アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

玄米もち

2010-12-28 15:29:31 | 手作りのたべもの
  今年ももちをつく季節になりました。私は、ここ何十年と白米のもちをついたことはありません。ずっと、玄米もちか雑穀入りの分搗き米のもちを作っています。

  こうしたもちに慣れると、普通の白米のもちはなにかが足りないような気がして、あまり食指が動きません。うちでは、雑煮にしたり焼きもちにしたりぜんざいに入れたり、ごく普通のもちの食べ方でいただいています。

  私が作る玄米もちの作りかたを簡単に紹介します。

  まず玄米もち米を、精米機で3分搗きにします。ほんとは玄米をほんの少し傷つけることができればそれでいいのですが、うちの精米機では最低のめもりが「三分搗き」になっているので、そうしているのです。玄米そのままでは蒸しにくいし、搗くのも難しいのです。

  搗いた米をあらい、たっぷりの水に一晩浸けておきます。ぬかはボウルに入れておきます。

  翌朝、ザルで水を切った3分搗き米の上にぬかを乗せ、いっしょに蒸します。これで玄米に戻りました。このとき、通常より水は少し多めに。私のもち搗き機では、3.6ℓ(2升)の場合、水は650ccと書いてありますが、玄米もち米を蒸すときは750cc入れています。

  蒸しあがったら、搗きます。食べてみて少し固いようならしゃもじを水に浸けて、縁から混ぜてやります。くりかえすうちに好みの固さになったら、搗くのをやめます。

  粒粒が少し残っていても、食べてみてなめらかさを感じられればできあがり。もち粉や片栗粉を敷いた容器の上に、うすごとひっくり返します。

  余談ですが、一昨年買ったうちのもち搗き機は、このとき、もちの中にもち搗きのためのはねがいっしょに紛れ込みます。それを手探りで探し当て、取り除いてからのします。

  前に使っていたもち搗き機は、もちだけをとりあげて容器に広げていました。固定されたはねからもちがなかなかはがれず、後の洗いもたいへんな作業でした。その作業に比べたら、今のほうが簡単に済むので楽なのですが、もちのなかに紛れ込んだはねを手探りでさぐり当てるのが一連の作業になっているとは、なんとも雑な話です。

  一日経ってから切った玄米もち。ぬかがたっぷり入っているので、かなり茶色です。もち米は、大野瀬町で20数年の間、無農薬有機栽培での米作りをしている筒井重之さん作(関連記事はコチラ→)。今年はイノシシにやられてもち米はほとんど全滅だそうです。昨年たくさん買っておいてよかった!

  ところで、玄米もちや雑穀入りのもちは、白米のもちほど伸びがよくないので、入れ歯をしている人や、よく噛めない方にはかえってよいようです。胃もたれもしにくいという人もいます。

   今年は玄米もちのほか、黒米入り3分搗き米のもち、タカキビ粉入り5分搗き米のもち、くるみ入り5分搗き米のもち、以上4種類を作りました。

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