さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

御訪問者の皆様へ

ようこそ、いらっしゃいました♪ いつも御訪問頂きありがとうございます。 訳あってコメント欄閉じていますので、《おしゃべり広場》は閲覧のみとなっております。 本年もよろしくお願いします。

      

干支の話≪辰≫

2009年06月17日 20時27分00秒 | 十二支の話

 

【 辰・龍の文字の語源 】

 

 辰という漢字は、はまぐり貝の蜃の原字であり、

二枚貝が開いて殻から脚を出し、

蜃肉がのぞいて運動している形を描いた象形文字

 

『説文』・・・「辰は振なり三月易気動き」

『釈名』・・・「辰は伸なり、物皆伸舒(のびのび)して出るなり」

(=春の陽気に誘われて万物が振動し、

草木の伸びも速度を増し始めること)

 

辰は音読みで“シン”。その音の根拠は、妊娠と同じ。

娠の本字は“身”であり、腹中に胎児のある象を表している。  

 

「辰」・・・十二支の第5番目

 

〔方角〕   東南東

〔時刻〕 午前8時(または午前7時~午前9時の間)

 

「龍」という文字は、月は肉の動物を示し、

右側は、その肉が飛び跳ねている形で、

この二つで躍動飛行する姿をあらわし、

“立”は大地に立った形、または童の省略で音符として

リュウの音を表すために付けられた。

今でも、龍という文字は、“かがやく”の意味を持ち、

“吉兆”“祥瑞”というめでたいしるしとされる。

『日本書紀』の古訓では、

龍という文字をすでに“タツ”と呼んでいる。

 

一説によると、辰は震で、

今の五月に当たり、雷雨が降って農作が行われ、

根を張り、どんどん成長することを意味する。

 辰が五番目に当てられたのも、動植物が奮い立つ

初夏のころの意からと言われている。

 

 龍は十二支のなかで唯一の仮空の動物であるが、

“蛇の生まれ変わり”と言われている。

蛇を神秘化されていったのが龍である。

 

 

 

西洋では、 「龍」・・・“ドラゴン”

語源はギリシア語の drakon,

ラテン語の draco を経て、ドイツ語のdrache,

英語・フランス語の dragon となった。

ドラコーンは“眼、鋭く見るもの”の意である。

 

 

 『十二支のE~話』:戸出 武著 

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干支の話≪卯≫

2009年05月12日 20時46分00秒 | 十二支の話

 

【 卯・兎の文字の語源 】

 

 「卯(う・ぼう)」

という漢字は、左右対称となっていて、

一対として使うものを示しているところから、

中の二筋は門柱、両側は門扉を開いた形とし、

「春二月、天門が開いて万物が繁茂する」

ことを意味しています。 

 images

(クリックで大きく)

 

卯の音読みは“ボウ”であるが、“リウ”に転ずる。

訓では“シゲル”と読み、茂って根がはびこると、

こんがらがってどうにもならなくなる  

“いばら”や“かや” を意味する。

 

「卯」・・・十二支の第4番目

 

〔方角〕    東

〔時刻〕 午前6時(または午前5時~午前7時の間)

 〔卯月〕   四月

 

「兎」・・・文字どおり左を向いたウサギがうずくまって

尾を外に出している象形文字

上部の“ノ”は耳を、右下の“、”は短い尾を表している。

 

 

わが国の古い文献をみると、

『倭名類聚抄』に“宇佐木(うさぎ)”と同じ、

『万葉集』巻十四には“乎佐芸(おさぎ)”と訛っている。

 

“ウサギ”の三文字

が何から来たかについては、外国語説がある。

1.古代朝鮮語の“烏斯含(うさがむ)”説。

2.梵語“余余迦(ささか)”に和名のウがついた説。

3.印度の古語サンスクリットでは、“月”の別名をウサギ

といい、その意味は“跳ねる動作”をいうとのことで、

この説がもっとも妥当とされている。

 

 

別説

1. 「卯」は門ではなく、二つの刀が並び、立つ形。

2.神に仕えるウシやヒツジの牲肉を両断した形。

3.ウマが口中に含む銜(くつわ)を口の外で両側から

  挟む鐶のある金具「くつわかがみ」を表している。

 

 

 『十二支のE~話』『(続)十二支のE~話』

 戸出 武著 参照  


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干支の話≪寅≫

2009年02月25日 20時54分00秒 | 十二支の話

 

【 寅・虎の文字の語源 】

 

