アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

手作りこんにゃく

2014-02-08 17:13:38 | 手作りのたべもの
今朝9時頃に撮った写真です。撮ったときは氷雨が降っていました。それがすぐに粉雪に変わり、降り続けましたが、いま、また氷雨になりました。はかったら雪は16センチほど積っています。

   稲武での12回目の冬なのですが、今年ほど雪のなかった年ははじめて。きょう、ほぼ1年ぶりにちゃんと積った雪を見ました。

   さて、先日、友人のKさんに来てもらって、こんにゃくづくりの手ほどきを受けました。彼女は、こんにゃくの凝固剤として、ソーダや重曹ではなく、木灰を使います。その灰の使い方を知りたくて、教えてもらうことにしたのです。

   これがこんにゃくいも。このあたりでは、栽培している方がけっこう多く、毎年晩秋ころからどんぐり横丁にも並びます。

   この芋をたわしでこすり、汚いところや固いところは包丁で削ぎおとします。皮はあったほうが栄養価が高いし、野趣があっておいしそう、ということで残します。

   さいころくらいの大きさに切り、ゆがきます。このとき、鍋に芋を入れ、水をひたひたに注ぐのですが、どれくらい水を入れたか、計っておきます。この日は、芋300gに対し、水を600mlほど入れました。  

   竹串がすっと通るくらい柔らかくなったら、ざるにあけます。そのとき、水は捨てないでとっておきます。そして2回ほどに分けてミキサーに茹でた芋とゆで汁を入れて攪拌します。

   どろどろになった芋を鍋に入れ、水1000cc強を加えて混ぜます。それから約1,2時間放置。一晩置いておいてもかまわないそうです。

    放置によって、芋が水となじんでねっとりしてきます。

    そこにいよいよ灰汁を入れます。灰汁をとるのに、Kさんはコーヒーフィルターを使います。山盛り入れて、熱湯を注ぐのですが、この灰、広葉樹の灰だけをつかっています。凝固作用が強いらしい。

   できた汁がこちら。かなり茶色です。あくが強そう。

   この灰汁を芋300gに対して約200cc使います。まず、鍋を中火にかけて、分量の4分の3の灰汁を芋の中に入れます。

   へらでゆっくり鍋をかきまぜます。火がわりに強いので焦げ付くのが心配になりましたが、芋が水気を相当含んでいるので、簡単にはこげつかないのだとか。落ち着いてまぜればいいそうです。

    20分ほどかき混ぜ続けると、だんだんこんにゃくらしいにおいがしてきます。そうしたら、容器にいれ、表面をならします。そのとき、残りの灰汁をこんにゃくの表面にふりかけます。乾燥を防ぐためだそうです。

    この状態で1時間以上、また放置。

     お湯を沸かし、適当に切ってゆでます。だいたい10分ほど。

     茹でることによって、さらに固くなり、おいしそうになってきます。

     できました! 食べてみると、甘い。柔らかすぎず、適度な歯ごたえもあります。念願の、自然素材だけでできたこんにゃくです。毎日水を替えてやれば、2週間は持つとのこと。Kさんと計算してみたら、市販の高いめのこんにゃくのほぼ10分の1の費用でこのこんにゃくができることがわかりました。経済的でしかもおいしい! なれれば手間は、たいしたことなさそうです。

    すぐにひとりで作ってみたくなりましたが、いまはもう、こんにゃくいもの季節は終わっています。今年の末まで待つしかないようです。残念。














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