帯ちゃんシリーズ 第二弾!
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、剣道をめぐる子供と親の話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第12話 『 剣道をめぐる子供と親達 』
「やっぱり、剣道っていいよね~。」
「礼儀作法を教えてくれるでしょ!」
「そうそう!うちの子ったら授業中おとなしく座ってられへんから、
剣道やれば少しは落ち着くかな、と思ってこさせてるねん。」
「何といっても、袴姿が格好いいよね~!」
剣道を習わせる親達は、まず、何といっても”礼儀作法”が身につくように、
挨拶ができる子になるように願っています。
そして、精神が鍛えられて、授業の時に集中しておとなしく座って
いられる子を願ってこさせる親御さんが多かったです。しかし、子供を
通わせたまま、見にこようとしない親御さんもいることに気づきました。
低学年までの習い事、特にこの剣道という日本独特の武道は、
日常生活に物凄く密着した礼儀と精神育成につながるもの。
どんなことをしているか、どんな言葉をかけてもらっているかを聞く
ために、私は毎回、生活面で役立てようと思い様子など見ていました。
先生に褒めてもらっていたり、アドバイスなどを聞いて上手になるよう
にと、子どもと一緒になって喜んだり悔しがったりもしたものです。
親の応援がある子供は、上達が早いです。
気持ちの持ちようも違います。
親の大きな期待は重荷ですが、いきすぎない程度の応援は必要でしょう!
兄のマーくんが一年たって、弟のゆうちゃんが入った頃、
思いもかけぬ言葉があちこちから、耳に入ってきました。
「お迎えあんまり行かんほうがいいよ。」
兄弟三人以上いらっしゃる方でした。その方は仕事も大変で
時間が本当にない方だったので仕方ないんですが・・
そうです。役員・委員にさせられるよ。ということらしいです。
剣道クラブでは、先生方はボランティアの方の方が多いのです。
それで仕事が終わってしんどいのに、剣道がすたれないように
頑張って来られている方ばかりなのです。
役員はもとPTA会長さんばかりですしね。本当に大変だと思います。
試合をするためには寄付金も募らないと無理です。
そんなこと思うと、少しでも役に立てたらと思わざるをえません。
お世話になってる分お返しするみたいな感じで当然下っ端ですが
委員から引き受けましたね。
帯ちゃんシリーズ 第二弾!
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、剣道の話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第11話 『 剣道への興味 』
バシッ!!バン、バン、バン、バ~ン! ・・・竹刀の音
ダンッ!ダンッ!ダダン! ・・・足の踏み込みの音
「イャ~~~!め~ん!面、面、め~~ん!」
初めて剣道というものをゆうちゃんと見に行った時は、マーくんが
一年生の時、やはり勧誘されて一緒に見に行ったのでした。
まだ大人の部と子供の部が、曜日で分かれていたときでした。
その日は大人の部の日でした。先に大人の方を見てしまったので、
音の迫力にビビったのか、私の後ろに隠れてじっと眺めていました。
役員さんがやってみるかという声に、「いい(=嫌)」とだけ言ってました。
しかし興味はあったようです。
その日から時代劇がTVでついていると、 ジーと観るようになりましたから・・
剣道は、ゆうちゃんがまだ幼稚園のときから、年長さんから入れるよ、
と聞いていたのですが、兄のマーくんが一年生の時は絶対嫌や
と入らなかったので、見送っていました。
ところが、マーくんの時代の子供たちに結構流行ったようです。
たまたま役員がらみの子供たちが重なったせいかもしれませんが・・
マーくんの仲の良い友達のほとんどが、剣道を始めました。
地域のサークルみたいなもので、小学校の体育館を借りている
という形のクラブでしたので、夕方6時から始まっていました。
結局、マーくんは二年生から剣道を習い始めました。
友達と一緒にというのもいいもんだと思います。その中でライバルと
言える友達を持つ、それこそ自分を高みへと進ませてくれるものでしょう。
後から好きになることもあるんだなとも思いましたね。
今ほど物騒な世の中ではなかったと思いますが、やはり低学年までは
夜道は危ないですから、兄のお迎えに必ず弟も連れて行っていました。
だいたい午後8時30分ぐらいで終わり、着替えや後片付けをしたりで
家に帰ると9時頃になります。それから晩御飯です。
夕方食べていくと動けなかったり、戻したりで剣道の練習になりません。
でもやっぱりお腹がすくので、4時半までに軽くおにぎりなど食べていました。
剣道のある日は、食べたら2時間ぐらいで寝てしまいますから少なめに、
胃もたれのしないものをと考えなければならなかったですね。
帯ちゃんシリーズ 第二弾!
