景観と異なりますので拝観者
とのことでした。
鮮やかな赤い提灯が沢山かけられ、普段とは違う光景が見られて運が良かったかもです。
去年は風鈴が沢山かけられていましたが、今年はやらないのでしょうか。
もし風鈴祭りが行われるようなら、そのときに蓮見も兼ねて再訪したいと思います。
【撮影:2024/7/5 京都府宇治市】
勧修寺を出た後、見たいものがあったので川沿いの遊歩道を歩いて帰ることにしました。
その見たいものを見たのは2年前、うろ覚えでしたが、歩いていたら思い出すはず・・・
春にサクラが満開だった場所、今はすっかり緑が濃くなりました。
暑いので、人けもありません。
川の方にオレンジの花が・・・
てっきりヤブカンゾウかと思ったら、ノカンゾウでした。
ノカンゾウの方がちょっと咲く時期が早いようです。雌蕊が長いですね~
アオサギがいたらついついパチリ。
こんな感じで歩いていくと、記憶に残る場所へ。
ここだったかな~・・・咲いていました!
ほとんどクズの葉に覆い尽くされた柵に、この面白い形の花がぽつぽつ。
これこそ、ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)です。
昔はどこででも見られた植物だったそうですが、最近はめっきり少なくなりました。
調べてみたら、京都では準絶滅危惧種に指定されたようです。
葉はこんな感じで少しヤマノイモかヒルガオにも似てる感じ。
花が咲いていなかったら分からないと思います。
でも花を見たらだれでもおっ!となりますね。
ここから先、幼虫の写真が出てくるので、嫌いな方は閉じてくださいね。
ウマノスズクサはジャコウアゲハの食草として有名です。
いるかな~? いた!
むしゃむしゃ食べています!
こちらは上の幼虫より若いようです。
こちらはもう少し育っていますね。
また花に戻って・・・蕾も面白い形です。
花の内側には沢山の毛が生えています。
この花の形には深い意味があるはず・・・
調べてみたら、ラッパ上の部分と球状の部分はどちらも萼が変化したものだそう。
奥の方に雄蕊と雌蕊があり、臭いで虫を呼びよせるそうです。
そして、内側の毛で虫をトラップし、受粉させるとか。すごいですね~
この草がなくなったら、ジャコウアゲハも一緒にいなくなる・・・それは困る!
大切に守られてほしいです。
(でも私が見たサイトでは、ジャコウアゲハが茎をバリバリ食べるので、枯れてしまうと嘆いてはりました)
とりあえず今年も無事に咲いているのを確認できて良かった~
オマケは、川で見つけたマガモです。
家に帰ったら、22000歩超えでした。さすがに疲れた~
【撮影:2024/6/29 京都市伏見区】
氷室池といえば、平安時代1月2日に氷室池に張る氷の厚さでその年の五穀豊穣を占ったことで有名。
(今調べただけやろ!と自分に突っ込みましたが)
その氷室池は夏になるとハスやスイレン、ハンゲショウなどが咲き乱れる緑豊かな池となります。
その様子は昨日ご紹介した通り。
今日は、これまで行ったことのなかった池一周コースを歩いてきたのでその様子をご案内しますね。
観音堂の横手から池の方に行ってみると、入り口が竹の棒でふさがれており、
「この先行かれるのは自由ですが危険」と書かれた看板がぶら下がっていました。
もちろん私の目は「自由ですが」しか見ていない・・・というわけで、行ってきました一周コース!
(なんと無謀な・・と思わないでくださいね。これまで何回も池の向こう側を歩いている人を見ています)
反対側からさっき自分がいた菊の御紋の石のある側を見たところ。
後ろの醍醐の山の借景が素敵ですね!
ハスはどの辺にあるのかな~
あ、あんな向こう側に咲いていました。
がんばってズームにしてみましたが・・・
ありゃりゃ、もう萎れた花と蕾ばかりです。
でもまだ楽しめそうですね!
小径の横には、こんな塔も。
横の岩にはお不動さんの絵が描かれているようです。
日当たりが悪く、最近雨も多かったことから、コケの美しいこと。
調子乗りすぎでしたね。
こちらは毘沙門堂です。
危険なわりには、見所が沢山。
ちゃんと休憩できる場所もありました。
左手の木の根がすごい!あれ、何の木か見てくるのを忘れました。
アジサイが鮮やか。
カメが支えている塔。
そこから観音堂が臨めます。
こうやって見ると、結構広い池ですね。
あ、マガモ!
