以前から気になっていた『恐竜はなぜ鳥に進化したのか』(文藝春秋社)を購入。
サブタイトルに「絶滅も進化も酸素濃度が決めた」とあるように、現生生物の多くのエネルギー源であり、毒でもある酸素が生物進化に重要な役割を果たした……という仮説(?)を解説した本だ。
じつはこのテーマ、過去に『生と死の自然史 進化を統べる酸素』(東海大学出版会)でくじけている。がんばって読もうと思ったのだが、私のレベルでは少々難解で、大づかみのところだけを「そういうもんかー」というレベルで納得して(それは、納得とは言わず、とても危険ですね)放置……。
で、この本。自然科学書ではおなじみの垂水雄二さんの訳で読みやすい。
著者のピーター・D・ウォード氏といえば、昔、『オウムガイの謎』(河出書房新社)を読んだ気がする。
さて、中身。毎度恐縮ですが、「はじめに」を読んだところなので、まだまだご紹介はできません。
『生と死の自然史』では、超大型のトンボの存在や、現状の環境で、身体の大きさと行動が、代謝的にうまく説明できない肉食恐竜なんかの話が、酸素濃度が今とちがえば説明できる……といった話だったように思う。
おそらく現状ではまだまだ仮説のようだが、生物進化の新しい局面を感じさせる内容……のはずである。
ちなみに原著のタイトルは『Out of Thin Air』で、これはエベレストの遭難を描いた『Into Thin Air』を意識して、ないかな……。
そういえば垂水さんと言えば、まだ平凡社時代に一度お話を伺ったことがある。
「いつ翻訳をしているんですか?」(当時から平凡社外から翻訳本をお出しになっていた)と聞いたら、「往復の通勤の時です」とのお答えにびっくりしたことを覚えている。かの『利己的な遺伝子』もそうやって訳されたのだろうか?
サブタイトルに「絶滅も進化も酸素濃度が決めた」とあるように、現生生物の多くのエネルギー源であり、毒でもある酸素が生物進化に重要な役割を果たした……という仮説(?)を解説した本だ。
じつはこのテーマ、過去に『生と死の自然史 進化を統べる酸素』(東海大学出版会)でくじけている。がんばって読もうと思ったのだが、私のレベルでは少々難解で、大づかみのところだけを「そういうもんかー」というレベルで納得して(それは、納得とは言わず、とても危険ですね)放置……。
で、この本。自然科学書ではおなじみの垂水雄二さんの訳で読みやすい。
著者のピーター・D・ウォード氏といえば、昔、『オウムガイの謎』(河出書房新社)を読んだ気がする。
さて、中身。毎度恐縮ですが、「はじめに」を読んだところなので、まだまだご紹介はできません。
『生と死の自然史』では、超大型のトンボの存在や、現状の環境で、身体の大きさと行動が、代謝的にうまく説明できない肉食恐竜なんかの話が、酸素濃度が今とちがえば説明できる……といった話だったように思う。
おそらく現状ではまだまだ仮説のようだが、生物進化の新しい局面を感じさせる内容……のはずである。
ちなみに原著のタイトルは『Out of Thin Air』で、これはエベレストの遭難を描いた『Into Thin Air』を意識して、ないかな……。
そういえば垂水さんと言えば、まだ平凡社時代に一度お話を伺ったことがある。
「いつ翻訳をしているんですか?」(当時から平凡社外から翻訳本をお出しになっていた)と聞いたら、「往復の通勤の時です」とのお答えにびっくりしたことを覚えている。かの『利己的な遺伝子』もそうやって訳されたのだろうか?