最近、書店ではスウェーデン、オーストリア、フィンランド、デンマーク等の北欧のミステリーをよく目にする。北欧の冬は長く冷たく、陰鬱で小説も重厚で暗いものが多い。
しかしここで紹介する、スウェーデンの警察小説『殺人者の顔』は、簡潔でわかりやすい文章で心理描写も巧み。ストーリー展開もはやくついついページをめくってしまう。
イースタ署の刑事、クルト・ヴァランダーを主人公にしたシリーズの第一話で。この刑事のキャラがいい。仕事中毒で妻子に逃げられて、孤独で寂しがりやのくせにつっぱっていて。部下に嫉妬してみたり、感情にまかせて激怒したり、そしてそのあとぐじぐじと後悔、反省。多忙のあまり掃除、洗濯もろくにせずだらしなく、メタボで全然、かっこよくなくて、人間くさい。『殺人者の顔』は、村の農家で老夫婦が凄惨な手口で殺される。このシリーズもというか、今まで読んだ北欧のミステリーに出てくる殺人事件の殺し方が、わたしたち日本人には想像もできないような半端なく、凄惨。暴力が暴力を生んでこういう結果になったのかと。次回は『ファイアーウォール』を紹介します。・・・で、ごわす。
しかしここで紹介する、スウェーデンの警察小説『殺人者の顔』は、簡潔でわかりやすい文章で心理描写も巧み。ストーリー展開もはやくついついページをめくってしまう。
イースタ署の刑事、クルト・ヴァランダーを主人公にしたシリーズの第一話で。この刑事のキャラがいい。仕事中毒で妻子に逃げられて、孤独で寂しがりやのくせにつっぱっていて。部下に嫉妬してみたり、感情にまかせて激怒したり、そしてそのあとぐじぐじと後悔、反省。多忙のあまり掃除、洗濯もろくにせずだらしなく、メタボで全然、かっこよくなくて、人間くさい。『殺人者の顔』は、村の農家で老夫婦が凄惨な手口で殺される。このシリーズもというか、今まで読んだ北欧のミステリーに出てくる殺人事件の殺し方が、わたしたち日本人には想像もできないような半端なく、凄惨。暴力が暴力を生んでこういう結果になったのかと。次回は『ファイアーウォール』を紹介します。・・・で、ごわす。