ベルのきもち

日常のささやかな幸福感を書いていきたいと思います。

夢見

2013-05-27 14:52:03 | 日記
 京の町なかで迷っているわたしがいる。今いるところがわからない。迷路のような路地を行ったり来たり。早く帰らなければと焦る。地図もスマホも待っていない。なにかヘン。背の低いビルも街路樹も車も町家もみんなひとまわり小さい気がする。音も匂いも色もない。
 もしかしたら異次元の世界? とんだサイトにリンクしたみたい。どうしたらいい? ほころび? 割れ目? そうだ、どこかにこのサイトのほころびがある。きっとある、ある。必死で考えた。歌が聞こえる。子どもがなにやら歌っている。あねさんろっかくたこ・・なんとか。
 前を歩いていた、着物姿の少女がふりかえる。いけない。目が合ってしまった。少女は不敵な笑みを浮かべる。恐怖。この少女と関わってはいけない、と心のなかで警鐘が鳴り響く。わたしは逃げた。少女が追いかけてくる。速く走れない。うまく呼吸ができない。息が苦しい。少女の足音がはすぐ後ろでする。足がもつれる。とうとうなにかに躓いて転んでしまった。すぐさま少女が馬乗りに。・・・はっちょうこえればとうじみち、くじょうおおじでとどめさす。と、少女が歌いながら、わたしの顔を少女の手にしては不釣り合いに巨大な手でわしづかみにする。暗転。
 そこで目が覚めた。・・でも目の前に手のひら・・・よく見るとそれは自分の手。わたしは自分の手のひらの上に、顔を乗せて眠っていたのでした。
 写真と本文は関係ありません。