夏羽になりかけのマガモのご夫婦がのんびり。
ちなみに、氷室池にある大きな木はサギの繁殖地になっている(なっていた?)そうです。
私が行った時にはもういませんでしたが、そういえば冬に巣の名残を見ました。
他にもこのような石仏が点々と。
ヒメヤブランの花でしょうか。
そろそろ一周コースの終わり。どこから見ても、観音堂が絵になりますね。
あれ、こちら側には「立ち入り禁止」の札が・・・
そうか、いつもはこちらしか見ていなかったので、入らなかったのでした。
一周歩きましたが、少なくともスニーカーくらいの靴を履いていたら全く危険はありません。
機会があれば、ぜひ自己責任で歩いてみてくださいね!
勧修寺を出て、なんと無謀にも山科川を歩いて帰ることにしました。
見たいものがあったのです。
その様子は明日・・・
【撮影:2024/6/29 京都市山科区】
昨日はアジサイの庭と書院を中心にご紹介しましたが、今回の主目的は氷室池。
ハスが見事と聞いていたので、少し早いかと思いながら訪れたというわけです。
さてどんな様子だったでしょうか。
これが勧修寺庭園側から見た氷室池の今。
これがお寺の池なんて、ちょっとびっくりしませんか?
冬とは様子が一変し、びっしりと水中・水辺の植物が繁茂していました。
最初に目に着いたのがこちらです。
お分かりですよね。
こちらは見事にお化粧したハンゲショウ。
ハンゲショウの名前の由来は、葉が白くなるので半分化粧、ハンゲショウとなったという説のほかに、
夏至から7日目の半夏生に咲くからという説もあるそうです。
今年の夏至は6月21日、半夏生は6月28日、今回勧修寺でハンゲショウを見たのは6月29日。
タイミングはぴったりですね!
そして、お目当てのハスが半夏生の前に一輪。でも遠い!
他に咲いていないかと思いましたが・・・この一輪がかろうじて見えただけでした。
八重で可愛いです。
ハンゲショウは池の手前の方にも沢山咲いていました。
そして、その横に広がって咲いていたのは・・
スイレンです。
行った時間が少し遅かったのですが、まだ綺麗に開いていました。
ほとんどピンクでしたが、
白いスイレンも。
おや、先残りのハナショウブでしょうか。
ラッキー!
う~ん、ハスに未練がありましたが、まだまだほとんどが蕾でした。
あ、シオカラトンボ!夏の光景ですね~
池の中には大きな緋鯉。ごめん!餌ないの。
それにしても暑いな~
ちょっと一服しようと、石のベンチに腰掛けようと思ったのですが・・・
うわっ、菊の御紋のような石には座れませんね。
しかも日当たり良すぎなので、池の周りを一周してみることにしました。
予想外に続く・・・
【撮影:2024/6/29 京都市山科区】
そろそろハスが咲き始めているのでは・・と思いつき、京都市山科区の勧修寺を再訪しました。
前に行った時は桜が綺麗な時期、その時は池には去年のハスの実の跡があるだけでした。
何度行っても門跡寺院の門は雅ですね~
拝観受付の手前で写真を撮っている人がいたので、私も見てみると、藤棚の藤が返り咲き。
つられてパチリ。
アガパンサスの塀とのコラボ。
おっと、早く入らないと。
受付を済ませ中に入ると、まだ7月前だというのにすっかり夏の空。
こんなに赤いカエデの実は珍しいです。
宸殿前の芝生には沢山のネジバナ。
いい香りがすると思ったら、八重のクチナシの花が。
観音堂です。春にはこの周りをサクラが取り囲んでいたのでした。
屋根の上の鳳凰健在。
そして本堂前に広がる庭園には・・・
まだまだ綺麗なアジサイが点在!
暑さを忘れる綺麗なブルー
今回は、ちゃんと書院の方も見学。
こちらの書院(重文)は明正天皇の旧御殿を移築したものだそうです。
勧修寺は、900年に醍醐天皇が母の藤原胤子の菩提を弔うため創建。
応仁の乱で焼失しましたが、江戸時代に復興。
代々法親王が入寺する門跡寺院で、中の建物も天皇の御殿を移転したものが多いです。
前の背の低い木は、樹齢750年と言われるハイビャクシン。
そこには、可愛い燈籠が埋もれるように立っています。
こちらは水戸光圀公が寄進したと言われる燈籠で、勧修寺型燈籠と呼ばれています。
書院から見る景色はこんな風に絶景です。
御座所から眺めておられたのでしょうね~
さらに庭園内を進みます。ここにもアジサイが点在。
おや、奥の方にハンゲショウが沢山!
水辺でもないのに不思議ですね~
ということで、庭園の見学を終えて、次はお目当ての氷室池の方へ。
わくわく。
【撮影:2024/6/29 京都市山科区】