フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

理性と感情

2012年04月02日 08時46分42秒 | 日々の出来事・雑記

 最近、人間の感情について考えていた。
 さっきアップした記事にも書いたが、言葉は大脳新皮質の機能である。しかし、ある言葉を投げかけられることによって、私たちの感情は動かされる。
 感情は、大脳辺縁系の働きである。
 
 どのように働きかければ、人の感情を動かすことができるのか。そのようなことを一生懸命考えていた。
 今朝、夢を見た。具体的細部については忘れてしまったが、友情に関するものだったと思う。
 意味がよくわからないが、輪っかのようなものを何個も腕にはめ込んでいくもので、その作業を私だけ取り残されてやらされているような話しだったと思う。確かではない。
 とにかく、朝感動して涙を流しながら目を覚ました。どうして感動することになったのかさっぱり覚えていない。
 人の大脳辺縁系を刺激するというのはこういう事なんだぞと、夢を通して私の脳が私に教えてくれたのだろうか。
 人の体というものは本当に不思議なものだ。
 感情というものを理性的に考え、その構造を理解したとしても、それ自体たいした意味はない。実際に感情が動かされなければ、その本当の意味がわからない。
 
 私は、美しいものに触れたときに涙が出る。純粋できれいな魂。利害関係を抜きにして人を想う心に打たれたるのだろう。夢の内容は分からなかったが、きれいな物語だったにちがいない。
 美を感じることによって生命は活力を取り戻す。 

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脳の三層構造説

2012年04月01日 13時41分00秒 | 身体・健康・筋トレ

 アメリカのポール・マクリーンは、複雑な人間の脳の構造を、生物の進化の過程にそった形で説明することを試みた。有名な脳の三層構造説である。
 その仮説によれば、人間の脳は「爬虫類脳→哺乳類脳→人間脳」の順番で進化し、機能を複雑化させ高度化させてきた。
 この脳の三層構造の仮説は、最新の脳科学の研究によれば、必ずしも正確ではない。しかし、脳の構造と進化の大まかな理解を得るのには便利である。だから、この分類を覚えておいても損はない。

 ポール・マクリーンの脳の三層構造説
1.爬虫類脳
 最も古い年代に発生した脳であり、自律神経系の中枢である脳幹と大脳基底核より成り立つ。
 心拍、呼吸、血圧、体温などを調整する基本的な生命維持の機能を担い、爬虫類に特徴的な自分のテリトリー(縄張り)の防衛意識などを発生させる。自己保全の目的の為に機能する脳である。
2.哺乳類脳
爬虫類脳に次いで進化した脳で、海馬、帯状回、扁桃体といった“大脳辺縁系から成り立つ。これについては、前のブログで既に述べた。
 個体の生存維持と種の保存を目的とする。本能的情動や感情、行動を動機づける機能、危険や脅威から逃避・攻撃する原始的な防衛本能を司る脳である。
3.人間脳
 最も新しい年代に発生した脳。大脳新皮質から成り立つ。
言語機能と記憶・学習能力、創造的思考能力、空間把握機能などを中軸とする高次脳機能の中枢である。

 ここまでは、一応、科学的なかたい話だが、もっとくだけた話をしてみよう。
 3の人間脳は、嘘つきの脳といわれる。人の嘘は創造的になされるから(嫌味ではなく)、この人間脳が活発になる。
 一方、哺乳類脳は、生存を目的とするから、危険に対し反射的に反応するようにプログラム化されている。だから、嘘はつけない正直な脳である。

 つまり、人間は言葉で嘘をついても、体のしぐさは嘘をつけず、本当のことを言ってしまうのである。
 だから、哺乳類脳の反応としてのしぐさを研究すれば、人間の嘘を見破り、本当の考えがわかるようになる。

 
 

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