たとえば、アメリカの暴動とか、香港のこととか、興味がないわけではありません。
むしろ、かなり関心があります。でも、このブログでは、あんまり取り上げません。
それは、できるだけふんわりとした優しい空間にしたいと思っているからです。
それで、今日はカエルの話です。
昔から6月って、好きな時期でした。
田植えは終わり、夏に向かって、自由で開放的な時期だからです。
そして、6月になると、田んぼのカエルが鳴き始める。ゲロゲロ、ゲコゲコ
アマガエルの鳴き声ですね。
都会と田舎にはいろんな違いがありますが、僕に言わせると、大きな違いは、音ですね。
特に今の時期です。畳み掛けるようなカエルの鳴き声です。
この鳴き声は、オスがメスに求愛してるそうです。
なるほど、6月になると気持ちがそわそわしてたのは、カエルの求愛につられたからだったのか。
そうね、あれは中学生のときだった。
部活帰りに、ボヤッとしていて、自転車ごと田んぼに落ちたことがあった。
股間を強く打って、しばらく動けなかった。
怪我はしなかったけど、泥だらけになった。自転車のタイヤが外れていた。
情けないし、話のオチもない。
ただ、暗い夜道に、カエルだけがゲコゲコ鳴いていた。
帰り道の途中で、同級生の女の子の家の前を通る。そこそこ可愛い子。
彼女の部屋の電気がついていた。
でも、僕は泥だらけだった。こんな惨めなところを見られたくない。
カエルみたいに求愛も出来ない。
ただ、間抜けな僕が、自転車を引きずって、トボトボ歩いているだけ。
田んぼに落ちるという漫画みたいな急展開は、都会では考えられないことだ。
そういう田舎の風景が懐かしいな。