全然、文章が思い浮かばないときってありますよね。そのときの裏技です。
まず、簡単な文章を書いてみます。
「今日、野鳥を見た」
これに、5W1Hを使って、文書を足してみます。
いつ (when) 今日
どこで (where) 葛西臨海公園で
誰が (who) 僕は
何を (what) 野鳥を
どうした (do) 見た
「今日、僕は葛西臨海公園で野鳥を見た」という文章ができました。
howとwhyがまだ書かれていませんね。
このhowとwhyを使って文章に肉付けをしていきます。
howは、手段や状態などの様子を聞いていく単語です。基本的に、描写に関わっています。
howの他に、what kind of(どんな種類) も、描写を付け加えるのに有効です。
どんなふうに見たのか?「双眼鏡を使って見た」
葛西臨海公園はどんな風だった?「草木が生い茂って、鬱蒼としていた」
どんな野鳥ですか?「クロツラヘラサギという野鳥」
クロツラヘラサギはどんな鳥ですか?「ペリカンとサギの中間くらいの姿をして、名前のように黒いツラをしています。くちばしは、ヘラのように平べったい」
「今日、僕は草木が生い茂って、鬱蒼としていた葛西臨海公園に行った。そこで、双眼鏡を使って、クロツラヘラサギという野鳥を見た。この鳥はペリカンとサギの中間くらいの姿をして、名前のように黒いツラをしています。くちばしは、ヘラのように平べったい」
whyは、5W1Hの中でもかなり特殊な単語です。
他の単語は、ある時間の中での一点を指していますが、whyは、時間を超えて過去と未来に飛んで行きます。
「過去にさかのぼる場合は、原因を」、「未来に行く場合は、目的を」です。
whyを使うことで、文章を論理的かつ魅力的に深めることができます。
なぜ、葛西臨海公園に行ったんですか? 「クロツラヘラサギという絶滅危惧種の野鳥を見れるという話を聞いたからです」
なぜ、野鳥を見るのですか?その目的は? 「様々な野鳥たちが、大陸を渡ってきたりして、厳しい環境に耐えながら生きていく姿に感動するからです。その感動を味わうためです」
こんな感じで書くことを足していって、あとは読めるように文章を整えていきます。
葛西臨海公園に行くと、まれに絶滅危惧種のクロツラヘラサギという野鳥が見れるという話を聞きました。
それで、今日僕は、草木が生い茂って、鬱蒼としている葛西臨海公園に行きました。
そして、なんと運がいいことに、クロツラヘラサギを双眼鏡で見ることができた。
クロツラヘラサギは、ペリカンとサギの中間みたいな姿をしていました。
名前のように、黒いツラをしていて、くちばしはヘラのように平べったかった。
その鳥は、想像以上に、美しくてかわいい鳥でした。
僕は野鳥を見るのが好きです。そして、それには理由があります。
野鳥たちは、厳しい環境に耐えながら、遠い大陸を渡ってきて、はるばるこの場所にやって来ます。
僕は、その野鳥たちの生きていく姿にすごく感動し、それを味わいたくて野鳥を観察するのです。
そして「ようこそ、臨海公園に!」と野鳥たちに挨拶したいのです。
最初の「今日、野鳥を見た」から、けっこう読めるくらいにまで膨らみましたよね。
僕は、書くことがないときは、こんな感じで文章を書いています。
参考になったら、幸いです。