アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

塩の妙味

2010-02-12 16:59:23 | アンティマキの焼き菓子とパン
 たいていの甘いお菓子には塩は入っていません。でも、アンティマキの焼き菓子には全部、塩を入れています。塩味のクラッカーやおかきだけではなく、クッキー、スコーンすべてに加えているのです。
 
 もちろん量はそれぞれちがうのですが、砂糖の量を抑えてもおいしく甘く感じるようにするためには、塩で砂糖の甘みを引きだせるのではないか、と思うからです。ぜんざいにはたくさんの砂糖を入れますね。でもほんの少し塩を入れると、甘みがより引き立つといわれています。それと同じで、入れすぎたら塩気が勝ちますが、ちょうどよい量ならプラスに働く、と思うのです。

 ところで、あす発売予定の「甘いりんごのスコーン」。ほんとは今日発売の予定だったのです。なぜ明日になったかというと、実は塩の量を間違えたからです。

 通常、3gの塩を入れるところを、なんと小さじ3杯も入れてしまったのです。一杯は約5g。となると、私はいつもの5倍も入れたことになります。

 気がついたのは、焼き終わってから端切れを試食したとき。冷ましてラッピングするばかりになっていたのに、がっかりです。とりあえず密閉容器に入れ、家人にわけを話して食べさせました。

 ところが、家人はこういうのです!「辛くはない。いつもよりおいしいくらいだ」

 言われて私もまた食べてみましたが、やはり辛い。家人の舌が今日は変なのでは、と思ったくらいでしたが、何口目かに、いつもとはだいぶちがいますが、とてもおいしい味を感じました。

 なれたわけではありません。そのあとまた辛さを感じたのですから。で、思いました。5倍は多すぎるけれど、今までは、粉と砂糖と塩の割合がアンバランスだったのかもしれない、と。この量でよし、と思って決めたものですが、まだまだ詰めが甘かった。いままでたまに感じた粉っぽさが完全になくなり、塩と粉と砂糖の調和したうまさがありました。

 それで、これからはいままでの2倍、つまり6g入れることに決めました。試してみたら、おいしい! 味わいがより深くなりました。塩について再検討できました。怪我の功名です。

 というわけで、明日発売の甘いりんごのスコーンとブルーベリーのスコーンは、今までとは一味ちがったスコーンになっています。お試しください。
 いま、主に使っている塩はこの三種。水分の入り具合や粒の大きさによって使い分けていますが、まだこの塩がいい!とは決まっていません。いろいろ試しているところです。
 
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甘いりんごのスコーンも始めました!

2010-02-12 15:56:32 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
 この冬最後のりんごは、皮をむいてごくふつうに、といってもりんごの形を残してジャムにしました。使った砂糖はいつもと同じ沖縄産粗糖・ほんわか糖。砂糖の量はりんご正味の重さの30%です。

 このジャムをはさんだスコーンを、アンティマキの、新しいメニューに加えました。すでに発売している「りんご&塩スコーン」とは一味ちがったおいしさです。発売はあした。ブルーベリースコーンとともに、どんぐり横丁で販売します。

 ただし、アンティマキのスコーンは賞味期限を短く取ってあるので、数には限りがあります。また、スコーンは毎週末納品の予定ですが、納品できないときもあるのでご了承ください。
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