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パウロが持参した献金は受け取られなかった可能性がある (佐藤研)

2019-09-24 18:19:36 | モルモン教関連

  コリント前16:1 でふれられている、エルサレムの信徒のための献金は、新約聖書を専門とする佐藤研(みがく、立教大学教授)によれば、パウロが56年頃数人の弟子とエルサレムに着いた時、受理されなかった可能性があると言う。 

 献金の目的は困っている信徒を援助するため(IIコリ9:1)であるが、もう一つ大きな目的があった。それは、パウロが築いてきた異邦人の教会とエルサレムの教会が一体感を感じるようになることであった。エルサレムにはまだ異邦人も割礼を受けなければならない、とする保守的な層が残っていた。 

 エルサレムに着いたパウロは主の弟ヤコブを訪ねるが(使21:18)、ルカは献金が受理されたかどうか沈黙している。受け取ると異邦人に対するパウロの自由な宣教姿勢に賛同する象徴的行為と見なされるので、受け取れなかった可能性が高い、と佐藤は少なからぬ研究者と同じ見方を取る。

 

 そしてその後、パウロは異邦人を神殿内庭に入れたと非難され、捕らえられ、暗殺を避けるためカイサリアに移送されることになる。この間の経緯と不受理は説明がつきやすい。 

 著者佐藤研は2002-2011年の間、8回パウロ足跡紀行を行なって、神学的分析を肌で触れるようにして精細に確認作業を行なっている。現代の優れた、目の効くジャーナリストのように、文字に表れた表面とは別に、裏に秘められた構図(競合、対立、指導権争い、など)を読み取っているように思われた。献金が受理されなかったという仮説はあり得る可能性だと思う。

 

[補]「献金」(I コリ16:1)の原語λογία [ロギア] or λογείας [ロゲイアス]は「集金」の意(英語では collection)。

 

参考:・佐藤研「旅のパウロ:その経験と運命」岩波書店、2012年。

・The Emergence of the Christian Religion: Essays on Early Christianity, p. 172

著者: Birger A. Pearson


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32 コメント

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パウロはリベラリスト (オムナイ)
2019-09-24 22:43:03
お家騒動は今も昔も存在するんでしょうね。

ペテロの教会がカトリックであるなら、パウロの教会はプロテスタント。

より裾野の広い柔軟な方針の方が成功するということでしょうか。

救いの条件は「信仰だけ」であるとするパウロの言葉がより一層深みを帯びて聞こる気がします。
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Unknown (Unknown)
2019-09-25 01:34:14
>ペテロの教会がカトリックであるなら、パウロの教会はプロテスタント。

こういう思い付きでテキトーなことを億面なく言えるのがモルモン教会なんだよなぁ・・・
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面子丸つぶれ? ()
2019-09-25 16:39:36
>パウロが56年頃数人の弟子とエルサレムに着いた時、受理されなかった可能性があると言う。

だとしたら、パウロは二度とコリントには行けなかった?

第二コリント9章には、この援助金について、パウロが書いてます。

まず2節

「わたしは、あなたがたの好意を知っており、そのために、あなたがたのことをマケドニヤの人々に誇って、アカヤでは昨年以来、すでに準備をしているのだと言った。そして、あなたがたの熱心は、多くの人を奮起させたのである。」

パウロは、この援助金を集める様に頼んだ(命じた?)後、それを受け取るのに、先にテトス(だったと思う)をコリントに入らせ、金が集まっているかどうか、調べさせていたようですね。

「わたしが兄弟たちを送ることにしたのは、あなたがたについてわたしたちの誇ったことが、この場合むなしくならないで、わたしが言ったとおり準備していてもらいたいからである。」 (9:3)

「そうでないと、万一マケドニヤ人がわたしと一緒に行って、準備ができていないのを見たら、あなたがたはもちろん、わたしたちも、かように信じきっていただけに、恥をかくことになろう。」 (9:4)

