晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

変温動物だけど…

2009年01月16日 | 生き物
各地でアカガエルの産卵がはじまったそうです。たまにブログを見にいっている池袋の森でも、もう雄が鳴き始めているそうです。

で、そこでこんなに寒いのに活動するなんて「変温動物なのに凄い」という話になりました。たしかにそうですよね。

そう思うと数年前に見にいったナガレタゴガエルのことを思い出しました。3、4年前の2月下旬に東京の山中の渓流にナガレタゴガエルの産卵を見にいったのです。



このとき、水温はじつに2.5度C。もう、冷たいのってなんの! 撮影するのに川の水に手を突っ込むのですが、死ぬかと思いました。

そんななかで、彼らはいそいそとカエル合戦をして、抱接をして産卵するのです。しかも、呼吸は皮膚呼吸オンリー。たしかに脇腹とか、若干皮膚がびろびろになって、表面積を増やして呼吸するようですが……。話によると、秋から川に入って冬眠して、早春に繁殖活動にはいるそうです。

いったいどういう生理機能になってるんでしょうね?こんな寒いときに。そのときカエルの体温は何度なんだろう? まぁ、南極の海にも生き物がいっぱいいるわけで、寒くてもいろいろやっていける方法があるのでしょうね。

どなたか、このへんのいい教科書があったら教えてください。


エビ網

2009年01月15日 | その他
ダンゴウオ採集でも活躍したエビ網ですが、それはこれです。



直径12~13cmの小さな網です、網の部分が黒くて細いおそらくナイロンでできています。繊維に相当張りがあって、まったくしなやかさに欠け、ごわごわしています。

この黒い糸がいいのだと思いますが、水に入れたとき、まったく魚が警戒しません。もともとは海の生物に超詳しい知人が使っているのを見て、いつか欲しいと思っていたものです。三浦半島の佐島の釣具屋で見つけました。

そもそもこれを本当に「エビ網」というかは謎です。たまたまその知人がそう言っていただけです。本来の用途もよくわかりません。

でも、威力はなかなかで、かなりおすすめです。ま、ダンゴウオを動きが遅いので、まったくこの網は必要ないのですが……。


OLYMPUS μ1030SW レビュー

2009年01月14日 | その他
とりあえず、華々しいデビューを飾ったわたしのμ1030SWですが、ちょっと感想を述べたいと思います。

①やっぱりスーパーマクロ時のLEDライトはいい!
水中でのスーパーマクロ時には、とくに今回のような夜の場合は、すごく役立ちます。これまで、自作LEDライトをカメラにセットして撮影していたのですが、もう大丈夫です。優れものですね。もちろん斜めから当てる小さなライトであることは事実なので、光はちゃんとまわりません。それは仕方ないですね。

②けっこう使いやすい操作系
わたしは、これまでIXY DEGITAL とIXY-L2 をそれぞれ水中ハウジングに入れて使っていたのですが、もちろんハウジングがいらない分だけダイレクトに操作できるのは楽ですね。あと、十字キーも使いやすいですね。マクロにするのに、少なくともIXYよりはずいぶんと楽です。

③でも、意外と動いちゃうダイヤル
非常に特殊なシチュエーションですが、潮だまりでしゃがんで撮影する場合、どうしても腕を下にのばして親指と人差し指、中指の3本でけっこう角度をつけて撮影します。そうすると親指の場所に操作ダイヤルが来て、じたばた撮影してると動いちゃうことがありました。防水ダイヤルのようで、ちょっと堅めなのですが、それでも動いちゃいました。

④レンズの位置に注意
このカメラレンズがボディの左上の角についています。浅いタイドプールで撮影するとき、レンズまで水中に入っているつもりが、気づかないうちに水面から出ていることが何度かありました。



このミスガイの写真もそうです。ふつうレンズはボディの真ん中何あるので、ぜんぜん意識はしていませんでしたが、意外とそれに慣れていたのでしょう。

⑤長い細引きをストラップにして正解
買ってすぐ、肩にたすきがけができるように細引きでストラップを自作したのですが、これがけっこう使いやすかったです。普通の撮影時にはたすき掛けのまま、ピンとヒモを張るようにすると、カメラが安定してぶれが少なくなります。タイドプールを撮影するときは、首から提げて、やっぱりピンと張れば安定します。磯を歩いていても、なかなか使いやすい感じでした。

⑥画質について
あまり評判がよくないようですが、ま、よく分かりません。べつにこういうカメラだからいいんじゃないでしょうか?