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、”ぬれぎぬ”の話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第10話 『 ぬれぎぬ 』
「あっ、おかあさ~ん。おかえり~!」
私が買い物から帰ってきた、ある日の夕方。
いつものように公園で仲良く遊んでいるような、まことくん、柴くん、
ゆうちゃんの姿が見えました。別に変ったところはなくその時は
眺めながらマンションへと入ったのですが・・・
夕方6時ごろ、ほんの少し家を開けた間に電話がかかってきたようで、
何やらゆうちゃんが真剣に受話器を持って聞いていました。
「だあれ?」と言って代わってみると、夕方一緒に遊んでた
柴くんのお母さんからでした。
「いえね、うちの子がおでこにたんこぶ作っていたので聞くと
お宅の息子さんの投げた瓶が当たったようなんですよ。
瓶はさすがに危ないでしょ。 (・・えー、瓶なんか人になげるかな?・・)
だから少し本人に注意しておこうと思ったんですよ。」
「えっ、瓶ですか?どんな瓶?・・緑色の・・・はあ、・・」
何だかマンション1階の自販機の前のようである。
「・・・えらいすみません。
傷になりませんでしたか?申し訳ありませんでした。」
ひとまず受話器をおいたものの、物凄い憤りを感じました。
どっか変!!
ここで私が真相究明しないわけがないですよね。
まず、ゆうちゃんに確かめました。
緑色のものは本当に瓶だったか、実物をみにいきました。
そしてまことくんを入れ、状況再現もどきを実演してもらいました。
まことくんは、一番の情報言です。たいがいかかわっていたようです。
自販機の前にごみ箱があり、そこに向けて、道端に落ちていた瓶を
まことくんが軽く、投げたようです。人に投げたわけではありません。
うまいことそこに柴くんがいて、おでこに当たったらしいです。
ゆうちゃんは、柴くんが長い小枝をふりまわしていたのに当たったようです。
痛かったのに「ごめん!」を言わなかった。
缶は3人とも遊び投げしていた。
ゆうちゃんが投げたのは、缶である。瓶は一度も投げなかった。
すぐさま、私とゆうちゃんは、お詫びの品を買って自転車で
相手の家へと行き、まず先にお詫びとお菓子を渡しました。
「実はね、瓶を投げたのはゆうちゃんじゃなくて、 まこと君らしいですわ。
もちろん当てるつもりもなかったらしいですよ」
と状況を説明してフォローをしておいた。
「柴くん、どう?傷はなかった?」
たんこぶと言っていたようでしたが、3時間たったそれは膨らみも
していませんでした。
「柴くん、瓶があたったんやったかなあ?」
「うん。」 (母親は、えっ?という顔をしていました。)
「ほんなら、うちのゆうちゃんが当てたのと違うかったね。」
「ゆうちゃんなあ、柴くんが小枝まわしてたのんに当たって、
痛かったんやて。今ここで、お互い謝っとこかあ。
ゆうちゃんも缶投げしてた見たいやし・・ええことではなかったね。
明日からまた、仲良くしたってなあ。」
帯ちゃんシリーズ、第二弾!