で、援助金が集まっていることを確認して、それを受け取りに行く。
パウロはこの援助金の意味をこう書いてます。

9章12節~15節

「なぜなら、この援助の働きは、聖徒たちの欠乏を補えだけではなく、神に対する多くの感謝によってますます豊かになるからである。

すなわち、この援助を行った結果として、あなたがたがキリストの福音の告白に対して従順であることや、彼らにも、すべての人にも、惜しみなく施しをしていることがわかってきて、彼らは神に栄光を帰し、そして、あなたがたに賜わったきわめて豊かな神の恵みのゆえに、あなたがたを慕い、あなたがたのために祈るのである。

言いつくせない賜物のゆえに、神に感謝する。」


こんだけ書いたのに、それを突っ返されたんじゃあ、パウロのメンツが丸つぶれですよね。

コリントの人には、どう説明したんでしょうか?

たぶん、「懲りんと頑張りなはれ!」でしょうね。
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引用が出来なくなる ()
2019-09-25 16:49:32
続きです

「すなわち、この援助を行った結果として、あなたがたがキリストの福音の告白に対して従順であることや、彼らにも、すべての人にも、惜しみなく施しをしていることがわかってきて、彼らは神に栄光を帰し、そして、あなたがたに賜わったきわめて豊かな神の恵みのゆえに、あなたがたを慕い、あなたがたのために祈るのである。」

でも、結局は、エルサレムで「いらんお世話や!」って突っ返された。

9章7節

「各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである。」

これて、献金を集めるときの、殺し文句。
今でも、結構よく使ってるよな~。

これからは、この聖句を引用する人が居たら、どう言えばいいのかな?


「喜んで施しても、受け取ってもらえなかったんですよ・・・」って言いにくいな~・・・。
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Unknown (kizuka)
2019-09-25 17:05:31
1.献金がいくら集まったか発表
2.献金を何にいくら使ったか明細報告
3.献金の使い道の話し合いに参加できる
以上の3点を満たしてもらえるならいくらでも献金しまっせ!
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おっは~~ 今朝は夢見たとです (たまWEB)
2019-09-26 07:06:48
元気にしとります、ハイ。

夢はですねぇ、NJさんはじめ、皆さん何人かテーブルに着いて喧々諤々、話し合ってる中で、今年の聖研発表会で’お休み会員が来やすい教会に、その会員が好きなことでも教会で出来れば’みたいな発言されてた、横浜?あたりの会員の、が何か言ったのに、たまWEBが反応してシュプレヒコールでも神殿でやる?!みたいな、超ずれてそうな発言したところで、はじかしいみたいになったところで、夢がフリーズでした。

まぁ、ここはなんといってもNJ先生のシマ、やはり皆さんをリスペクトしつつ例によって検索機能付コメをしていこうかなと・・・ちょうど下弦の月がたまWEBの月星座度数あたりかもで、断捨離を通じての変化うまく効いてそうかも??

2つ前の記事の大根大さんへは、そうですねぇぇ・・・もち、学者さんでも福音と両立されての方も、まぁ、あれですかね、そのひときわ確かな予言の言葉をめざしてでしょうか、あの幹部のもたらすという第2のエンダウメントで誑かされるのではなく直接の・・・なぁぁんちゃって・・

ということで、ほな、ひとまず・・・
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へぇ~~ そういう聖句が (たまWEB)
2019-09-26 07:39:30
すらすら出てくる豚氏、すっげぇぇ~・・・

英語のだと、ひとつ研究者のが・・
http://www.scielo.org.za/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S2074-77052017000100041

エルサレム側は異邦人と比べ貧しい・・それでもプライドが邪魔をだった?
’佐藤研’では福音共観表というので若干の記憶が・・

現代では世界の経済をコントロール(相対的に米国に貢がされ貧しくなる日本(貧富差の拡大 米国的))し栄えてそうな、そんな中での教会プラス、開拓者子孫のプライド? ・・・ そんな日本にビジネスで来てるモルモン、金持ち多そう・・・タッド・バッジ氏(1959- 元東京スター銀行頭取)を今年4月70人に8月からアジア北地域会長会に起用、山下七十人は南のほうに左遷?

