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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

インディゴの夜

2016年08月18日 12時00分45秒 | 読書事
加藤実秋さんです。

初めて読む作家さんです。

創元推理文庫で読みました。

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」―すべては女性ライター・高原晶が、大手出版社の編集者・塩谷に漏らした何気ない一言から始まった。謎めいた美形の敏腕マネージャー・憂夜の助力を得て、二人は一風変わったホストクラブ“club indigo”を渋谷の片隅に開いたが、順調な経営とはうらはらに常連の客が殺され、店のナンバーワンに疑いがかかる。晶は個性豊かなホストの面々とともににわか探偵団を結成、真犯人捜しに奔走する!第十回創元推理短編賞受賞の表題作がシリーズ化。スタイリッシュでウイットあふれる新世代探偵小説、ここに登場。  by Amazon

読んだ文章から脳内で映像化が苦手な私ですが、加藤さんは細かい描写で自然に想像できるように書かれています。

少なくともカバーの「ワカマツカオリ」さんのイメージではないものを想像していたのですが(ワカマツカオリさんのイラストがダメということではない)、私なりのイメージで読むことができました。

それはさておき。

オーナーの設定は超現実的ですが、出来上がった世界は意外と面白くまとまっていてTVドラマ向き。

実際にドラマ化されたらしいです。

普通に面白い連作短編なので次に期待です。

SRO3 キラークィーン

2016年08月18日 11時47分10秒 | 読書事
富樫倫太郎さんです。

3作目になりました。

前作よりも「ドクター」が活写されています。

“最凶の連続殺人犯”と呼ばれた近藤房子が逮捕されて50数日。依然として黙秘を続ける房子のもとへ、「Mに従え」とだけ書かれた差出人不明の手紙が届く。一方、SRO室長・山根新九郎は、東京地検から房子との面会要請を受けるが――。文庫書き下ろし・シリーズ第3弾  by Amazon

犯罪者としての2人組の設定は、真実に近いのかもしれないが、リアルな感じがない。

後半、ズキュンとなる描写もあって、読後は良かった。

2人の警視も1のころと性格・行動が様変わりした。

いわくつきの寄せ集めの設定なのに、完全にコンビとしての行動になっている。

まぁ、次の4にも期待しましょう。