[教会手引き 1 と 2。写真は2010年版。]
前の記事で、教会の手引きが変更されて同性婚の子供はバプテスマを受けられないことになったと書いた。このことについて盛んに物議が醸されているが、その背景を少しまとめてみた。
1. LDS教会の場合、原理主義的な分派が今も多妻を実施しており、時に主流派との間に親戚関係などから出入りがあって、多妻婚の子供にバプテスマを施すことの適否が問題視され、受けさせたい場合も大管長会の許可が必要とされた。(2006年)。
2. 次に米のLDS教会はボーイスカウトとの関係が深く*、スカウトの指導者にゲイの大人がリーダーになることを全米スカウト組織が承認すると、教会はこれを嫌って別組織を作ると言ったが、今年2015年11月に米スカウト組織内に留まると決定した。(*教会はアロン神権の活動をスカウト活動と連動させてきた。)
3. また、今年2015年1月27日、教会は特別な記者会見を行なって、同性愛者の人権を尊重すると公表した。しかし、それは但し書きつきで宗教の自由は譲歩・妥協しない、例えば同性婚を教会は承認しない、と例外条件を宣言したものであった。(これは、全米で同性婚が合法化される直前というタイミングであって、少数派である同性愛者に理解を示すと同時にLDS教会の信条は従来通り実施していくと公表したものである。)
4. そして、今回の教会手引きの文言変更 - - 同性婚の子供はバプテスマを受けられない - - に至った。
この度の方針変更は1から3に見られる流れの延長線上にあって、結局同性愛、同性婚や多妻の影響・浸透が進むことを教会という環境から排除し、伝統的な異性間結婚による家族の姿を維持しようとするものであることが分かる。
[ 続く。今回の方針変更をどう見るか、三様の見方を近日中に掲載予定。]
http://www.kivitv.com/news/lds-members-leaving-the-religion-over-leaked-policy
退会といえば、日本ではインターネット以来、どれほどなんでしょう??
https://www.youtube.com/watch?v=iEEMyc6aZms
ただし同性愛婚の子というだけで一律にバプテスマを受けさせないというのは信仰の自由の重大な侵害のように思われる。
ブリガムヤングが奴隷制をあえて存続させようとした時もそうだったように、教会が神の御心に反対した時には、まもなく南北戦争の時のような事件が起こって教会は外圧で謙遜にさせられている。
あまり格好の悪い屈辱的な結末になってもらいたくないが、良くも悪くも教会は神に導かれている証拠ということだろう。
そんな風に思えるんですか?
驚嘆すべき信仰です。
(もちろん良い意味ではなく)
けっこう多いのかなぁ??アメリカの場合、モルモンの同性愛(ゲイ・カップル、レズビアン・カップル)人口ってどのくらいなもんでしょう??
ガーディアン紙 モルモニズム
http://www.theguardian.com/world/mormonism
http://forum.newordermormon.org/viewtopic.php?f=2&t=45572&sid=e0648e87d27d43c4436dd20b07d4693b