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短歌集「感謝 百首」(柏倉朝子)の紹介

2014-08-19 23:12:26 | モルモン教関連


柏倉仁兄弟の妻である柏倉朝子(ともこ)姉妹が書いた短歌集「感謝 百首」が今年2月、クロスロード社から出版された。著者は札幌で姉妹宣教師(米人宣教師と清水順子姉妹)から声をかけられて、改宗し、身内で一番先に福音を知ることとなった。

母から聖書を読んで聞かされて育った彼女は、友達と自分たちを迎えてくれる教会を探して日曜ごとに札幌中をまわったという。そして1959年に20歳で改宗している。

御主人が長く社会と教会の第一線で要職を果たし、また奉仕された後、夫婦は2003年3月に東北いわきに念願の夫婦宣教師として伝道に出られた。著者はその前年に、また夫は2010年に重い病いにかかっているが、それでも感謝の思いで信仰の人生を振り返り、伝道の終わり頃短歌にまとめたものである。

戦後間もなくこの教会に加わり、横浜、藤沢の教会堂建設を始め、教会の基を築いた世代で、当時改宗し続く世代の優れた模範となった二人の信仰と人柄がうかがえる短歌集である。なお、短歌は曾祖父が歌会始めに入選されるなど、素質が受け継がれ百首はいずれも立派な短歌である。

ここにその一部を紹介する。

北国の街でさすらう友垣は 真の教会捜し歩きぬ

先人の犠牲によりて今あるを 忘れず思う生きる責任

若き君オリバーのように爽やかに 人に好かれて皆と仲良く
 優しいオリバー・ツイストのような夫は皆の人気者でした、の注がある。私(沼野)は、彼の権威や世におもねることのない、寛容で独自の風格を尊敬していた。教会の指導者として信望の厚い方であった。

披露宴 幼き子らのうた声は胸にひびきて 涙わきいづ
 息子の披露宴で七人の孫たちが一生懸命歌を歌いました。

震災の悲しき涙幾度(いくたび)か 夫(つま)の手術終えうれし涙も
 百首をまとめた後、東日本大震災が起き、人々の苦しみ悲しみは自分の家族が辛い目にあっているようで涙にくれました。また、夫が手術の後九死に一生を得た時はうれし涙を。

参考
岸野みさを、柏倉朝子著「感謝 百首」を読んで


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4 コメント

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ご紹介を有難うございます (昼寝ネコ)
2014-08-22 14:06:23
「感謝 百首」のご紹介・書評を有難うございます。クロスロード同様、名誉編集長を務めます「穀粒」からも、引用してくださりお礼申し上げます。

この書籍は、たまたま私が編集を担当いたしました。原稿のやりとりを通し、人生の晩年期に感謝の念で一生を回顧され、また心通うご家族の皆さんに囲まれた様子を想像することができました。

信仰を貫かれ、教えを実践された佳き生涯を送られていることに、敬服しています。

ご紹介してくださり、改めてお礼申し上げます。
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賛同 (nj)
2014-08-22 17:52:39
とんでもありません。お断りすることなく、紹介させていただきました。岸野みさを姉妹の、柏倉兄弟と小松神殿長の電話の逸話は、ご主人の人柄をよく物語るものだと思います。

「穀粒」についても紹介させていただきたいと思っています。
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ありがとうございました。 (岸野みさを)
2014-08-22 22:02:33
沼野治郎兄弟さま
はじめまして。フォーラム穀粒の総合企画を担当させて
いただいております岸野みさをと申します。
この度はあなた様のブログで柏倉朝子姉妹の「感謝 百首」の私の拙い書評を表示して頂きありがとうございました。
あなたさまの闊達なブログを拝見させて頂きました。

穀粒には自分史・家族史、譜面台の練習曲、布さらしの灰汁、穀粒記者レポートなどのカテゴリーがございます。どうぞあなたさまのメッセージをご投稿いただければ大変光栄に存じます。よろしくお願い致します。
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短い文ですが (沼野治郎)
2014-08-24 22:07:00
始めまして、どうぞよろしくお願いいたします。

自分史(はじまりの部分)の一部を書いてみました。登録して投稿したいと思います。ご検討ください。終戦を記念する時期から少し遅れましたが。

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