以上です。

夜の大潮干潮の磯につっこむ!

2009年01月13日 | 
ダンゴウオの興奮が冷めやらないのですが、ほかにも色々見ました。そもそも、ダンゴウオを発見したのは、そろそろ帰ろうか、、、というタイミングで、それまでのあいだにウミウシを探しました。

多かったのはアカエラミノウミウシ。



小さなタイドプールにけっこうまとまっていました。あとは、ウミウシ類は、ムカデミノウミウシ1、キヌハダモドキ?1、ミスガイ1、クロヘリアメフラシ1、アマクサアメフラシ?数匹、タツナミガイ超多数な感じでした。

魚は、いつもそうなのですが、とにかくハオコゼの小さいのがやたらいました。



どいつもこいつも、カモフラージュなのか尾びれをぐっと曲げて、ちょっと傾いて岩にくっついています。

ほかにはゴンズイ1匹と、オヤビッチャ&カゴカキダイの1cmぐらいの稚魚が1匹、アゴハゼ多数、ギンポ類何匹か、という感じでした。

あとは、、、タコが2匹(1匹は結構大きかった)とガンガゼがとてもきれいで目につきましたね(写真はうまく撮れませんでしたが)。下のイソギンチャクは手持ちの図鑑では名前が分かりませんでしたがなかなかきれいでした。



夜の磯は、昼とはちがう生き物がごそごそしていてなかなかおもしろいです。おすすめです。ま、若干危険度は増すのと、密漁者と間違えられるような不愉快なこともあるかもしれませんが。

ダンゴウオ!

2009年01月12日 | 
行ってきました。夜の三浦の磯。ダンゴウオ狙いです。ここ3、4年、冬になると夜のタイドプールに探しに行くのです。過去に見つけたのは1回きり。

昨晩は、雲が多いものの満月の大潮。干潮は油壺で23時14分。潮位は-18cm。
外気温はそれほど低くなく、水温は、、、水温計を忘れたのでわかりませんがそんなに低くない印象でした。素手を入れても大丈夫でしたから。

現地に入ったのは22時ぐらい。すでに潮はかなり引いていました。

で、いましたよダンゴウオ。大きさ2cmないぐらい。
浅いタイドプールの岩にくっついていました。




いや~、かわいいんです。これが。

最初、あれっと思って、小さなエビ網でつついたのですが、吸盤で岩にくっついていて、びくともしないんです。前に見たのはもっと赤みが強い個体でしたが、今回のは、まさに岩の、、、コケというかなんかの生き物と同じピンクのまだら模様でした。

ちょっとだけ捕まえて水槽で観察したのですが(すぐ逃がしました)、お腹の吸盤が見えました。左右の腹びれがくっついてできているそうです。タコの吸盤みたいですね。



また、泳ぐ姿がたまらんのです。尾びれはグッと曲げて身体に沿わせたままで、どうも胸びれだけで泳いでいるようです。ひれが透明で見えないので、まん丸のものが、ぷ~っと泳ぐのです(動画を撮ればよかった!)。

いや~、大満足の夜の磯観察でした。買ったばかりのオリンパスμ1030SWの最高デビューになりました。ほかの生き物の話はまた明日にでも。

シロハラ

2009年01月11日 | 生き物
午後は、いつものようにDVDを返却がてら、双眼鏡とデジカメをもって雑木林を抜け抜けお散歩。

ツグミ、シメ、カワラヒワ、シジュウカラ、アオジ。いつものメンツに加えて、今日はシロハラを発見。



途中、メジロの群れが頭上を越えていきました。エナガもいました。
午後2時過ぎで、もう夕方の雰囲気です。



駅まで行って、DVDを返して、本を1冊買って、そそくさと帰ってきました。

買っちゃいました。

2009年01月10日 | その他
前使っていたIXY-L2がお亡くなりになったのが10月。安い水中ハウジングと共にウミウシ観察で活躍していました。

ペンタックスのデジイチを売っぱらって、キヤノンのG10を買うときに、偶然見つけた中古のIXY-L2を7000円で買っていたのですが、早々に妻がそれを落としてきました。しかも外国で。