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、喧嘩の話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第9話 『 折られた雨傘 』
「おっかえり~・・・」
「かさ、・・・・壊れてん 」
朝の雨が嘘のように止んだある日のことでした。ただいまも言わず、
突然の涙をぬぐいながら、一言を言うのが精いっぱいのようでした。
「・・・どお~したん 」
「内ちゃんがな・・・、僕のかさ、振り回して折りやってん。」
真っサラのコウモリ傘だったのが、壊されて悔しかったのか、
はたまた親に怒られると思ったのか、珍しく泣き顔のゆうちゃんでした。
聞けば、ゆうちゃんが傘を軽く振り回して家路を歩いていたらしいです。
それが、相手のかさに少し当たったらしく、「ごめん!」と言ったにも
係わらず、相手はゆうちゃんの傘を奪って、ガードレールにたたきつけた
らしいのです。そしてまっぷたつに完璧に折れてしまったのでした。ちょうど、
内ちゃんの家についたので、そのままカギを閉めてしまったらしいです。
家の人は、おじいちゃんだけのようでした。
壊したのにごめんも言わなかったので、ゆうちゃんは勇敢にも家へと
向かったようです。でも開けてくれなかったとのことでした。
人のものを壊すまでたたくのはちょっとひどいなと思いましたが、
内ちゃんは、もしかしたら壊れるとは思ってなかったかもしれないな、
なんてことも考えました。ゆうちゃんが何か言ったのかも知れないし。
んん・・・、どうしょうか?その時は、ちょっと困りましたね。
ひとまず、ゆうちゃんの言うことが本当か確かめるのに、
「その場に、他に誰かいたの?」
「傘取られる前に、ゆうちゃんが何か内ちゃんに対していったん違うの?」
「何も体突いたり、せんかった?」
と、聞きました。2人いたというので、その子たちにも家まで行って聞きました。
一人は同じマンションのまこと君だったので、詳しく聞いてみました。
そして本当にそのとおりだったので、内ちゃんの家を尋ねました。
まだおじいちゃんしかいなくて、本人が出てこなかったので、
「傘を壊されたとかいうので、内ちゃんに本当かどうか
聞きたくてきたんですが・・・。」
と、おじいちゃんに言って、本人が出てこなかったので、
それ以上はおじいちゃんに、気の毒だと思って帰りました。
夜になってから、お母さんと内ちゃんが訪ねてきました。
「すみません。祖父に聞いてびっくりして、本人に聞いてみたら
本当に壊した、というのでお詫びにきました。」
とお母さんに促されながら、本人が誤ってくれたのです。そのときに
壊れると思ってなかったこと、だからびっくりして逃げたことを聞きました。
でも、悪いことをしたと思った と本人の口から出ました。
ーーー 待ち望んでた言葉でした。
「そう、でもちゃんと謝りに来てくれて嬉しかったわ。
ゆうちゃんはね、誤ってくれてたら気が済んでたみたいよ。
でも、ゆうちゃんも最初、かさ、振り回してたから悪かったよね。
内ちゃんも、相手が、ごめん!って言ってくれたら許してあげてな。」
「ねえ、ゆうちゃん。誤ってくれたから許してあげるやんね。」
「うん!」
「うちな、貧乏やから、すぐに傘買われへんねん。
明日雨でなくてよかったわ。
次から、悪いことしたなと思ったら、謝ろうね!」
帯ちゃんシリーズ、第二弾!
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、”子供は正直ってホント?”の話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第8話 『 子供は大嘘つき! 』
≪あっ、おばあちゃ~ん、いらっしゃ~い!≫
≪こんにちは。おばあちゃん。さっきな、
ママがおばあちゃん来たらいややわあ言うてたで~。≫
「ちょっとぉ~、聞いてよ!この子ったらさぁ。
おばあちゃんの前でこ~んなこと言うのよ。困っちゃったわよ」
と道で井戸端会議中の奥様方の声がしてきました。なんでも
冒頭のセリフを自分の子供が言ったことに対して、凄く恥ずかしい
思いをしたというのです。まだ幼稚園前の子の話のようでした。
それは、彼女が本当に子供が聞こえるところで、そう言ってたから、
子供がそのまま伝えたわけで悪気があるわけでも、ママを困らせて
やろうなんて思ったわけでもないのです。考えても見てください。
赤ちゃん言葉からしっかりした言葉を教えて来た時のことを・・・。
「こんにちは。って言ってごらん?」って教えて、
発音がきれいだった とき大人は喜んだはずです。
子供は、褒められて喜びを感じとっていたのです。ところが、
同じように言ったのに怒られたというのは、不思議でしかないのです。
だから、人に聞かれて困るようなことは子供だからわからないや
と思って傍で言わないことです。
そういうことから 【子供は正直】 とよく言われますね。
果たして そうでしょうか?