10%は、JS訳創世記にあるよう貧者救済を第一として生活費を除いた中からにしたら、バプテスマも受けやすいというもんでは?!・・・
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教会のお金のこととかに (たまWEB)
2019-09-26 08:05:47
関わってることはめんどう(くさい)みたいな聖句、新約のどっかにありましたよね、どっこぉぉ??
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不正の富に忠実に ()
2019-09-26 10:13:33
>関わってることはめんどう(くさい)みたいな聖句

どこだかよく分かりません。
「カイサルの物は、カイサルへ」?

イエスが、金の事を語っていると言えば、ルカの16章を思い浮かべます。

特に、11節の「不正の富について忠実でなかったら、だれが真の富を任せるだろうか」と言うのは、興味深いですね。

確かに、善人でも金儲けの下手な人に金を預ける気はしません。(笑)

タッド・バッジ氏も富には忠実だったんでしょう。
山下氏は忠実じゃなかったのかな?
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あ まいど どうもっす・・・ (たまWEB)
2019-09-26 11:28:07
不正の富というのもありましたなぁ、なかなかすぐ気付けないというか・・・富といっても人には12通りの見方があるんだからなんていい聞かせたり・・・12人の息子があるのに・・・まぁ、占星術の12星座、それぞれから見た点ですよね、所有といえば牡牛座ですが、他11からみた相性というのも・・・

ともかく、探してみましたら、例によってややずれてましたかぁぁ・・・この聖句でしたぁぁ・・・使徒行伝

「6:1  そのころ、弟子の数がふえてくるにつれて、ギリシヤ語を使うユダヤ人たちから、ヘブル語を使うユダヤ人たちに対して、自分たちのやもめらが、日々の配給で、おろそかにされがちだと、苦情を申し立てた。

6:2 そこで、十二使徒は弟子全体を呼び集めて言った、「わたしたちが神の言をさしおいて、食卓のことに携わるのはおもしろくない。

6:3 そこで、兄弟たちよ、あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判のよい人たち七人を捜し出してほしい。その人たちにこの仕事をまかせ、

6:4 わたしたちは、もっぱら祈と御言のご用に当ることにしよう」。

6:5 この提案は会衆一同の賛成するところとなった。そして信仰と聖霊とに満ちた人ステパノ、それからピリポ・・・

エルサレムでは、貧しく?みえても、共同制度、思いをひとつにし、すべて共有してたんですよねぇぇ、で、いやしとかみたまとか予言や異言、たくさ奇跡が茶飯事みたいな・・・

そのへんでのプライドというか金銭が入り込むことへの警戒もあたんでしょうかねぇぇ・・・

教会幹部にビジネスマンそろえて、日本人もっと働かせておけばいいんだという米国奴隷使いさま、お達しだったりしてな・・・神と富とに仕えることができない、ということは 不正の富というけれど、そもそも富が生じるにはなんらかの神の目からみた不正のゆえ、だったりしてな、不正の富というのが、同義語を二つ並べてることなのか??

開拓者のあれというけれど、まぁ、日の栄えの共同制度の共有というのに挑戦したんでしょうけど、なかなかね、たとえばブリガム自身は、富や性の誘惑に弱かったわけで・・・
あのマーチン手車隊に隠してウィスキーや蒸気機関など、翌年にはユタ戦争というのを察し、早く運べと裏で圧力かけてたんでしょうし・・・

まぁ、しかし、評判のよい、信仰にみち、ビジネス・センスよく、そういう意味での忠実で、幹部候補になるんだみたいなのが米国会員では常識ですかぁぁ・・・どうも、たまWEB、近視眼的極端になりやすいかぁぁ・・・
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