アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

甘夏まるごとジャム

2013-06-03 15:05:42 | 手作りのたべもの
   最近発売した黒ビールのケーキや、おからのガトーショコラには、自家製の甘夏蜜柑ジャムをたくさん入れています。

   まるごと、というとたいてい怪訝な顔をされますが、ほんとうに文字通りまるごと。皮も白い部分も袋も全部入れます。ただし、種とへたはのぞきます。ずっと前に紹介したことがありますが、とても簡単で、深みのあるおいしいジャムなので、また紹介します。

   まず、ミカンを水に一晩漬けます。浮いてくるので、ときどき沈ませて。翌日、たっぷりの水でゆでます。そのおり、今年は糠を入れて袋も一緒に鍋に投入しました。ピール作りで試みた方法です(コチラ→)。
   3回ほどゆでこぼして、皮が柔らかくなったらざるにあけます。

   ミカンを半分に切って。大きくざくざくと切ります。半分に切ったとき、種をほじりだして集め、お茶用パックに入れておきます。

    ミカンの重量の3割の粗糖を加えて火にかけます。そのとき、種も一緒に加えます。種からはペクチンが出るので、トロッとさせるためなのです。

     ときどきかきまぜながら中火で煮続けます。皮の固さと汁の残り具合を見ながら、火を調節します。

     柔らかくなったら加熱終了。苦みは多少残りますが、それも味わいの一つだと、私は思っています。

     荒熱が取れたら、種の袋を取り出し、ハンドミキサーをかけます。ほとんど形がなくなったらできあがりです。わたしはこのあと、熱湯消毒した瓶に熱いうちに入れ、軽く蓋をして10分ほど蒸し、そのあと、ぎゅっと口を締めてからまた10分ほどゆでて殺菌処理しています。こうしておけば、1年以上もつので、いろんなお菓子に使えます。

     このまるごとジャムに限らず、ジャムを作るときは、白砂糖で作るより、粗糖などミネラル分の多い砂糖で作るほうが、数段おいしいと私は思います。甘さの層みたいなものに、厚みを感じます。ただしこういった砂糖は、茶色っぽいので、出来上がりの美しさは、普通の白砂糖やグラニュー糖に負けます。
    


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