高原ヒュッテ~乾徳山登山口~徳和(バス停)~山梨市駅~自宅
高原ヒュッテ 7:30
乾徳山登山口 8:40
徳和 9:30
バス 10:40
山梨市駅 11:10
自宅 15:00位
この日は、もう帰るだけである。しかし、次の日は仕事だから、怪我のないように気を引き締めて帰ろうと思う。
高原ヒュッテも最初は気持ちが悪かったが、一晩過ごすと自分の家みたいな気分になる。慣れはこわい。
杉檜の樹林帯になると、里が近くなってきたなぁという感じがする。少しだけほっとする。
途中、広い駐車場がある。マイカーで来て乾徳山に登るなら、ここまで来るのが一番いい。
バスの出発する時間まで、まだかなりある。そこで、その辺をブラブラすることにした。とりあえず、吉祥寺という寺があるから行ってみる。
甲州の七福神めぐりのひとつらしい。毘沙門天。
カラフルな幕が、チベット仏教のお寺のようだ。そういえば、この寺は真言宗だから、密教と関係が深い。
上に行くと、煮豆やこんにゃく、漬物があった。すすめられたので、遠慮なくいただく。どれも手作りですごくうまかった。
寺のおばあちゃん。ごちそうさまでした。
もう一人、おじいさんがいて、この辺の山で起こった遭難のことについていろいろ伺った。
遭難があると、その付近に住んでいる人たちに迷惑がかかるということがよく分かった。だいたい昭和50~60年くらいが一番多かったとのことだ。最近は登山客が少なくなって、そういう騒動もなくなったらしい。多分、遭難が多かったのは、団塊の世代が元気のいい頃だったのだろう。
バスの時間がもうすぐ来る。その辺の小川で頭を洗って、ヘアーを整える。ヒゲもじゃで男っぽくなっている。私は毎日ちゃんとヒゲを剃るので、ここまで伸ばしたのは、人生で2,3回目くらいではないだろうか。ワイルド、野性的。悪く言えば飢えた野獣。
写真はここで終わり。ほっとして、駅とかその辺の写真を撮るのを忘れていた。
無事に家につく。まぁ着いていなければブログを書けないから、当然といえば当然。
縦走登山の記録は、一応、これで終わる。反省点について考えてみる。
食べ物について、もう少し軽くなるように工夫したほうが良かったと思う。餅をやめてカップラーメン(カップはなくて中身だけのが100円で売っている)の量を増やせばよかった。また、米三合を持っていったが、浸す時間があり、炊くのが面倒だった。アルファ米にすべきだった。
荷物が重いと体力の消耗が想像以上に激しい。できるだけ軽いほうがいい。
良かった点は、寒さ対策をきっちりやったことである。テントの下からくる寒さをいかに遮断するかが重要になる。それから、ダウンジャケットは必須。厳冬期用のいい寝袋がないので、夏用の薄い寝袋を持っていって二重にした。荷物は多くなったが(必ずしも重くない)、そのおかげで快適なテント生活ができたと思う。
それから、荷物とパッキングについてである。つまり、自分の荷物を完璧に記憶すること。そして、荷物をテント内にどう配置するかを予め決めておく(いくつかの袋にまとめその中に入れて置く)。それから、ザックに入れる順序を決めておく。
こうすることで、起きてから出発するまでの時間が、かなり短縮できた。もたもたしていると、2時間くらいあっという間に過ぎてしまう。荷物のすべてを把握して、順序通りパッキングすることで、弱気になりがちな朝の時間帯を、うまくやりすごくことができたと思う。寝る前に、朝起きた時にどのように行動するか予めシュミレーションしておく。それは、完璧に自分の荷物を記憶し把握しておくからできることである。
このように、朝早く起きて余裕を持って行動することが、事故防止にもなる。
いろんな意味で、いい勉強になった。まぁ、楽しい縦走登山だったと言ってもいいだろう。