ふふ。しょうがないなあ…。ということで、誕生日だったし、妻に半分払わせて新しいのを買ってしまいました。

オリンパスμ1030SW。10m防水。スーパーマクロ時に専用のLEDライトがつく優れもの。なんか生産中止と言うことで、新しいのが出るんでしょうが、まぁ、欲しいときが買い時ということで値落ちを待たず買ってしまいました。



防護のシリコンジャケットも買って、たすき掛けができるように細引きでストラップを自作しました。

ふふ。これで明日の晩は三浦の海にダンゴウオを探しに行きます。波よ静まれ~。

カールSTICK??

2009年01月09日 | その他
どうでもいい話ですが、妻が会社から「カール STICK ホワイトグラタン味」というものをもらってくる。

いや、ほんとにどうでもいい話ですが、まだ食べてませんが、これはカールではありません(きっぱり)。

そもそも「カール」って巻いてるっていう意味だろうし、とにかく「カール」っていうお菓子は、少なくともまっすぐではないはずです。それはもうジャガリコかなんかだろう?

ま、明日食ってみますが。

『開高健 全集 第1巻』つづき

2009年01月05日 | 
全集の中から「パニック」を読む。昔読んだことがある気もしたけれど、まったく覚えていませんでした。

ネズミ大発生の話です。森で異常繁殖した野ネズミが町を襲うのです。で、その対策をする役人とか政治家の、、、えーと、ドロドロというか、駆け引きというか、ま、むなしい感じのお話です。

これを読んで数年前の出来事を思い出しました。2006年の夏に福島県の只見町に行ったのですが、地元の方が山から引いている用水路に野ネズミの死体がえらい流れてきて、たいへんなことになっていると聞いたのです。

わたしたちが行ったときには、流れの中で引っかかったやつ数匹がひらひらとしていただけですが、いっときは、水を一旦溜める池が死体でびっしりだったというからまさに大発生です。

そういうのを目の当たりにすることはそれほどないので興味深い体験でしたね。不思議なことに、町内はクスサンも異常繁殖していて、クリの木がどれも巨大イモムシで覆われて、これまたびっくりでした。

さて、「パニック」。この作品が開高のメジャーデビューと言うことで、それは開高健記念館のサイトによると「衝撃的デビュー」だったそうです。

それは、、、やっぱり「ネイチャー・クライシス・ノベル」という意味じゃないんでしょうね。昭和32年がどういう年かよく知りませんが、やっぱりこの小説は政治的というか、こう……大衆と政治あるいは国家権力の関係を揶揄した「衝撃」なんでしょうかね。サイトをめぐるといくつかそういう書評というか評論があって勉強にはなりますが、結局、個人的にはそういうメタファーに興味はなく、今自分が読んでおもしろいかどうかが大切なので、、、、ま、開高さんはこの当時から自然に興味があったのかなあ、、、というおバカな感想しかもちませんでした。すみません。



丹沢といえばシカ柵

2009年01月04日 | 
丹沢には学生時代もあまり行っていなかったのですが、それは丹沢が嫌いだったからです。

その理由はシカ柵の多さでした。

丹沢はけっこう昔からシカの増加が問題になっていて、山じゅうをシカ柵で囲われていました。わたしが行っていたのは20年ぐらい前だから、おそらく丹沢のシカ問題の歴史は30年も40年もたっているのでしょう。

なんかもう、そのシカ柵の多さと、山でドアを開けて入ったり、はしごで登って降りたりしてシカ柵をクリアするめんどくささとで、うんざりしてしまったのです。シカ柵を越えるうちに、いったいそこがシカ柵の中なのか外なのかも分からなくなるぐらいなのです(これは今もそうでした)。



