私達はなぜ「ゲストハウス」という名称にしたのでしょうか。
ゲストとはお客様、「ハウス」は旅先での「家」と思ったのです。
私達は旅先での家は、「非日常」をコンセプトととしたいと思いました。あるゲストが館内に入ったとき「お茶室のような雰囲気」とおっしゃったことがあります。そのように意識した訳ではないのですが、派手な装飾を避け、できるだけすっきりした空間を創った結果なのかもしれません。
最近では「同じ目的で集まり、熱く語り合える下宿、もしくはそのような宿」をゲストハウスと名付けている人もいます。
もちろんそれは素晴らしいこととは思いますが、私達の創る「ゲストハウス」は、基本的にプライバシーを尊重し、時には自分やパートナーとゆっくり向き合い語り合える場所、お互い話をしなくてもくつろげる場所、そしてたまたま同宿で気の合う人たちがいて、語り合いたい気分の時は一期一会の時も楽しめるという、多様性を持った場所でありたいと思っています。
なぜなら同じ人でも旅に出る目的は様々だからです。そして多くの人にとって、旅は「日常からの脱却」なのですから、できるだけ日常の澱を洗い流せるような雰囲気を創りたかったのです。
次回はノーサイドの由来について。