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銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

取り憑かれた一日

2010年11月13日 | Hの生きる喜び、それは
秋の深まりのなかに、静かにたたずまう
奥丹波路の古寺の数々

大和路、近江路と、
古寺探訪の旅はいつともなく始まり、
終わることなく続いています

いつ訪れても、季節の趣はそれぞれですが、
秋こそ、その風情を一層輝かせる時ではないでしょうか

里山の曲がりくねった小径を進み、
小さな集落の中を通り、
ふと奥の方を見ると、山際に
静かに佇む古寺や神社

その境内が朱く染め上げられているとすれば、
どんなにか趣深いことでしょう

奥丹波路、というのは、
いつか行ってみたいと願いながら、
なかなかその機会が訪れることなく
憧れの地のままでした

今日、やっとその日がやってきました

丹波のもみじ三山
石龕寺、圓通寺、高源寺
紅葉の美しさから、もみじの名所として、
その名が広く知られるようになりました

“里山に佇む古寺”とは、
何とも旅欲をそそるフレーズです
私だけかもしれませんが

何の飾り気もなく、気取りもない
だから、都の大寺と違い、
寺伝や教えを押しつけられることなく
私は、自由に解釈をし、
想像することが出来るのです
そういうところに惹かれるのです

奥丹波の紅葉の美しさは
言うまでもありません

しかし今日、私の心をとらえたのは
石龕寺の山門でした

正確に言えば、山門の両脇に立つ
二体の仁王像です

これは私の勝手な趣味ですが、
「寺」と言うと、どうしても
彫刻が気になるのです

お庭でも、建築物でも、宝物でも、もみじでもなく
私を迎えてくださる仏像

その表情、動き、気概、心を感じたいのです

気迫、写実性、慈悲、
石龕寺の仁王様においては、
そのいずれもを持ち合わせた傑作でした

正直、この山奥にこれほどまでに優れた
仏像が安置されているとは思いもよらず、
嬉しい誤算でした

作者は定慶
東大寺南大門の金剛力士像を手がけた
運慶・快慶一派が所属する「慶派」の一人です

ギョロリと向いた目玉は血走り、
腹は割れ、腕には血管が走っています

全てを見透かされたような気になり、
何か鬼気迫るものすら感じました

奥丹波には、私の知らない何かが
まだまだ残されているような気がします

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