私は声を大にして 子供は大嘘つき だよ!って言っています。
特に、小学生にもなると知能も高くなり、良し悪しも解るようになってきます。
ーーー嘘は悪いことと教えて来たからうちは大丈夫!
とあなたは思っていませんか?
私の言う嘘は”思い込み”が関係しているのです。
Aくんが言っていたことを、Bくんは見ていませんでした が、
かわいそうに思い、さも自分がその場にいたような言葉で
大人に伝えるということです。たとえば
Aくん;「ブランコ乗ろうと順番待ってたのに横から取られてん!」
Bくん;「ブランコ乗ろうと順番待ってたのに横から取られやってん。」
Aくんが泣いてたから、Bくんが伝えます。Bくんは”大嘘つき”です。
この時点で大人はBくんが見ていたと騙されます。
私は必ず、
「あなたはそこにいたの?その眼で見てたの?誰と誰がいてた?」
と聞くようにして数々の嘘の中から、事実だけを取り出して真相を
見極めてから一番悪いのは誰かを探り出してから、注意します。
どうでしょうか?ほとんどの人はそれで騙されたことあるはずです。
次は、喧嘩の思い出語りです。
今日のアップは、私独特の見解があること知ってもらうためのものです。
新シリーズを始めています。
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、少し過去の幼児の時の話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第7話 『 褒める教育 』
幼稚園のころ、褒める教育が流行りました。
「良いことをしたり、頑張ったりしたときには、必ず褒めてあげて下さい!」
ーーー うん、うん、ごもっとも。そりゃ当然だわね!
「悪いことしても怒らずに、ゆっくり何がいけないかを
話し合って、解れば 褒めてあげてください。」
ーーー あれ? なんかおかしくない?・・・
私の中の疑問は膨らむばかりでした。
この年代の子は、悪いことしたらまず怒るというより、叱るのが
先決じゃあないのかな?それから、なぜ叱られたかを話し合う。
私はそう思っていました。叱ることもなくただ話しをする。
それでは、全く、心に残らないのではないかな。
叱られるということがどんなに大切か、解ってない。
この教育方針は変!!私は断固反対でした。
案の定、疑問を持たない親たちは目の前で自分の子が
友達を叩いても 怒らないのです。それどころか
「もう!またこの子は元気すぎて困るわ~。」というだけなんです。
私は、このとき末恐ろしいものを感じました。せめて自分の子
ぐらい親である自分が叱らないで、どうするのでしょう!
善悪わからぬ、誤ることもできない子供が現実にいたのです。
もちろん先生方はちゃんと叱って謝らそうと頑張っておられました。
しかし、何人かはそのまま小学生へとなってしまった子がいたようです。
私の所へ遊びに来る子はもちろん、同じように叱りましたよ。
公園で見かける子すべてに同じように扱いました。
私は近所の子供たちには、怖いおばちゃんだったようです。
そのため、よその子までもが、怒ってほしい子がいると
呼びにきました。ま~たく!! 迷惑な話です。
新シリーズを始めています。
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、ゆみちゃんとマーくんの話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第6話 『 マーくん 』
「あかんで~、ゆみちゃん。次、ボクの番やん」
「だってゆみ、まだ1回もやってへんもん。
マーくんさっきからずーとやってるやん。」
「負けたら交替っていったやんかぁ。返してんか」 ・・泣きそうだぞぉ・・
なんと、マーくんがほんのちょっと、お菓子に手をのばした隙に
ゆみちゃんに、コントローラーを取られてしましました。
まことくんは気にせず、自分のゲームの続きをやっています。
ゆみちゃんは黙って返そうとしません。
そのうち次の人の番になり、ゆみちゃんがマーくんの
身体をはねのけて、スタートしてしまいました。
とうとう、マーくんは泣きべそをかいてしまいました。
お利口さんな信也くんが、お母さんに報告です。
