今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

故郷追われてノラになる

2020年06月04日 | その他・一見さん
家裏にやって来るタヌキくんの続編です。
タヌキくんについては3/28、5/9の記事を参照下さい。ブログ内検索で出てきます。

タヌキ①
※本記事の画像はネット上のフリー画像を使わせて頂きました

この3月に1年ぶりでタヌキくん来訪の痕跡があり、その後も4回ほどあった。
"痕跡"とはカリカリの食べ方です。
激しく食べ散らかした感じで瀬戸物の容器が大きく移動している。
容器が泥だらけになっている。
一昨年の年末と昨年3月にタヌキくんを目撃したときの状況と同じなのです。

今は家裏では置き餌をしてないので一見さんは殆ど見ない。
でもサクラやキジロにご飯を出して片付けるまでの間に、残飯を狙うことができる。
忙しいときなど1時間や2時間は出し放しのときもある。
タヌキくんはそのタイミングに合ったとき、残飯処理をするようだ。
普段はもっと来ているのかもしれない。

タヌキ②

先日夜のことです。
キジロにご飯を出して、しばらく経ってもニャーとちび太が勝手口から覗いている。
時としておかわり狙いで粘ることがあるキジロ。 足りなかったのかな・・
2匹をどけておもむろにドアを開けると、漏れた明かりの中で何かがうごめいた。
大きく移動した容器の周囲にカリカリが散乱している。
タヌキだ・・・!?
それは1年ぶりの再会でした。

タヌキくんは一瞬暗闇に隠れたが逃げるわけでもなく、再び真下に来て食べ始めた。
何だか以前より馴れている・・・。
「いるよ、いるよ、こっち来て、」 すかさずリビングにいた妻を呼んだ。
勝手口で屈んでいた自分が妻と交代したそのとき、タヌキくんがドアの隙間から鼻を突っ込んできた。
2人の歓声に驚いてすぐに後ずさりしたが、まだドアの先にいる。
いつも一粒も残さないタヌキくん、未練があるのかそれともおかわりの催促か。
タヌキくんはしばらくその場にいたが、中の様子に危うさを感じたのか、やがて暗闇の中へと消えて行きました。

タヌキ③

5/9の記事でも書いたように、タヌキくんは近くにある広大な森林で人里とは無縁の暮らしをしていたに違いない。その広大な森林が開拓されてとてつもなく大規模な宅地開発が始まり、今も続く建設ラッシュとともに新しく大きな街が出来上がった。あのタヌキくんだけではない、多くの野生の動物たちが住処を奪われたはずだ。

タヌキくんがあの森林でどんな生活をしていたのかは知らない。
幸せに暮らしていた家族がバラバラに離散したかもしれない。
逃げ場を失った親に育児放棄され、朽ち果てた子供もいるかもしれない。
どんなに悲惨な目に遭ったのか、彼らは言わない。
だからせめて、彼らを害獣扱いするのはやめようよ。


アライグマ①

あの開発された大森林から来たのだとすれば、もうかれこれ3,4年前になる。
近くの野原や森に身を隠しながら、人間社会でノラ化しつつあるのだろう。
タヌキがいても騒ぎにならないこの街の住民性はよしだ。
見過ごせない被害でも出ない限り、そっとしておいてあげたいと思うのです。

アライグマ②

追記;
あの日以来、タヌキだアライグマだと妻と話し合っています。2人とも結局、もう一度見てみないとわからないと。ポイントは尻尾の長さと模様、耳の形と色、手足の指の形(足跡)の3点ですが、本記事には両者の写真を載せておきます。自分としては、外来種を差別するつもりはないのでどちらでもいいのですが。

勝手口土間についたタヌキくんの足跡
(写真中央右から左に向けて指。当初は4本だったが乾いて3本になってしまった)
当時は雨上がりだったので足跡がついた
しかし自分のボロ携ではピンボケしか撮れず
試行錯誤繰り返すうちに乾いてきたので慌てて保存しました


コメント
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