稲武の小学校に通う4年生のFちゃんが、昨年の夏だったかに、私の家に持ってきてくれたクルミの木です。

彼女が保育園のとき、園の砂場で見つけたクルミの実を家に持って帰って、小さな植木鉢に埋めました。その実がいつのまにか大きくなり、彼女の家では植えるところがないというので、私が代わりに育てることにしたのです。
でも、せっかくの木なのに、うちのどこかに植えてしまうと、雑草にまぎれて絶えてしまうかもしれません。それで、植木鉢に植え替え、ある程度まで大きくすることにしました。
水もやらず、ほったらかしにしていたのに、植え替えた鉢では狭くなり過ぎました。そろそろ、どこかに直植えする時期に来たようです。いまならもう、雑草にそうそう負けることもないとおもいます。
でも、今度はもうひとつ、気になることが生じました。このクルミが実をつけるようになったころ、もしかしたらわたしはたいへん年を取っていて、この家にいなくなっているかもしれません。そのとき、大人になったFちゃんが自分の育てたクルミを見にやってこれるような場所に、植えたくなったのです。私の家に他の誰かが住むようになっても、気軽に見に来れるような場所はどこか、ただいま、Fちゃんと検討中です。

彼女が保育園のとき、園の砂場で見つけたクルミの実を家に持って帰って、小さな植木鉢に埋めました。その実がいつのまにか大きくなり、彼女の家では植えるところがないというので、私が代わりに育てることにしたのです。
でも、せっかくの木なのに、うちのどこかに植えてしまうと、雑草にまぎれて絶えてしまうかもしれません。それで、植木鉢に植え替え、ある程度まで大きくすることにしました。
水もやらず、ほったらかしにしていたのに、植え替えた鉢では狭くなり過ぎました。そろそろ、どこかに直植えする時期に来たようです。いまならもう、雑草にそうそう負けることもないとおもいます。
でも、今度はもうひとつ、気になることが生じました。このクルミが実をつけるようになったころ、もしかしたらわたしはたいへん年を取っていて、この家にいなくなっているかもしれません。そのとき、大人になったFちゃんが自分の育てたクルミを見にやってこれるような場所に、植えたくなったのです。私の家に他の誰かが住むようになっても、気軽に見に来れるような場所はどこか、ただいま、Fちゃんと検討中です。