「お母さん、お母さ~ん。お姉ちゃんがねぇ・・・ マーくん泣かしやった」
・・・おいおい、信也くんよぉ~。な~んとなく嬉しそうに
見えるのは、おばちゃんの気のせいかなぁ・・・
このときマーくんは3年生、ゆみちゃん2年生、ゆうちゃん1年生。
マーくんはゆみちゃんが初めて遊びに来た時から、嫌いでした。
というよりゆみちゃんの方が、気に入らないようでした。
初めて来た時、マーくんのものを貸してというくせに、自分のは
貸さないので、じゃあ、返せと喧嘩になったことがありました。
挙句の果てにゆみちゃんに突かれた嫌な思い出があります。
それからというもの直ぐに泣くようになりました。
マーくんが1年の時はそりゃ、酷かったです。
おまけに学校でも、泣き虫マーくんとあだながついたぐらいです。
だからよけいにいじめがいがあったのでしょうね、
ゆみちゃんにとっては・・
一言いっておきますが、
このいじめに見える態度を私はいじめだとは思っていません。
こういうことは経験させた方が子供にとってはいいのです。
どんな態度や言葉に嫌悪感を抱くか・・・
これを知った子供は人の痛みを解かる大人へと導かれます。
だから私は敢えて、頭ごなしにゆみちゃんを叱らずに説得という
方法をとっていきました。それに、ゆみちゃんの母親は見つけたら
すぐに叱ってましたから・・。その方法は決まって、ゆみちゃんが
お友達にしたことをそのまま本気でやるのです。
・・・ そりゃあ!えげつないですよ!・・・
そしてゆみちゃんが嫌やあ!というまで嘘だよ・・とばらしません。
私のフォローは、その態度をどう感じたかを聞く役目でした。
それを嫌なこと、悪いこととわかっていれば、
「よ~く、わかってるじゃん やっぱりゆみちゃんはお利口さんだよね~。」
「お母さんはゆみちゃんが好きだから、叱ってるのよ。嬉しいねえ。」
「よその子だったらどうでもいいもんね。」
「ゆみちゃん、とってもお母さんに思われてるね。嬉しい」
「ゆみちゃん、お母さんのこと好き 」
と本人の気持ちを確かめながら、褒めまくるのです。
新シリーズを始めています。
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、ゆみちゃんの話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第5話 『 ゆみちゃん 』
「なあなあ、ゲームしよう!し~たい人この指と~まれ!」
「ゆみもぉ、ゆみもぉ、よしてぇ~。」
「信也もする~!」
「うん。いいよ。まことの次やで、負けたらかわんねんで。」
「ほんなら、ゆみ、それまでお絵かきしとこ~っと・・♪」
「おねえちゃん、信也も、する~!」
「あかん!これ、ゆみのんやから、貸したらへん。」
・・・おんやぁ、ただならぬ気配・・・
「ええもん!こっちのん使うもん!」
・・・小さいのにできた子やなぁ・・・
「あかん ! ゆみ、今から使うねん。」
・・・おいおい、それうちのんやろ・・・
とうとう、ゆみちゃんそこらへんのクレヨン握りしめて、
貸そうとしなくなりました。
ゆみちゃんは、最初のころ自分のものは自分のもの、人のものは
貸してと言えば、自分のもの(流石に持って帰りはしないけど)、
特に自分より弱い者に いけず (=意地悪)するようでした。
弟の信也くんに対しては、家で母親からよ~く叱られるようで、
だんだんお姉ちゃんらしくは成りつつありましたが・・
他の友達、特に男の子で逆らわない子・泣き虫な子
に対しては徹底的に いけず してました。
この年ぐらいの女の子にある独特な陰険さをどう直していくか・・
男の子のみの我が家では、最初、正直いって戸惑ってましたね。
私が幼い頃にはあまり湧かない感情でしたから・・・
話は元に戻しますが・・
弟へのいけずに対しては、ゆみちゃんの母がたしなめました。
「ゆみ!何ゆうてんのん。お姉ちゃんやろ。弟泣かしたらあかんやん。
ちゃんと遊んだらんとぉ。」 ・・・いいぞぉ、さすが母親、ガンバレ~・・・
しかし、信也くんがその場を離れてゲームの方へ行ってしまった
ので、ゆみちゃんそのままひとりでお絵かきをしています。
・・・おいおい、信也~。君の打たれ上手なお陰で
お母さんのお叱りが意味なくなったんじゃないの?
