ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

英雄たちの選択「開け!北のフロンティア~熱血商人・高田屋嘉兵衛の挑戦~」 BSプレミアム 

2016-04-07 13:36:38 | 日記
実はこの番組,昨日やっと見ました。

歴博にお世話になっている人間として
「当然見ないと・・・」と思ったわけですが,
おもしろかったです。

「英雄たちの選択」という番組は,その時々によって,
歴史学者だけでなく,作家や経済学者や心理学者,ジャーナリストたちが出てきて,
どう「選択」すべきかとか話し合ったりするわけですが,
そのあたりが歴史学を少し(ほんの少しですが)かじったことがある人間には納得できなくて,
ほとんど見ていません。

(何年か前に終わった「BS歴史館」は史料に基づいた歴史という感じがして好きでした。)


今回の
英雄たちの選択「開け!北のフロンティア~熱血商人・高田屋嘉兵衛の挑戦~」
は,やっぱり話し合ったりしてはいますが,そのほかの部分が面白かったです。

司馬遼太郎の『菜の花の沖』(主人公:高田屋嘉兵衛)はやっぱり小説で,
小説という部分が長く,全6巻のうち3巻で挫折しました。

そのため,嘉兵衛が北前船に乗って蝦夷に行くところまでは読んでいても,
その後のことは,高校の教科書レベルで止まったままでした。

今回の「英雄たちの選択」で,
ゴローニン事件の背景や,
嘉兵衛がロシアに連れ去られたのちの交渉,
日本に帰ってくるまでの努力がよくわかりました。

司会の磯田さんが言っておられたと思うのですが,(たぶん,磯田さん?)
「嘉兵衛は東北で商売をするために,東北のズーズー弁を学び,
 アイヌと貿易するために,アイヌの言葉を学び,
 (別のところで,だれかが,
  「アイヌの人が病気になったらお見舞いに行くなど商売につながる細かい配慮をしていた」
  と言っていた。)
 それと同じように,ロシア語を学び,通訳なしで交渉にあたった。」


したいことを成し遂げようと思ったら,
時間がないだの何だの言っていないで,
「努力」と反省したATSUでした。

次回の歴博の日に,もう一度展示を見直してきます。


PS.  船に乗る高田屋嘉兵衛に限らず,
   商人は枠からはみ出て,広く物事を考えることができたというようなことを
   磯田さんが言っていました。
   災害の歴史を研究し,史料をあたっていても,
   そう感じると。
   歴史学者の磯田さんらしいちょっとした発言が,心に残りました。
   家に磯田さんが書いた本もあります。
   『さかのぼり日本史 ⑥江戸 “天下泰平”の礎』
   ちょうど,レザノフ以降の事件も書かれています。
   高田屋嘉兵衛は出てきたかなあ?
   読み返します。(4月8日追記)
   
コメント
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