銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

山古志村、最後の村長

2017年08月19日 | のほほん同志Aの日常

今年は例年にまして、たくさんのお客さまにスペインへとお出かけいただきました。

私自身も7月、10名のお客さまとともに、
ピレネー山麓を訪ねるツアーで、バルセロナに計3泊。
朝食前のひととき、皆さんと連れだって、あのランブラス通りを海まで歩きました。

そして、つい先週、これは別のスタッフですが、
個人旅行に同行して、バルセロナ・マドリッド・グラナダから帰国したばかり。

どなたも怪我なく、無事、日常に戻れたことに安堵はしつつ、
でも、報道される死者の数に、どうにもやりきれない、
そして割り切れない思いが残ります。


そんな今朝、また別の訃報にふれて、思わず「えっ」と声が出ました。

新潟県選出の衆議院議員、長島忠美さん。

私自身が人と牛と風景に魅せられて、2年前から通っている新潟の山古志。
今は長岡市に合併された旧山古志村の、最後の村長だった方です。



(山古志の虫亀集落からの眺め。手前に見えるのは錦鯉の養鯉場)


13年前の中越地震。

長島村長は、道路が寸断され、陸の孤島となった山古志村で
ヘリコプターを使って全村避難させるなど、復興の陣頭指揮にあたりました。
その手腕を見込んだ当時の小泉首相から請われ、
翌年には山古志村が長岡市に合併されたこともあって、国政に転じたのだそうです。

「村長の嫁にはなったけれど、国会議員の嫁になった覚えはない」

奥さんはそう言って山古志に残り、虫亀と呼ばれる美しい集落に
代々の屋号である「三太夫」という名の民宿を営んでおられます。
お料理がとてもおいしいそのお宿に、私も一度、泊めていただいたことがありました。

東京での激務の合間にも、しょっちゅう地元に帰ってこられているようで、
闘牛場で、何度も姿をお見かけしました。

山古志の人たちは皆、ついつい「村長」と呼びたくなるらしく、

「村長、あいさつお願いします!」

と来賓のあいさつを請われたときは、
闘牛場でも、そのあとの宴会場でも、大きな体を揺すらせて登場。
すると、いつもふっと、場の空気が変わるのでした。

生きた言葉をお話しになる方で、長島さんのときだけは私もきちんと座りなおし、
語られる一言ひとことに、耳をすましていました。


今年の8月2日、長岡の花火を訪ねたツアーでも、
あわせて訪ねた闘牛場で、元気なお姿を見かけていたばかりでした。




この春、3歳になってデビューしたばかりの二代目三太夫。
その「牛持ち」だった長島さん。

少しはにかみながら、小さな三太夫の綱を引いていた姿が、もう見られないなんて。

まだまだ時間があるのだと思っていました。
こんな突然いらっしゃらなくなるなんて、思ってもいませんでした。
もっとお話を聞いておきたかったと、悔やまれます。


死者●名。

数字(記号)として認識され、また報道されるバルセロナでの犠牲者ひとりひとりにも、
また、日本ではほとんど報道さえされない中東で日々起こるテロの犠牲者にも
ひとりひとりのそれぞれ、そして周りの人びとの無数にも思えるそれぞれがあるのでしょう。
それが突然、断ち切られた、ということなのでしょう。

誰をも、どちらをも記号にしないこと。
紋切型の感想をつぶやいて終わりにしないこと。
ひとつひとつの生に目を凝らすこと。

それが大切だと思うのです。


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■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
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(山王も頑張りました)


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心苦しい…の先にあるもの

2017年08月18日 | T字路をまっすぐ行ってみたら

今日、一通のお手紙が銀のステッキに届きました。

内容は、旅案内を止めて欲しい…と。 

他の旅行社のパンフレットもたくさん来るから、

お宅のはいらないわ、と言う方もいらっしゃる中、

お手紙の方は、銀ステさんの旅案内は、

読み応えがあって、毎度楽しみにしていたのよ、と。

それぞれのスタッフさんとの旅の思い出。

行き先の思い出。

ご一緒した方との思い出。

旅以外にもたくさんあって、お断りしたくないけど、

送って頂いてもこれからは参加出来なくて、心苦しいの。

私にとっての最後の2冊、取り出しやすいところに置いておくわ。

涙が出そうでした。

思いをきっちり伝えて下さったのと、

これからも側に銀ステを置いて下さるのと、

ご本人の心苦しい気持ちが、、、


今までありがとうございました。
でも、またいつかご一緒させて下さい。

私は、『また、いつか』ときっちり伝えました。

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大曲の花火 ツアーはこちら

大曲を見ずして、花火は語れません。
ぜひ、ご一緒ください!
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さて、突然ですが、
銀のステッキでは、スタッフを募集します。
当社のホームページをご覧の上、
業務内容にご興味を持っていただいた方は、ぜひ、お問い合わせください。
詳細は、面談にてじっくりお話させていただきます。
「旅が好き」「やる気がある」「見聞欲旺盛」「創作力がある」方、歓迎!
でも、本当は、今、当社に足りない力を求めます!
それが何かは、わかりません。
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シュールと、怪物と、ボッシュと、

2017年08月17日 | 見かけだおしNのつぶやき

昨年、スペインを訪ねた時、

オランダ航空の機内で見た映画「ボッシュ」

没後500年?を記念して、

オランダの画家ヒエロニムス・ボッシュにクローズアップした

ノンフィクション映画でした。

もう、私、一瞬で彼の虜になってしまい、

見たい、絶対。

そして、プラド美術館で実際、彼の作品に触れ、

あゝ 溜息まじりに見入ったことを思い出します。

 

ボッシュ作ー「快楽の園」ー

もう私好みのブキミが、一枚の絵の中にいっぱい。

この手のものにどうも弱いのです、わたくし。

西欧には、宗教的ものがたりに怪物が多く存在しますが、

荘厳な教会にこそ、隠れモンスターがいっぱい。

 

それでは今回の旅で、私が心奪われたブキ可愛いを、どうぞ!

