アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ユーハイムのバウムクーヘン

2012-05-14 17:42:01 | たべもの
   何十年ぶりかで、ユーハイムのバームクーヘンを食べました。たまたまもらったもので、最近はこういう大手メーカーのお菓子は人にあげてしまうのですが、なんとなく甘いものが食べたくてあけました。

   おいしい。甘過ぎない。後を引くほどのうまさを感じはしませんでしたが、やっぱり立派なお菓子です。

   昔京都にいたころ、四条河原町の角にあるビルの2階にユーハイムのカフェがあって、何度か大ぶりのドイツケーキを味わったことはあるのですが、今回、箱に入っていたしおりを見て、はじめてユーハイムの歴史を知りました。

   創業者のカール・ユーハイムさんは、第一次大戦の日本軍の捕虜だった人で、1919年に広島で開かれた「ドイツ人俘虜製作作品展覧会」(コチラ→)で、日本ではじめてバウムクーヘンを焼いたのだそうです。その後彼は妻と一緒に日本で焼き菓子の店を開くことを決意したのだそうです。

  さて、ドイツでは基準を満たさないとバウムクーヘンと名乗ることができないのだそう。その基準とは、
   *バターを使うこと。
   *膨張材などの食品添加物を使わないこと。
   *(ドイツの食品局かどこかが決めている)材料の配合や割合を満たしていること。
  ユーハイムは、創業以来、このドイツの品質基準をずっと守ってきたのだそうです。

  ドイツにはビールと名乗るための厳しい基準があるそうですが、バウムクーヘンにもあるのだとはじめて知りました。こういう厳しさは、消費者にはうれしいことです。
  
  翌日、しおりに書いてある通りに、電子レンジで数秒温めて食べてみました。少し柔らかくなったバウムクーヘンもなかなかおいしいものでした。

  バウムクーヘンのそもそもの起源は、細く伸ばしたパン生地を木に巻きつけて焼いたものだそうです。この巻きパンなら、以前、どんぐり工房のこども向けの講習会で作ったことがあります。焚き火に、パン生地を巻いた枝をかざして焼いたのですが、焦げたり生だったりでけっこう時間がかかりました。でも、焼きたてはおいしくて、こどもには好評でした。あの素朴な巻きパンからバウムクーヘンが生まれるまでには、さぞ、たいへんな苦労と、数々の工夫の積み重ねがあったのでしょうね。

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