本当にお利口さんなんだから ・・・
信也君はちゃんとゲームの順番に入り込ませてもらったようです。
しかし、信也君流石に弱い!すぐ負けちゃいました。
さあ、次はマーくんの番です。そこへゆみちゃん、何時の間にやら
そばにいて、ゲームコントローラーを奪ってしまいました。
「次、わたし ゆみの番 やで~
」
新シリーズを始めています。
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、招かれざる客(お友達?)の話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第4話 『招かれざる、お友だち』
ーーー ピ~ンポ~ン、ガチャ!
ゆみの母: 「こんにちは。ゆうちゃん 遊びに来たよ。」
ゆみ: 「こんにちは。おじゃましま~す」
「は~い!こんにちは。いらっしゃ~い!」 おっ、今日も来たよ。
ゆみの母: 「お邪魔しま~す。ほら、信也、こんにちは、は
上がらしてもらってもいいですか?・・・は」
ゆみの弟: 「こんにちわぁ・・おじゃまぁしますっ
あがらして、もら、てもぉ・・いいですかぁ・・」
ーーーつうか、もう、上がっとる上がっとる
靴脱いで片足、・・・上がっとんがなぁ、しゃーないなあ。
「えらいねぇ~!ちゃんと言えたね~!
はいっ、じゃあ、どうぞ、上がって下さいね!
マークン、ゆう、まことぉ、仲よう、したりや~」
ゆみちゃんは幼稚園に入る時、我が家のマンションへと
引っ越して来ました。ちょうどマーくんとゆうちゃんの間の年令でした。
弟はその3つ下でした。
ゆみちゃんのお母さんは、17歳で結婚して18歳でゆみちゃん
を産んだそうです。だから、かなり若いお母さんでした。
そして、高校も中退したらしいです。
けれどとっても明るく人なつっこい人でした。
自分より下の子は皆友達感覚で付き合っていたので
どこの誰ともお友達になってました。
しかし、いずれ岡山の田舎に帰って、
ご主人のご両親と住むことは約束していたようでした。
そうして、ゆみちゃん家族は毎日のように、我が家へと
やってくるようになったのでした。まさか、私ははじめて家に
上げたときは、そんなこと露にも思っていませんでしたが・・・
しかし、このゆみちゃんが問題・・・でした。
新シリーズを始めています。
我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。
今は、まことくんの話・・・
子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。
そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。
”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。
第3話 『まことくん』
「おっちゃん、何してんのん?」
「これかぁ、テレビ故障したやつ、直してんねん。」
「ふーん、・・僕なあ、テレビ直したろかぁ?」
「へぇ~、よう直すん?」
ドンドンドン・・・
「あっれ~?おかしいなあ。こうやったらテレビ、
映んねんでぇ~!いつも家で直してるもん!」
このころ、夫の父母の会社は家電製品を生産していました。
身内だけの小さな会社でしたから、私も手伝っていました。
子供が赤ん坊のころから会社へ連れてきて、義母がお守りを
してくれていました。叔父さんと私を含めての5人だけでした
ので、気がねなく預けることができましたし、また義母も
喜んでいつでも見てくれていました。
まだ幼稚園児の時、まことくんとゆうちゃんが何度か
遊びに行ったようでした。
「ホントにおもろい子やわぁ~。」
と、いまだに叔父さんはまことくんの名前が出ると
この話をして笑わせています。
まことくんとは、同じマンションでした。
幼稚園に入る前に、引っ越してきたようでした。
二つ下の妹がいます。
私のマンションは公園の前ということもあり、子供が一人で
出歩くようになってからは毎日の如くお友達が来ていました。
お兄ちゃんだけの時は、決まった子だけでしたが、
ゆうちゃんがらみの子たちが結構増えていました。
ちょうど、私たちが今のマンションに引っ越しするひと月前、
6年生になる前の11月に、一戸建てへと引っ越して行きました。