アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

寒茶を作ってみました。

2020-02-17 22:53:36 | 手作りのたべもの
   ずっと前からつくりたいとおもっていた寒茶を、やっとつくることができました。

   きっかけは、このひとつきのうちに立て続けに2回、手作りの寒茶を飲ませてもらったこと。1回目は、近所の友人宅で。ご夫君が山に入って葉を採取し自分で作ったというお茶をいただきました。ほのかに甘くて優しい味。採って蒸して干すだけ、という、普通の緑茶に比べたらかなり簡単な方法で出来上がると聞きました。今年こそやってみようと思っていたら、一昨日、足助の山あいの集落にセカンドハウスを持った知人宅を訪れた折、出されたお茶がまた寒茶だったのです。

    彼女の家のある集落では、毎冬集落の人がこぞって山にお茶の葉採りに出向き、薪で湯を沸かして葉を蒸して干す、という作業をしているそう。村の人からわけてもらった今年作ったばかりのお茶をいただいたのでした。やはりこちらのお茶もほんのり甘くて、苦さが全くないのが不思議。

    私宅には、なぜかあちこちに茶の木が生えています。どれも実生で育ったのか、以前の地主が植えたのが増えたのかわからないのですが、さほど大きくないはない木が何本かあり、小さな苗は無数と言っていいほど生えています。大きくはないと言っても、ちょっとお茶を作ってみるくらいは十分。それで、やっときのう、腰を上げて作ってみました。

    まず採取。洗って、蒸気の立った蒸し器に投入。入れた途端、お茶の香りが強烈に漂いました。30分ほど蒸して、ざるにあげます。

    普通の緑茶と違って、揉む必要はないということなので、さっと水を切って、薪ストーブの下に。ストーブ下は格好の乾燥場所なのです。

    ほぼ一日で、からからに乾きました。

    ふたつかみほど鍋に入れて水から煎じました。

    できあがり。香りはとくにありませんが、色はよく出ています。一口飲んでみました。全く苦みはありません。飲んだ後、口の中にあまい味が残ります。穏やかな飲み物です。なかなかいい。

    ずっとまえ、新茶を摘んで蒸し、揉んで干してお茶を作ったことがありましたが、苦く苦くて飲めたものではありませんでした。蒸し方が足りず、揉み方も足りなかったせいだと思うのですが、寒茶はその心配がない。そしてタンニンはすくないので、お茶のいいところだけ摂取できるらしい。ただで手に入る雑草や桑の葉のお茶をもっと常飲しようと思っていましたが、お茶もただで手にはいる、ということを忘れていました。

     ネットで調べたら、お茶は枝ごと蒸して、蒸しあがってからポンポンとたたくと葉っぱだけ落ちてくるのだそう。この方法なら葉っぱだけ木から採るよりずっと楽です。寒茶というくらいだから、寒いうちのお茶がいいのだと思います。近いうちに枝ごとばさばさ切り取ってもっとたくさん作ってみようと思います。

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