今はほとんど見かけることのないねじ花。数年前1本見つけたのですが、その後毎年同じ場所に咲きます。

今年は8本も咲きました。こんなにたくさん咲いたのは初めて。自宅から車庫に至る道なのに、草刈りを怠っているせいで、雑草がのびのびしてきたからかもしれません。

ピンクのねじれを辿っていくと、小さな虫がついていました。不思議な形の、魅力的な花です。
このねじ花を見るたびに思い出すことがあります。昔、滋賀県の琵琶湖博物館ができて間もないころだったか、取材に訪れました。そのおり、玄関前あたりの花壇に、このねじ花がたくさん咲いているのを見つけました。
自生しているのかと思って驚く私に、館長が、「なるべくもともとあった草花を自然な形で育てたいとおもって栽培しているのです」と答えました。続けて館長は、苦笑しながらこんなことをいわれました。「地元の方々にはこの花壇、不評なのですよ。自分の町にできた立派な博物館の庭の花は、もっと華やかなものであってほしい、というのです」
パンジーやマリーゴールドの派手な色彩に比べたら、たしかにねじ花は地味です。人目はあまり引かないかもしれませんが、楚々とした風情はこころ和むものがあります。
15年以上経ったいま、滋賀の人たちの意識はたぶん変わり、ねじ花の魅力を再認識していることだろうとは思うのですが、当時すでに「栽培はなかなかむずかしい」と館長がおっしゃっていたので、いまも、あの玄関周辺にねじ花が咲いているかどうかわかりません。いつか機会があったら、知っている方に確かめてみたいとおもいます。

今年は8本も咲きました。こんなにたくさん咲いたのは初めて。自宅から車庫に至る道なのに、草刈りを怠っているせいで、雑草がのびのびしてきたからかもしれません。

ピンクのねじれを辿っていくと、小さな虫がついていました。不思議な形の、魅力的な花です。
このねじ花を見るたびに思い出すことがあります。昔、滋賀県の琵琶湖博物館ができて間もないころだったか、取材に訪れました。そのおり、玄関前あたりの花壇に、このねじ花がたくさん咲いているのを見つけました。
自生しているのかと思って驚く私に、館長が、「なるべくもともとあった草花を自然な形で育てたいとおもって栽培しているのです」と答えました。続けて館長は、苦笑しながらこんなことをいわれました。「地元の方々にはこの花壇、不評なのですよ。自分の町にできた立派な博物館の庭の花は、もっと華やかなものであってほしい、というのです」
パンジーやマリーゴールドの派手な色彩に比べたら、たしかにねじ花は地味です。人目はあまり引かないかもしれませんが、楚々とした風情はこころ和むものがあります。
15年以上経ったいま、滋賀の人たちの意識はたぶん変わり、ねじ花の魅力を再認識していることだろうとは思うのですが、当時すでに「栽培はなかなかむずかしい」と館長がおっしゃっていたので、いまも、あの玄関周辺にねじ花が咲いているかどうかわかりません。いつか機会があったら、知っている方に確かめてみたいとおもいます。