ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

やっぱり国芳!

2019-06-07 14:35:48 | 日記 博物館・美術館...
歌麿・写楽・北斎・広重はざっと飛ばし,
国芳だ~!
と行ったのは,
兵庫県立歴史博物館「五大浮世絵師展」

2回目です。

展示替えがあったわけではないのですが,
今日は時間があったので,ふらっ~と行ってきました。

前回は武者絵に感動しました。(5月10日)

今回も,武者絵やカエルもよかったのです。

が,たまたま出会った私と同年代のおばさま方・・・
国芳の「名誉 右に無敵左り甚五郎」
を見て,お話されています。

おばさま「どれが左甚五郎?」

彫り物をする甚五郎と彼を囲む彫刻作品・・・という構図らしいのですが,
彫刻なのか,人間なのか・・・
解説を見ながら,じっくり探すと,
まん中に彫刻のノミを持ち,彫っている人物。

おばさま方と私「この人だよ。」
(私もおばさま方の会話に参加。)

背中を向けていて顔は見えません。

が,よく見ると,この人物,国芳自身だとか・・・。

そういえば,なぜかここに猫・・・。

おばさま方と私「国芳だ~!」

するとあるおばさま「今回の展示は猫がなかったよね。」

しばらく時間が経ってから,
また,おばさま方を見つけた私「ありましたよ~,猫!」

「昔ばなしの戯猫又年をへて古寺に怪をなす図」
をいっしょに見に行きました。

しばらく,国芳雑談。

これだから楽しいのよね。

おばさま方と別れたのに,
また売店で会いました。
お互い大笑い!

今日は,国芳の定番,もちろん今回展示されていた
「相馬の古内裏」のクリアファイルを買いました。



「五大浮世絵師展」は,6月16日で終わりますが,
兵庫県立歴史博物館では
7月13日から「へんがおの世界」が始まります。(~9月1日)



この予告の一番左は
国芳「上下絵」(一部分)
左から2番目は
「北斎漫画」(一部分)です。

国芳は「へんがお」もいっぱい描いていますからね。

楽しみです!





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旅からわかる江戸時代[全3巻]

2019-06-05 13:46:47 | 日記 本
旅からわかる江戸時代[全3巻]
「読書メーター」で知りました。
おもしろそう!・・と思い,地元図書館の児童書のコーナーにあるこれら3冊を借りました。

1: 参勤交代で大移動! 武士の旅
2: あこがれの名所めぐり! 庶民の旅
3: 特産物はどう運んだ? 船と物の旅

私の1番のお気に入りは,
2: あこがれの名所めぐり! 庶民の旅
です。

(「読書メーター」感想より)

「武士の旅」よりももっとおもしろかったです。
もっともっとあきません。
浮世絵に名所図会,たくさん出版されたものですね。
今もそうでしょうが,寺社参詣といいながら,楽しいのは見世物や芝居,料理にお土産。
地元の図書館に現代語訳された江戸時代の本,秋里籬島『東海道名所図会』があるのを発見!
遠いところはわからないので,「〈上〉京都・近江・伊勢編」を予約しました。
(私は関西の人間です。)
私も「名所図会」で気分は江戸時代の旅に出発!です。


ちょうど,歴博でも,浮世絵をやっています。

ん?・・・?広重は本当に旅をして絵を描いた?

調べてみました。

浅野秀剛『浮世絵細見』 講談社選書メチエ(2017年発行)
第二章 描かれた謎
その四 広重は東海道を歩いたか  (150ページ)

広重は東海道を旅せずに版下を描いたのではないかと半ば思っている。
この問題は,決定的な資料が出現しない限り,
今後もしばらく検討されることになるであろうが,
想像を逞しくすれば,
自身のスケッチや既刊の図のほかに
そこを旅したことのある人から話を聞いて描いた,
また,現地で刊行された図を見たり,
その地で描いたスケッチや絵画など
(つまり,他人の写本)を基に描くこともあるはずである。
  (中略)
つまり,現地の絵心のある人に描いてもらい,
それを江戸に送ってもらうという方法であろう。
  (中略)
広重が「東海道」を制作した頃は,
江戸の版元(書物問屋,地本問屋)が地方に本を届けるルートはかなり整備されていた。
そのルートを使って,版元が地方に住む関係者に頼むことは,
さほど難しくはなかったと思われる。

ちょっと引用が長すぎました。


この話を歴博の職員さんにすると,
職員さんが教えてくれました。

広重「東海道五十三次之内 池鯉鮒 首夏馬市」の初摺りには,
実際にはない小山が描かれていて,
後摺りのものには,この山がないそうです。


江戸時代の浮世絵や名所図会がすべて正しいことを描いているかどうかは別として,
見ていて面白いし,興味がわきます。

ということで,
今日,図書館で借りた本(『旅からわかる江戸時代』2に紹介されていました。)
秋里 籬島 (著), 粕谷 宏紀 (監修)
『東海道名所図会〈上〉京都・近江・伊勢編 (新訂 日本名所図会集)』
現代語訳です。
八隅 蘆菴 (著), 桜井 正信 (翻訳)『現代訳 旅行用心集』
こっちも現代語訳ですが,縮小コピーの江戸時代のものも載っています。
(字が小さすぎて,読めませんが)

そして,なぜか家にあったのは,
榎原 雅治『中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景』(中公新書)

ゆっくり読みます。


コメント (2)
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