 「寅」は“矢”と“𦥑”(キョク) (手を組む意)との合字である。

郭沫若は、

甲骨学文字篇巻十四で「矢を捧げる形」

と言っている。だが、ある学者は、

両手(𦥑)で矢竹の曲がりをまっすぐに伸ばす

で、正確に的を射ることを意味する。という。

 

「𦥑」・・・手を合わせ協力することを表す象形文字

下の「ハ」は人を表している。

また、謹しむの意もあり、大地に根をはって

じっと発芽の時期を待ち、初めて地上に生ずることである。

 

(クリックで大きく) 

 

「寅」の音読みは“シ” (矢)軽音で“イン”という。

 

「寅」・・・十二支の第3番目 

 

〔方角〕   東北東

〔時刻〕 午前4時(または午前3時~午前5時の間)

 

「虎」・・・“虍”(コ)と“儿”(ニン)の合字である。

上の“虍”はトラの皮の文様をあらわし、

下の“儿”は人の足の形をそのまま

トラの足の形とみて作ったもの。

 

 

 「虎」の語源は、

中国の福建から広東にかけての華南方言からである。

古くトラのことを“タイラ”と呼んだのに起こり、

“トラは虎うる也。人をとらゆる獣”

というところからきた、と『日本釈明』に記されている。

 

“虍” (とらかんむり)の字は102あり、

「慮(リョ)」「虐(ギャク)」「彪(ヒョウ)」

などが、よく使われている。

 

 

 『十二支のE~話』:戸出 武著 

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干支の話≪丑≫

2008年12月27日 11時45分45秒 | 十二支の話

 

【 丑・牛の文字の語源 】

 

『説文』に「丑」は“手の形に象(かたど)る”

とあるように、

右手を伸ばした形がその字形で、こぶしを掴む意がある。

しかし、よくみると

手とは異なるところがあって、指を曲げた形象、

または、力を貯え、動に移らんとする形と言える。

“丑の本義は人の牛の執持する所あるの形に象る”

というように、指を動かしてものを執持する意の字である。

 images

丑の音読みは“チュウ”であり、

結ぶ手指で掴む意味を持っている。

 

丑に糸編をつけると「紐」(ひも)という字となり、

万物が固定された状態にあることをあらわし、

芽生えたものが紐に縛られて十分に伸びない意味がある。

 

「丑」・・・十二支の第2番目

 

〔方角〕   北北東

〔時刻〕 午前2時(または午前1時~午前3時の間)

 

「牛」・・・動物のウシの形に象(かたど)った象形文字

上半分は牛の特徴である角を表している。

 

牛編のついた漢字は311ある。

動物のオス・メスは「牡」「牝」、マキバは「牧」、

イケ二エは牛と相場が決まっていたので「犠牲」

物も牛編がついている。

 

 

『説文』・・・(後漢の許慎選で、文字の構成を説く書)

 

 

 『十二支のE~話』:戸出 武著

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干支の話≪子≫

2008年12月15日 13時22分22秒 | 十二支の話

今年ももうすぐ終わろうとしています。

ちょうど、十二支のスタートなのでちょっと調べておきます。

 

 

【子・鼠の文字の語源】

 

「子」の字義は古書に

“子(ね)は孳(じ)なり、相生まれて蕃孳(はんじ)す”

とあるように

「蕃」も「孳」も、しげる・ふえる、という意で、

新しい生命が萌え出ることである。

「孳」には「子」を多く生むという意味のある

ところから、「ネズミ」が当てられた。

なお「子」は小児の形象ともいわれる。

「子」は音読みで“シ”というが

この音は小の音から転じたものである。

 

「子」・・・十二支の第1番目

〔方向〕   北

〔時刻〕 真夜中の零時(または午後11時~午前1時の間)

 

「鼠」・・・動物のネズミ(鼠)の形に象(かたど)った象形文字

     上の「臼」はネズミの口の中のをあらわし、下のは

     ネズミの腹・爪・尾をあらわしている。ネズミの特徴は

     かじる=歯にあるのでそれを大きく書くようになった。

    

 

 

中国では、“星が散じて鼠”となったいい伝えられ、「説文」によると、

“穴に住んでいる虫の総称”が「鼠」であると記されている。

 

「鼠」をなぜ“ネズミ”というか

 

① ネズミという動物は、夜出てきて盗み、

昼は穴に隠れているところから“寝盗み”という。

 

② 根の堅洲国(かたすくに)に棲む、または

地下(根の国)に棲むから“根住みという。

 

鼠編のついた漢字は107あるが、

“鼫(むささび)”“鼷(はつかねずみ)”“鼬(いたち)”

などいずれも難解なものばかりである。  

 

 『十二支のE~話』:戸出 武著

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