三角▲公園

夏にコースをご提案させていただいた、
宝塚市内のある自治会様の秋の親睦旅行。

銀ステの会員のお客様からの後押しがきき、実現しました。

当日が迫るなか、ご参加される皆さんのご集合場所の確認で、
幹事様にお電話しました。

「あぁ、集合場所ね。
　いつも三角公園なんですよ」

はぁ、さんかく公園、ですか…

地図でそれらしき場所を探しましたが、
三角公園という名称はどこにも見当たらず、
そういえば三角形に見えなくもない公園らしき形が幾つか。

どうにも不安で、下見に出かけました。

すると
通称、なのでしょうか、

その公園らしき空間の前には、看板も何もありません。
そして、形はたしかに、三角に見えないこともありません
（って地図で見た通りの微妙さです）

念のため、道行く人に聞いてまわりました。

「あぁ、これですよ、たぶん」
「私らが三角公園って呼んでるのは、ここやけどねぇ…」

皆さんそう仰るので
これが三角公園だと結論づけて、帰りました。

その帰り道。

「こんにちは！」
「こんにちはー！」

下校途中の子供たちが、私に元気よくあいさつ。

あら？
花壇には、きれいに咲く小さな花々。

あ！
掲示板には、先日の秋のイベントの楽しそうな写真が。

そして、ありました。

今度の秋のバスツアーも、
手作りの素敵なポスターが貼られています。


なんか、あったかいところだなぁ…

ほんの二十分ほどの滞在で、
この町が好きになってしまいました。


そして迎えた当日、

三角公園から出発したバス旅行。
向かったのは岡山県、ベンガラの町・吹屋。

現地での滞在が駆け足になってしまったのが心残りでしたが、
集われた人々、そしてバス車内の空気は、
あの小さな下見で感じた通りの温かさ。

最後はこちらの自治会恒例だという歌の時間。
歌詞カードが配られ、全員でマイクをまわしての大合唱。

・紅葉
・里の秋
・小さい秋見つけた
・四季の歌

と続き、
ラストはアルト・ソプラノ交えての
「今日の日はさようなら」

こんなバス旅行、初めて…

ひとりびっくりしているうちに、
バスは無事、宝塚に到着。

またね！　ありがとうね！

三角公園でバスを降りられた皆さん、
にこやかに手を振り、
ご自宅へと向かわれたのでした。



▼ツアー報告「韓国ソウル美々探訪」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/entry-10586300396.html

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じゃじゃ降り雨の平城宮跡

土砂降りの雨
寒い一日

先週末は台風接近に伴い、
近畿各地は荒れた空模様となりました

（現地添乗員からの電話）
「雨なのに、すごい人です
　歴史館入場は…約２時間後！」
「あのプログラムは…定員超過のため
　受付終了になってます！
　次のプログラム、先に見て来ます」
「こちらも満員、あー、ますます本降りです」

矢継ぎ早に受話器から聞こえてくる
切羽詰まった声
バックでは、ザーザー雨音が響いています

大変な事になっていることが容易に想像できました…

この日出発していた貸切バス旅行
こちらからの電話営業で、ご依頼をくださった
お着物教室の研修旅行です

行き先は、遷都1300年祭の平城宮跡
古代の衣装（天平衣装）を実際着たり、
当時のお茶を再現した天平茶会に参加することで、
古代の衣食を学んでほしい、という
先生のご希望でした

シーズン期の渋滞・混雑は相当なものになると覚悟の上、
できる限りゆっくりと余裕を持って行程を組んでいました

－が、

予想をはるかに超える来場客
台風に伴う雨風
着物で参加されていた方もあり、
移動だけでもずぶ濡れに…
最悪の状況でした

走り回った挙げ句
予定していた幾つかのプログラムに参加できずに
帰ることとなりました

あ－、なんてこと
あんなに楽しみにされていたのに…
せっかくの着物もこの雨で台無し
廻り方を工夫すれば、行けたかもしれない、
いや、これだけの混雑を予想できなかった
私のミスだ
マイナスの要素ばかりが浮かびます

ところが、
幹事をされた先生は、そうではありませんでした

残念だったけど、かえって良かったです
雨の日に着物着ることなんかないでしょう
雨に濡れないようにする歩き方や
その後のお手入れの仕方など、
実際雨に遭わないと分かりませんものね
だから、生徒たちには良い経験になったと思います
古代衣装は着れなかったけど、
実際着た人にも会って、見て、学べましたよ
添乗員さんも走り回ってくださって、お疲れでしょう
お天気と混雑は仕方ないもの

…。

物事の受け止め方が私と180度違いました

何かあると、真っ先に自分側の非を探し、
（何でもかんでも）
すぐに謝ってしまう癖のある私と
最悪の状況の中でも
その中からプラスになるようなことを探し
前向きに考えようとする先生

もちろん、残念に思う気持ちは
誰よりもあったでしょう
でも、それを口に出さずに、
かえって私たちを労ってくださったのです

私は…
何も言い返せませんでした

その日参加の皆さんは、大雨の中、
和やかにツアー終了を迎えられました

今回は、良しも悪しも、学ぶべきことが多い
貸切バス旅行となりました


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