ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

嘉永7年(安政元年:1854年)の大地震では,網干は震度6強~6弱だった!?!

2018-03-17 14:33:24 | 日記 安政地震関連・本・古文書など
前回の「善悪地獄極楽双六」で地震に関心が広がりました。

図書のコーナーで見つけた本は
寺脇弘光『兵庫県地震災害史 古地震から阪神・淡路大震災まで』
という本です。
以下,この本に基づいて,書きます。

善悪地獄極楽双六と同年代の「嘉永7年(安政元年)の大地震」のところを読みました。

この地震は,安政江戸地震の前年,
南海トラフによって引き起こされた地震で,11月4日と5日,
南海トラフの東部(東海沖)と中部(南海沖)で相次いで発生した地震です。
地震後の11月27日に安政と改元されたため,通称「安政大地震」とよばれているものです。

『藤岡屋日記』(このうちの「諸国地震之記」でした。)には,
諸藩から報告があった被害状況が細かく書かれています。
姫路藩の酒井雅楽頭の報告もあります。
別の本には,網干(のうち丸亀藩)の報告もあるそうです。

『網干町史』には,被害の報告とともに,
「塩浜大損じ,龍野表見分願出」が載っています。
(当時の網干は,龍野藩,丸亀藩,幕府直轄領に分かれています。)

著者は,この他たくさんの資料を総合して,
兵庫県下では,淡路島南部・尼崎・明石・加古川・網干・赤穂・坂越は,
震度6強~6弱としています。
津波は,福良で5~6メートル,淡路島南部で3~5メートル,
そのほか,播磨灘沿岸は1~2メートルだそうです。

ただし,この本が書かれたのは1999年。
東日本大震災よりもずっと前です。

私の関心は,被害状況よりも,庶民,特に災害弱者です。

引き続き,調べます。




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