裏の林で見つけたゴバイシは、昔から、染色では大事な染め材料です。
ゴバイシは、ヌルデの木にだけ寄生する「虫こぶ」。ヌルデの樹液で作ったこぶのような家?の中には、無数の小さな虫が生きています。
以前、稲武にも探せばあると聞き、あちこちの山を捜し歩いたことがありますが、そもそもゴバイシが生息するというヌルデの木が見つからず、やっと道端の吹き溜まりのようなところで、真っ黒になったゴバイシを数個、見つけたことがあるだけです。
そんなわけなので、昨年の秋、自分の家の敷地内に何本ものヌルデの木を見つけ、枝に、どこかで見たことのある果物のような、黄緑色のものがいくつもくっついているのを発見したときは、うれしくてしかたなかったことでした。
採取したゴバイシは、すぐ染める場合は、普通の草木染めと同じようによく煮出します。漉してから、布を液につけます。
色は薄茶色。この段階ではなんだか地味で、あまりぱっとした色ではありません。
しばらく浸したら、鉄の媒染液に。このとき、奇跡のような事が起こります。
色が突然、赤みを帯びたグレーに変わるのです。
写真左は、友人の、もともとは白かったニットのワンピースを染めたものです。彼女のお母さんが赤い衣類と一緒に洗ったため、まだらに赤い染料が入り込み、到底きられなくなっていたものです。
「色の白いは七難隠す」といいますが、「黒っぽい染料は七難隠す」といいたいほど。よみがえりました。
写真右は麻混紡のスカーフ。適当に麻紐で縛っただけで作った柄ですが、濃淡がはっきりしているので、なかなかおしゃれなスカーフになりました。
すぐに染めないときは、ほうっておくと虫が全部外へ出て行ってしまうので、虫殺しをします。
虫殺しは、染料鍋に水を張り、沸騰してきたら一回り小さい鍋にゴバイシを入れてかさねて蒸し、ざるに広げて干します。こうしておけば、いつでも使えます。染料店ではこの形で、売っているようです。
ゴバイシは、ヌルデの木にだけ寄生する「虫こぶ」。ヌルデの樹液で作ったこぶのような家?の中には、無数の小さな虫が生きています。
以前、稲武にも探せばあると聞き、あちこちの山を捜し歩いたことがありますが、そもそもゴバイシが生息するというヌルデの木が見つからず、やっと道端の吹き溜まりのようなところで、真っ黒になったゴバイシを数個、見つけたことがあるだけです。
そんなわけなので、昨年の秋、自分の家の敷地内に何本ものヌルデの木を見つけ、枝に、どこかで見たことのある果物のような、黄緑色のものがいくつもくっついているのを発見したときは、うれしくてしかたなかったことでした。
採取したゴバイシは、すぐ染める場合は、普通の草木染めと同じようによく煮出します。漉してから、布を液につけます。
色は薄茶色。この段階ではなんだか地味で、あまりぱっとした色ではありません。
しばらく浸したら、鉄の媒染液に。このとき、奇跡のような事が起こります。
色が突然、赤みを帯びたグレーに変わるのです。
写真左は、友人の、もともとは白かったニットのワンピースを染めたものです。彼女のお母さんが赤い衣類と一緒に洗ったため、まだらに赤い染料が入り込み、到底きられなくなっていたものです。
「色の白いは七難隠す」といいますが、「黒っぽい染料は七難隠す」といいたいほど。よみがえりました。
写真右は麻混紡のスカーフ。適当に麻紐で縛っただけで作った柄ですが、濃淡がはっきりしているので、なかなかおしゃれなスカーフになりました。
すぐに染めないときは、ほうっておくと虫が全部外へ出て行ってしまうので、虫殺しをします。
虫殺しは、染料鍋に水を張り、沸騰してきたら一回り小さい鍋にゴバイシを入れてかさねて蒸し、ざるに広げて干します。こうしておけば、いつでも使えます。染料店ではこの形で、売っているようです。
マキさんとお会いしてすでに半年、名古屋から毎月、楽しみにしながら草木染めを満喫しています。
自然の力、色に感動をして、週末の一日をとても充実した時間で過ごせました。
マキさんの作る、お菓子やこねないパンとっても美味しいくいただきました。
また来年もよろしくお願いします。