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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

雪の日にノラたちは・partⅡ

2022年02月14日 | ハチ(キジロ)
今回の3連休は、その前日の朝に降り出した雨が夜になって雪に変わった。
雪は3連休に入った金曜日の早朝まで降り続きました。
それで思い出した。3年前の同じ日、やはり雪景色の3連休だった。
そのとき書いた「雪の日にノラたちは」という記事を読み返すと、
今は常連となったモドキやサクラ、それにキジロの(当時の)名前が踊っていた。
そう、彼らはもう何度も冬を越したベテランなのです。

今回はキーたんことキジロくんの話です

過去の調査で、ノラに生まれた子猫の8割強は1才になれないという推定に至った。
野生ライオンの1才生存率が約2割というのだからそれよりも厳しい。
秋に生まれると冬に親離れとなり、これはもう全滅のパターンなのだそうだ。
厳しい寒さもさることながら、食べものがないというのが主たる理由。
逆に言えば、人から施しを受ければ生きながらえる可能性はぐっと上がる。
みんながみんな、自分の敷地内に寝床など用意してあげればもっといい。

人間社会で生きるノラたちは人の助けがなければ生きていけない。
野生動物とは違います。
猫を助けるのは人。一方猫を捨てるのも人。
特に子猫の場合は、捨てられたら100%生きていけません。
こんな身勝手でおかしな社会を創るのは人間だけだろうな。


凍てつく寒さの中で食事中のキジロ

雨が雪に変わった木曜日の晩、その変わり方は突然だった。
夜の18時過ぎからみぞれに変わり、いつ雪に変わったのか。
20時に外を見た時は既にかなり積もっていた。
しきりに降る雪。大粒のぼた雪なので先がみえないほどの降り方でした。

その日、妻によると店には18時頃モドキがやって来た。
だいぶ濡れていたが、まあ雪は避けたのでラッキーだった。
サクラは1日寝床にいて、つまらないのかすぐに出てきては勝手口で無言の催促。
キジロは最近暖かいうちに来るようになり、その日も朝の雨が降り出す前に来た。
全国のノラたちの心配は尽きないけど、とりあえず当ブログの常連は大丈夫かなと。


カイロ交換を待つサクラは毎日の光景になりました

勝手口を開けて一応確認したのは20時過ぎ。やはり誰もいなかった。
と、閉めようとしたそのとき寝床の方でかすかな声が。
サクラにしてはハスキーだ。
ドアを何度も開けて確認したが暗がりで見えず、そのたびにかすかな声が聞こえた。
(キジロだ! サクラの寝床の辺りにいる。)

やがてキジロは勝手口にやって来た。
勝手口近辺はたまに雪が舞い込むので避難していたのだ。
キジロは全身がずぶ濡れで、まるで氷水に浸かったように冷たい。
おそらく来る途中で身体に雪が積もり、家裏で待機している間に融けたのだろう。
ご飯を出しても食べるどころではなく、悲痛な声でうめいていた。

(万一凍ったりしたら大変だ。)
タオルで拭きたかったけど、そこまでやればキジロが警戒して逃げると思った。
いつものように手で温めながら拭くしかない。
冷たく濡れた手をタオルで拭いては温め、何度も何度もキジロの身体を拭きました。
結局キジロは少し食べただけで、再び降りしきる雪の中へと消えて行った。


昨夏の撮影;キジロはおそらくここで凍えていた
(奥にサクラの寝床)

そのキジロの後ろ姿が、瞼に焼き付いて離れなかった。
想像を絶する外暮らしの厳しさ。
それはいつも和やかに接してくるキジロの、もうひとつの姿だった。
(自分はまだまだ何もわかってはいなかった。)
それでも悲壮感のかけらすら見せない彼らの生き方には舌を巻くしかない。
彼らは我々人間よりも遙かに精神力が強く、そして我慢強い。
彼らを真に脅かすものはただひとつ。残念なことに、不埒な人間の存在なのです。

(追申)
その翌日、連休の初日は朝に雪が止んで日が差してきた。
キジロはその日もその翌日も、全身に陽光を浴びながら食べに来た。
日頃意識すらしない、お天道様の何と偉大なことよ!
日曜日(昨日)はまた朝から雨が降ったが、当地では夜でも雪にはならなかった。
でももう懲りたのか、キジロは食べに来ませんでした。


ついでに食欲も復活したキジロです

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サクとキーたん

2021年09月09日 | ハチ(キジロ)
サクことサクラは主に昼間
キーたんことキジロは夜か早朝
時差来訪で殆ど相互不干渉
静かに穏やかに過ごしています

キーたん:少し前の撮影

北西に広がる草原方面からやって来るキーたん
南側の山の手方面からやって来るサク
袋小路の小さな町内
サクとキーたんの日常が溶け込んでいます

おふたりさん、これからもよろしくな


昨日のサク

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出会いがあれば別れもある ~シッポの生えた天使たち part.Ⅳ~

2021年08月18日 | ハチ(キジロ)
このタイトルの記事はシリーズになっています。
第一弾はシャッポ。まだ手探りで保護活動を始めた頃でした。
唐突に失踪したシャッポに動揺して探しまくり、2年近く経ってようやく冷静に振り返って書いた記事の一部です。

どんなノラとの付き合いにも最初に出会いがある。その出会いの前には、他の誰かとの別れがあったはず。シャッポが公園のエサやりさんや他のお店に別れを告げてこの店に来たように。そしてこの店とお別れしたシャッポはまたどこかで新しい出会いを得て、相変わらずあのラッパ声で癒しを振りまいているのではなかろうか。(中略)ノラはそうやって、結果的にいろんな人の心に幸せを配ってるんだ。そう、シッポの生えた天使なんです。 

