今日は人生におけるストーリーの重要性について語っていこうと思っています。
まずは「夜と霧」の著者、フランクルの話です。
ナチスの強制収容所で生き残った人は、若い男や屈強な男ではありませんでした。
奇跡的な生還した精神科医のフランクルは、三十歳半ばで体力もありませんでした。
しかし、彼は、この収容所の中で、電流の流れる有刺鉄線へ飛び込んで自殺する者を見たとき、悟ったそうです。
この過酷な場所で、生き続けられる者は、生きる意味を見出している者だと。
それで、彼は、四六時中妻のことを考えていたそうです。
彼女に対する愛と、これからの人生のストーリーを想像して、厳しい試練にも耐え抜いたそうです。
ストーリーの重要性については結婚生活にもいえるそうです。
心理学者のジョン・ゴットマンが、夫婦同席の状態で二人の歴史や結婚生活についてのストーリーを話してもらい、その内容を分析しました。
そして、そのストーリーの分析から、夫婦が将来離婚するかどうかを、94%の精度で予測できたそうです。
人々は自分を主人公として、自分の描いた人生のストーリーを持っています。
そして、現実の生活が、自分のストーリーに合致しているほど、幸福度が高いそうです。
人間の記憶は、コンピューターの記憶媒体のように、バラバラな事実だけを記憶できません。
記憶はストーリーの形で保存されます。
そして、そのストーリーが、僕たちの思考を支配し、行動を決定します。
だから、自分がどういう人生のストーリーを描くかは、すごく重要です。
自分がどう生きるべきかを左右していきます。
僕には僕なりの人生のストーリーが、一応あります。
ただ、無意識の中にあるストーリーは、子供の頃に見ていたウルトラマンレオの主題歌のような気がします。
阿久悠の詞です。いい歌詞です。
もういい歳ですが、この歌を聴くと、ちょっと目頭が熱くなってくる。
子供の頃のすり込み(洗脳)は怖いですね。
女の人には、ちょっとわからないかも知れませんが、同世代の男の人ならうなずいてくれるでしょう。
男の子って、戦いたいんです。
だから、無駄に戦わせるんじゃなくて、誰かのために戦わせるように仕向けていかないとだめなんですよね。
ウルトラマンレオ OP / 子門真人Ver. Ultraman Leo Opening