銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

韓国版 “田舎に泊まろう”

2010年03月24日 | のほほん同志Aの日常
キム・ギドク監督による韓国映画、『春夏秋冬、そして春』。
山あいの湖に浮かぶ寺の、ある修行僧の一生を
移ろう四季になぞらえた妖しくも美しい作品です。

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韓国の山深く。
大地を白く覆う季節はずれの雪。
1台の車が、山のなかの一本道を
奥へ奥へと走っている。

やがて山間に湖が現れ、車は止まった。
湖の前には、寺と見まがうような築300年の旧居。
ダムに沈む運命だったのを高台に移築したのだという。

門にはなぜか、「虎」という文字とハングルの張り紙。
異国の人間がその門をくぐろうとすると、
中からやせた犬が飛び出し、
よそ者の姿に怯えてけたたましく吠えた。

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こちらの光景、先に述べたおどろおどろしい韓国映画のワンシーン
…というわけではなく、

実は先般、帰国した
「韓国版“田舎に泊まろう”」での一こまです。

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(犬に吠えられてのつづき)

先を歩いていたお客様が振り返り、戸惑い気味に尋ねられました。

「今夜はここに泊まるの?」

…はい。

「トイレは…(ぐるりと見渡して)…外か。雪のなか歩いていくのね」

…はい。ちょっと、ちべたいですが。

「夕食は何時から?」

…はい、今オモニが作っています。
用意ができたらお寺の鐘を鳴らすそうです。



春うらら、「韓国の田舎でのどかな民泊体験」は、
寒波到来と、俗世と断絶したようなロケーションにより、
ほとんど「冬の山寺で修行僧体験」の状態。

『春夏秋冬…』の主人公に自分を重ね、
すっかり映画のヒロイン気分にひたる一夜が明けて
さて皆さんの反応は…?

なぜか、すっきりと輝くような笑顔!

「私、ときどき1週間ほどこもりに来ようかしら」
「うん、ここの食事なら血圧も下がるし、邪念も落とせるしね(笑)」

やはり、皆さんも「修行僧」の気分だったようです。



▼行ってきました下見報告「上海万博2010」はこちら
http://ameblo.jp/arailuka/theme-10018600189.html

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