シャッポ (奥、手前はニャー、2016.10.1)

第二弾はレオ(当時テンチビ)、第三弾はココでしたが、その後2匹とも帰って来た。
しかしポンをはじめ、ソトチビ、ダイフク、カブキ、ミセミケ、ミケチビなど、本当にお別れした天使たちもたくさんいます。
モドキみたいに、何度もお別れと再会を繰り返して今に至っている子もいる。

「お友達になって保護する」というやり方では、不本意なお別れはこれからもあるだろう。
そんな時は前出の記事を思い出して、必要以上に狼狽しないと決めたのです。

とうとうお別れ? 久々キジロの登場です

さて第四弾はというと、キーたんことキジロです。
来ない日が4日続いて、結論から言うと5日目になってやって来ました。
キジロにはその前から兆候があった。
だんだん来るのが遅くなり、ついには午前様の常連に。
そして空ける日も多くなった。

とは言えルイ亡き後家裏の常連になってからの2年近く、
2日続けて空けたのは今年1月の1度きり。
いきなり4日も空けられたら心配するのが人情というもの。
で、5日目になって例の3点セット(警察、清掃局、愛護センター)に確認。
すると案の定ジンクス健在で、キジロはその日の夜にやって来ました。
しかし調子が悪そうで元気がない。どうも夏バテだったらしい。
今は復活してモリモリ食べてます。

雨宿り中

一方のサクラは最近また偏食が悪化。特にウェットは何を出しても食べない。
おかげでサクラの大量の残りが黄白に回るはめに。
サクラは食べたいのに食べれないので何度もやって来る。
そのため家裏の住人(猫)になってしまいました。(正確には裏の家の住猫。)

最近庭側には来なくなったサクラ

まあカリカリはそこそこ食べてるのでルイみたいにFIPということはないと思うけど、みうのように当方が用意したトイレを使わないのが気になるところ。

お付き合い歴が3年前後になるこの2匹、当初は別に本家があると言っていたが、当家への依存度はかなり高くなってきたように思います。みうのときのようにお隣さんの様子も伺いつつ、今後の対処を決めていくことになりそうです。


食べたくても食べれない? 何度も食べに来るサクラ

追伸:
先日久々にタヌキくんの痕跡が。
目視したわけではないけど、やって来たのはほぼ間違いないと思います。

タヌキくんがキジロの残りを食べていった痕

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キーたん

2021年07月30日 | ハチ(キジロ)
キジロです
わが家では最近キーたんと呼んでます
久々に昼間、しかも庭側に参上
何だかりりしくてカッコいいです



外猫ちゃんは中の子たちより数倍は食べるのに
スタイル抜群
最近は夏バテのせいか食べに来るのも1日おき
しっかり食べないと体力がもたないぞ


さて、キーたん
何の気まぐれか
中の連中にご挨拶?

(中からの相手は、例によってちび太です)

どうやら勝手口で待っても気付いてくれないので
庭側からアッピールに来たみたい
目が合ったらそそくさと勝手口に移動
しっかり食べて帰りました

「オレの定位置はこっちだい」

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家裏は平和です

2021年05月28日 | ハチ(キジロ)
最近のネットニュースには目を覆いたくなるような記事が増えてきた。
公園などで地域の人たちに見守られ、つつましく暮らすノラたち(地域猫)。
そのノラたちを狙う変質者。そしていわれのない無残な仕打ち。
片や里親を装って虐待の"獲物"を得ようとする変質者。
かと思えばペットショップで購入したが飽きたからと、簡単に遺棄するいかれた輩。
いったい人間は、どれだけ救いようがないのだろうか。
かつて書いた「死刑に処すべし」、まさにアホは死ななきゃ治らない。

家裏のキジロ:最近少し"発情鳴き"の兆候があったけど相変わらず物静か

心が通い合った猫たちがそんな目に遭ったら、どんなに悲しく悔しいことか。
ボラさんたちの悲痛な叫びが胸に響く。
自分だったら、人生をかけてでも犯人を捜し出して死刑(私刑)に処すかもしれないな。

なんて、ここで息巻いても仕方ないので今日の本題です。
家裏の連中は、虐待の犠牲になった猫ちゃん達に申し訳ないほど平和です。
前回のサクラとキジロの記事で書いた、タヌキくんに会うこともできました。

サクラも声が小さいので結果的に静かです

先月末の夜、勝手口を開けたらタヌキくんと鉢合わせ。
昨年と同じ君かどうかはわからないけど、慌てて逃げはしなかった。
その後パン切れを出しておくと時折空になっていたけど、最近は10日ほど痕跡なし。

サクラもキジロも気ままなノラ生活。
好きな時にやって来て、かと思えば来そうなときに来なかったり。
期待裏切らずと来れば必ず対応するので、こっちが結構振り回される。
1日に何度も確認したり、入浴中でも来れば慌ててご飯出したり。
思えばもう何年も遠出すらしたことなく、1日も休まず振り回され続けているのです。


落ち着けるのか家裏の棚で寝入ることも

このままじゃ共存共栄どころかこっちが先にくたびれちゃう。
今後はイニシアチブの奪還が課題かな。
とは言えこちらの生活も負けず劣らず不規則なので、それがなかなか難しい。
家の中に入れてしまえばこっちとしては楽だけど。
今度は喧嘩やストレスに気を遣うことになる。
結局わが家は、ニャンコファーストを変えられないんだろうな。

家裏が平和なのは、みうの御霊に守られているからね

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