で、当然(?)、シカ柵の中にもシカがいて、シカ牧場と揶揄されていました。それから20年。何が起こったかと言うこと、シカは、シカ柵だらけの山腹を避け上へ向かったのです。

それでこれです。



名前が変わりました。植林木を守るシカ柵から「植生保護柵」となりました。効果は同じですが、目的がちがいます。自然植生を守るための柵です。中を見ると一目瞭然。ササを中心とした林床の植物が残っていました(復活?)。

たしかにうっすらとした記憶ですが、20年前よりも山が荒れているような気がします。もともと、丹沢の持つ地形地質と関東大震災の影響で崩れたところが多い山でしたが、今回歩いても、なにか、すさんだ印象を受ける森もありました。

こうなると野生動物の保護の問題とか、あるいは林業の問題ではなく、「治山治水」(これも林業の範疇ですが)の危機という大きな問題になっている感じがしました。

各地でシカが大きな問題になっていますが、先進地である丹沢や日光で得られた教訓はあまり生かされているような気がしません。というか、その丹沢ですら試行錯誤ですから……。自然を管理しようなんて、しょせん学者の戯言ですね。

えーと、『よつばと!』?

2009年01月03日 | 
どういうわけか、元日に妻の友人から『よつばと!』全巻が送られてきた。元日に。よつばと。なぜだ?



で、全巻いっき読みするわたし。新年早々。よつばと。
これは、、、、おもしろいですね。ファンタジーですね。萌えなのか?

帯の袖に連載しているマンガの紹介コピーで「よつばちゃんの毎日が、毎月読める。いろんな意味でファンタジーな雑誌」とあって、ああ、たしかにいろんな意味でファンタジーなんだなと思う。

おそらく、この雑誌は少年誌なのかオタク誌なのか、よく知らないけれど、もっとふつうのファンタジーが載っているんだろうな。

この『よつばと!』もファンタジー。無邪気な子ども。これはもう最強かも。


アルコールコンロ

2009年01月03日 | 
今回の山行では、久しぶりにアルコールコンロを持っていきました。



パイトーチというコンロです。燃料用アルコールを使う小さなコンロです。ちょっと写真では見にくいですね。専用のコッヘルはどこかにいってしまって、このコンロにはちょっと大きいチタンのコッヘルを使っています。

アルコールコンロのいいところは、なにより音が小さいこと。自然の中でゴーゴー音を立てるガスコンロは無粋ですよね。お湯が2分で沸こうと、5分で沸こうと、そんなにちがいませんしね。

アルコールコンロは、トランギアという北欧のメーカーを中心に、いまでも山のお店で見かけますが、このパイトーチはなくなっちゃいましたね。優れものだったのですが。

鍋割山登山

2009年01月02日 | 
新年早々、登山に行きました。リハビリです。

丹沢の鍋割山です。最高でした。天気最高、展望最高、鍋割山荘の鍋焼きうどん最高!


大島がほんとうに大きく見える。


980円也。

ま、あまり生き物は見られなくて残念でしたが、妙にジョウビタキを見ましたね。シロハラと。ボルネオのマメジカのような子鹿と。

丹沢に登るのは、、、およそ20年ぶりぐらい。昔は夏とかだったのか、こんなに冬は展望がいいとは! 左は東京湾から右は富士山まで。だいたい160度ぐらいの展望か。

合成してみました。


→右につづく

いや~、小田急線でちょちょいだからまた行こうっと。



新年の花

2009年01月01日 | 生き物
風がちょっと強い元日。妻とDVDを返しがてら雑木林を抜けてお散歩。いつものようにシメを見たり、カワラヒワを見たりして歩く。

新年早々ウグイスカグラが咲いていた。



なんか新年らしくて縁起がいい色ですよね。2月とかの厳寒の時期に咲いているのは見たことがあるけれど、元日から咲いているとは。

小さくて、まったく目立たないけれど、よくよく見ると、なかなか味わい深くて存在感がある花。けっこう好きですね。

今年は、このウグイスカグラを心の支えとして(?)生きていこうと思います。