 

 

 

これは、教会の聖歌隊の椅子に、それぞれ彫られていました。

可愛い(^^)

これは、カタルーニャ音楽堂の窓枠の意匠。

可愛い(^^)

そして、手に入れたボッシュの画集。

可愛い(^^)

 

 シュールです。

 

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太陽のすることにゃぁ。

2017年08月15日 | 見かけだおしNのつぶやき

久しぶりにキツイ時差ボケ。

帰国して、2日ですが、コックリコックリ、寝ぼけまなこ状態。

今日も3時に目が覚めてから、どうにも眠りにつけず、

えいや!

仕方ないので、会社に出てしまいました⁉︎

早朝、レッド・ツェッペリン大音量で、我が身を奮い立たすも、、、

ご近所さんゴメンナサイ。

選択不適切な時間ですね。

 

でも、この時差ボケには、ちょっと理由があります。

この夏、一つのことを諦めることにしたからです、多分。

とにかく、顔が痛くって、ボリボリ。

うっかり爪をたてて搔きむしる私。

ああ、多分かなりアカンことしてるやろうなぁ、と思いつつ、

止められない。

 

今年の夏、私が諦めたこと。

それは、「日除け対策」です。

数年前まで、黒い日傘もさしていました。

ベタベタUV対策も万全にしていた時期もあったように。

でも、今年、太陽に逆らうことをきっぱり止めました。

すっかり 無防備に、彼を受け入れることにしたのです。

おかげで、ちょっと危ないナチュラリストのような肌質、え?

 

陽にあたると、もう夏の子のように、おネムになってしまい、

時差ボケをますます加速させました。

痛いの痒いの、、、眠いの。

 

今日、長い休みあけ、久しぶりに会ったスタッフからも

「あら、焼けましたね」

色白の彼女。

知りませんよ〜どうなっても、、、クスリ。

ちょっと嬉しそうでした。

くそー。

 

帰宅後、あまりにヒリヒリと、この肌の赤らみとブツブツ。

大丈夫かしら?

今さら手遅れと知りつつもなんども鏡を見る私に、

 

「アホか、それは酒灼けや」

・・・。

サンキュー、家族とはいいもんです。は?

 

まあいいや。今日こそ、寝るぞー!!

 

さて明日から、当社は通常営業(9:00-17:00)となります。

皆さまからの、旅のご相談をお待ちしております。

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しずおか花火三昧

2017年08月14日 | のほほん同志Aの日常

あ~楽しかった。
本当に楽しかった。

何度も何度もそう口にしながら、8日ぶりの我が家へ。

静岡で花火三昧の旅が終わりました。

そう、久しぶりに、「旅」をした、という感じです。

そもそものきっかけは、6月に訪ねた静岡県の藤枝市で
夏の花火大会のポスターを見かけたことでした。

花火の「はな」にかけて、毎年8月7日に行われる藤枝花火大会。

カレンダーを見ると、その日は月曜日。
ならば、早めに夏休みを取ってはいかが、と思ったのでした。

せっかくなら、近隣の花火大会も見たいと調べると、あるわあるわ…。
ほとんど毎日どこかでやっている。

データで見て納得。
花火大会を開催するには、都道府県の許可をとる必要がありますが、
その「打上許可件数」、静岡県は群を抜いてトップなのです。

[多い府県]

1、静岡  808
2、愛知  494
3、長野  465

[少ない府県]

1、大阪   22
2、宮崎   31
2、富山   31

(平成3年調査資料より…って、古いですね)


というわけで、こんな計画を敢行。



・8月5日 熱海海上花火大会(5,000発)

・8月6日 清水みなと祭り花火大会(1万発)

・8月7日 藤枝花火大会(5,000発) →台風のため、8月8日に順延

・8月9日 (中休みで東京へ) 

・8月10日 大井川花火大会(8,000発) →台風で増水のため8月26日に順延。

・8月11日 ふくろい遠州の花火 全国花火名人選抜競技大会(2.5万発)


毎夜どこかで打ちあがる花火を追って、
この大雑把な地図とともに、静岡を西に東にと、よく回りました。




大井川の花火だけは8月下旬に順延とのことで見られず残念でしたが、
それでも1週間のうちに4つの花火大会。

午後3時ごろから会場となる町に繰り出し、5時ごろから場所取り。
夕飯はその合間に適当なものを。
花火大会は9時ごろ終わり、そこから満員電車に揺られ、
ホテル帰着は毎夜11時すぎ。

もちろん楽しいのですが、体はけっこうしんどかった、というのが正直なところです。

見るだけでこれだけしんどいんだったら、
連日打ち上げるほうは、ほんと、たいへんだろうなぁ…。
(静岡県の花火業者イケブンさんは、このすべての大会に関わっておられます)


それにしても、打ちあがる花火の美しいこと、見事なこと、芸術的なこと。
なかには、日本一の大曲の花火大会にひけをとらないと思わせる花火もあり、
静岡県民の皆さんは、地元でこんなハイレベルなのを見られて、ほんと幸せです。


――1週間で見た花火総数、約4.5万発。

見た見た、たっぷり。大満足。

でもまだ、大本命が残っています。
お盆が明ければ、花火師日本一をかけた秋田・大曲の花火の添乗へ。

いったいいつになったら、仕事モードに戻れるのでしょう??


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