晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

最近の読書 2012年4月

2012年04月11日 | 
4月の頭に買って読み始めたのですが、いっこうに終わりません。

『免疫の反逆 自己免疫疾患はなぜ急増しているか』(ドナ・ジャクソン・ナカザワ著/ダイヤモンド社)。



構成的にもやや難があるのですが、話がつらいというかなんというか読み進めません。自分の免疫系が自分のカラダを攻撃する「自己免疫疾患」の話。農薬や重金属やワクチン、ウィルスなどが原因みたいな話…。先日なくなった安岡力也さんがギランバレー症候群ということで、ああ、自己免疫疾患なんだと、再び読み始めたり。

なんか、先日読んでなかなかおもしろかった『ハチはなぜ大量死したか』の人間版のような感じ。。。



人類をとりまくあらゆるものがダメみたいな話で、気が滅入る。。。

そうこうしているうちにほかの本に逃げる。



『飼い喰い 三匹の豚とわたし』(内澤旬子/岩波書店)。

ああ、これはおもしろい。2日で読了。名著の誉れ高い『世界屠畜紀行』の内澤旬子さんが、今度は自分で3匹の豚を飼って、食べる話。

いや~、すごい人だ。同い年だ…。実際は意外と上記2冊に関係するような、今の養豚の現実みたいな話も出てくるけれど、否定せず、糾弾せず、淡々と軽やかに受け止めている感じで好印象(逃げている、あるいは鈍感とも言えなくはないか…。わざとかも)。豚の話だけど、人の話だね。いい本だった。

わたしの中では、これまで同学年のエッセイストの酒井順子さんが「同い年で、ぜひ一度会ってみたいけど、でもでも遠くから見るだけでいい」という女性(なんじゃそりゃ?)なのですが、と新たにこの内澤旬子さんもそうなりました。

『飼い喰い』のなかに「秀」(豚の名前)の頭蓋骨といっしょに撮影されたポートレートがあるのですが、お美しい…。酒井順子さんにもちょっと似てないか?

『世界屠畜紀行』は誉れ高すぎて敬遠していたのですが、今日文庫を即買い。。。